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未来は円安・円高?対策は何をすべき?


私はフィリピンのセブに今の2024年の5月時点で住んでいます。
セブは観光で有名で、カジノがあったり、ショッピングモールがたくさんあります。

フィリピンはフィリピンペソという通貨になります。
今は、1ペソ2.7円ぐらいなので、提示された価格を3倍にすると、費用感が分かります。

物価は3分の1ぐらいと言われますが、日本人に合った物を買おうと思うと、あまり物価の差を感じないのが本音です。

私が5年前にセブに行った時は1ペソ2円ぐらいで、円安が進んでいることを実感します。

フィリピンペソ。まだまだ現金社会で、旧貨幣も平気で使われています

🔸じわじわ迫る円安

円相場は一時1ドル155円を突破しました。
約34年ぶりらしいです。

円安で何が起こる?

改めてなんですが、円安になると次のようなデメリットがよく言われます。

・輸入品のコストが上がる
・海外旅行の費用が高くなる

円安が何だと言うような話はあえて避けますが、円の価値は私たちの生活に切っても切り離せないです。

パンやお肉やコーヒーのような輸入が多い食べ物は円安の影響を強く受けます。

もちろん海外旅行も影響します。
私も2024年は海外生活がベースとなるので、円高だと嬉しいです。

ただ、海外に行くのに、円高・円安に振り回されたくないものです。
だからこそ、円安対策をすることは重要です。

参考なんですが、円安の基礎を勉強するなら、中田敦彦さんが解説をされていたので、見ると理解が深まるかと思います。

書いていること

今回は、為替の未来を考え、円安対策を紹介します。

私は大学生の時から株式投資を行っています。
円安・円高のような為替を理解することは自分の資産を守るための基本的な考え方になります。

この内容を読んで、どうして今、円安が起きているのか?
どんな対策をすべきかの参考にしてもらえると嬉しいです。

🔸円高の未来はあるのか?

今回のような円安が一時的なものであれば、日本の資産だけ持っていても心配ないかもしれません。

ただ、私はまだまだ円安が進むと思っています。

もちろん、円高・円安になるかは誰も分かりません。
例えば、世界有数の金融機関であるゴールドマン・サックスでさえ、ドル円相場の予想を修正しています。

ゴールドマンサックスは、2023年時点では1ドル108円になるような強気の予想もありました。それぐらい為替の未来は読めません。

なぜ円高にならないのか?

では、なぜ円安が進むと私は書いているのか。
それは、為替が何によって決まるかを考えるとヒントがあります。

為替は、金利差・地政学リスクなどによって決まります。
シンプルにどれだけ日本円を欲しいと思うかです。

そう考えた時、日本は2024年にマイナス金利を解除したと言っても、まだまだ日米との金利差は大きいです。

簡単に言うと、他の国の銀行と比べて、日本円を銀行に預けていても全くお金が増えません。

それに加え、将来的にもいわゆる金利を上げることも考えにくいです。
金利を上げると住宅ローンを借りている人は困りますし、日本は財政赤字の問題もあるので簡単に金利上げますとは言えないんです。

今回のマイナス金利の解除も、みんなの給料が上がったことが確認できたら金利を上げますねと言う態度で、非常に慎重なものでした。

日本の金利は非常に低いんです。『朝日新聞デジタル』から抜粋

海外サービスに依存する日本

特に、日本円の価値を考えた時に、日本のサービスの需要が落ちているのかなと思います。

日本人は海外のサービスに依存しています。
iPhone、Amazon、Netflix、Facebook、Googleなど、私たちの生活には海外のサービスが溶け込んでいます。

自動車ではトヨタもありますが、アメリカではテスラが出てきたり、ヨーロッパでは中国産のEVがたくさん走っていたり、日本の技術力は相対的に落ちてしまったんだと思います。

金利も上がらない、輸出で期待できるサービスも見当たらない、円高になる未来が見えてこないのが本音です。

もちろん、加熱した景気を引き締めにより、アメリカの銀行が金利を下げたり、地政学リスクなど、短期的には円高になる可能性もありますが、長期で見たときは、円高と言うのが私の考えです。

アメリカを牽引する企業の頭文字からマグニフィセント・セブンなんて言われます!

🔸具体的な円安対策

ネガティブな情報を並べましたが、日本の将来を悲観する必要はないと思っています。

急速に日本が経済大国として落ちるわけではないですし、日本は非常に恵まれて、豊かな国だと思っています。

フィリピンと比べるのもあれですが、食べ物の美味しさ、施設の清潔さ、治安、日本は素晴らしいです。

ただ、日本の未来がぼんやり見えている以上、資産の対策をした方が良いと私は思っています。

味噌汁が飲みたい

円安対策とは円以外の資産を持つこと

具体的には、海外資産を持つことで対策できます。
海外の銀行口座を作ったり、海外の仕事を見つけたり、現物の資産を持ったりと対策はたくさんあるんですが、私は一番、株式投資をおすすめしています。

理由は大きく2つあります。
①国が推奨していること
②取引がしやすい

①国が推奨している

2024年から積立NISAが始まりました。これは国が年金を準備できない分は、個人で資産を作ってね。その代わり、優遇はするね。という制度です。

まさに国が投資を勧めています。
尚且つ、多くの投資家がおすすめしているSP500呼ばれる株式のパッケージは海外資産を多く含むので、十分円安対策になります。

②取引がしやすい

これは見逃されがちなんですが、本当に大事です。
私はビットコインの取引もしたことがありますが、とても面倒です。

整備されていない税制であったりとか、取引所が閉鎖されることが平気であります。

メジャーな資産でないと、資産を持っているのに取り出せないと言うことがあります。

例えば、海外の口座を作るというのも、口座開設の手間であったり、一定期間利用していないことによる閉鎖リスクも存在します。

一方で株であれば、数日あれば取り出しが可能ですし、日本の証券会社は、証券会社と預金者の資産とは別で保管されるので万が一破産しても取り出すことが可能です。

これを、「セーフティーネット」と言います。
銀行の場合、「ペイオフ」とも呼ばれたりします。

資産を保護する制度があります。『野村證券HP』から抜粋。

私のポートフォリオ

私の資産ポートフォリオは米国株式を中心です。
投資信託の部分は積立NISAです。
SP500に投資しているので、半分以上は海外資産を持っています。

もちろん、この図とは別に日本円を銀行口座に持っていたり、他の証券会社で日本株を持っていたりするので、これが全てではないですが、全体としてドル資産を半分ぐらい持っています。

🔸米国投資だけで良いのか?

米国だけに投資するのは危険!

重要なところなんですが、たまにメディアや投資家は、
「日本はダメだから米国に投資をするべきだ!」なんて強調したりします。

これは、大きな誤りです。
断言します。

確かに、米国市場は他の市場に比べ信頼性もあり、長い間、成長を続けてきました。おそらく、これからも米国は成長し続けるだろうと思います。

しかし、歴史を切り取った時、常に米国株のパフォーマンスが良かったわけではないです。

実際、アメリカの億万長者投資家のドラッケン・ミラー氏は、アメリカ市場へ懸念を示していると言うニュースも最近ありました。

何が言いたいかと言うと、未来が分からない以上、米国だけに投資するのも危険なんです。

資産分散が大事

だからこそ、資産分散が大切です。
例えば、金や銀などの通貨の価値を担保する資産も持ってみることも1つの戦略です。

金や銀、石油や穀物などの商品を「コモディティ」と言い、それらに投資することを「コモディティ投資」と言われます。

私のイメージになりますが、資産の10%〜15%ぐらいをコモディティにするのが理想的なバランスのイメージです。

個人的には、「コア・サテライト戦略」というリスクの低い「コア(中核)」の資産を持ちながら、「サテライト(衛星)」の部分を持つという投資戦略が好きです。

コア・サテライト戦略イメージ。『フィデリティ証券』HP抜粋

🔸最後に

もし未来が分かるなら

私は未来を予測することを大切にしています。

未来は予想できるからです。
未来が分かれば対策できます。

まだまだ円安が続くのも予想できる未来の一つです。

例えば、どこの国の人口がどうなるとか、これから地球の気温がどうなるとかも予想ができる未来です。

未来を予想するからこそ、対策が立てられます。

とは言いながらも、実際、本当の未来はどうなるか分かりません。
だからこそ、未来を信じ切るのではなく、資産を分散させることが本当に大事です。資産を分散させることです。
大事なので2回書きました。

「今を生きる」
もちろん、これも重要です。
ただ、私たちは豊かな未来を想像するからこそ、頑張れるし、ワクワクします!同時に頑張らなくちゃ!思うようになります。

だからもし、「日本はダメだ」とか、
未来を嘆くのなら、それを解消するために動くことは、自分にとっても、社会にとっても、大切だと信じています。

最後まで、読んでいただきありがとうございました!



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