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散財したら、ギバーになった。

この記事は、CoachingLife Advent Calandarの17日目の記事です。

2023年は、人生で最もお金を使った年。
クレジットの支払いのみで年350万円以上。

どうして散財をしたのか?
今回は、お金の使い方を通して気づいた私自身の変化を書く。

自分自身の変化はなかなか気づかない。

ただ、何かのフィルターを通して気づく自分もある。
誰かを変わったなと思った時、実は自分自身が変わっていることがあるように。


お金と私

地方の中小企業の経営者である父と、超節約家の母から育ったせいか、私はお金の話が大好きだった。

お金の話は汚いという人もいるけれども、経営者の父からいつもお金の話ばかり聞いていたので、金銭的な基準で物事を考えることが染みついていた。

お金の使い方には、非常に厳しい家庭で育った。
子供の頃はコンビニに行くことも、自販機を使うことも、自分の好きな服を買うことも、贅沢体験だった。

そんな家庭環境からか、高校生の頃から経済や投資の本を読んでいたし、大学生から企業の株を買うほど、お金について興味があった。

経済の本を読みすぎて、大学生の時は、経済活動こそ最も崇高なものと考えていた。要するに仕事をすることが人生で大切ということ。

なぜなら経済活動にしっかり参加すれば、社会にも喜ばれる、人間関係も困らない、お金に困らない、自己実現にも近づける。まさに最高の手段だから。

結果、大学時代はアルバイトばかりやっていた。(使うところもないのに)
節約という面でも、自分でお弁当を作ってたり、ペットボトルは買わずに水筒に入れた水だけを飲む生活をしていたり、試行錯誤していた。

端的に自分のことを表現するなら、
お金はあるのに、心は貧しかったと思う。
お金を中心にしか物事を考えられないから。

そんなこんなで、会社に就職、1人身、物欲もない、貯金が増えるばかりだった。

社会人 貯金生活

2020年4月。新型コロナウイルスのパンデミックと同時に、社会人生活がスタート。会社の研修のため、半年間は神奈川県で在宅勤務をし、スーパーと自宅の往復生活だった。

会社の研修後は、名古屋勤務になり、近くのシェアハウスで生活をした。
シェアハウスにした理由も経済性の観点が1つにある。

節約生活は続く。自炊は頻繁にしていた。

土日は、外に出かけることも少なく、1週間分の食事を作るのが日課だった。余った時間は、副業をしたり、ボランティアに行ったり、読書・ランニングをしたり、まるで節約系ユーチューバーのような生活をしていた。

仕事をして、お金のかからない生活をする。
結果的にお金を貯める。貯金は減らない。

ストレスによる内省

営業の仕事が忙しくなってきた頃から、お金を無駄遣いが増えた。
1つはストレスからだと思う。

ストレスと言ってしまうとネガティブな意味合いしか取られないので、ストレスが溜まるという言葉は好きではないが、2022年入社3年目になって、仕事のストレスは増した。

業務の引継ぎで仕事量が増えたことやトラブル案件を抱えるようになったからである。

朝8時頃に出社して、20時過ぎに帰るのが毎日だったり、夜の22時過ぎに仕事するときもある。営業といっても、オンライン会議がメインのため、外出することなく、1日中、椅子に座っている。

そうすると、帰宅した後は、自炊をせずに外食したり、席を立つ際に、用もないのにコンビニに行ったり、気持ちの赴くままに何かを消費していた。

私自身、嫌なことでも大概は我慢できるほど、理性が強い方だと思っているが、自分が正しいと思う行動ができないことが増えた。理性的でなくなった。
逆説的に、自分と正直に向き合っていたのだと思う。

発散と収束の旅

2023年は旅にもお金を使った。
これ以上、お金を貯めても仕方ないなと思ったから。
さらに、実際に見て、聞いて、感じて、新しいことを知りたいと思ったから。

将来のためにお金を貯めておくのは重要だ。
一方、人生には今しか出来ないことも多く、多くの人は貯金をたくさん残して、亡くなっていくのだという。

だからこそ、私は人と会う旅をたくさんしたいと思った。
人と出会うことで、その土地に想いを持つ人の話を聞けるし、出会う人によって自分が作られると思っていたからだ。

そのために、旅のコミュニティにも入った。

本を読んでも知らない世界が、人と出会うことで知ることができる。
人から直接、話を聞いてみることによって、これをしよう、あれをしようと思えることができる。

旅をすると、いろんな考えが広がって、自分のやるべきことが見えてくる。アイデアを生み出すための、発散と収束が起こる。

そんなこんなで、2023年は2週間に1回ぐらいのペースで、新しい人に出会ったり、旅に出ていたと思う。

旅先に行くと、交通費、宿泊、ご飯、施設利用料、いろいろ使ってしまう。
つまり、散財した。

散財したら、ギバーになった。

たくさん散財して気づいたこと。
それは、ギバーになったということ。

今までは、私は私のためにすらお金を使えなかった。
ただ、仕事が大変でお金を使った時も、旅に出かけたときも、自分の心に従ってお金を使った。

すると、自分の気持ちに正直に目を向けられるようになった。
他人のために、お金を使うことも気にならなくなった。

例えば、友達へ誕生日プレゼントを渡すとき、ちょっと高いな、安いなと、いつも金銭的な基準が先にあった。

2023年の11月、友人に誕生日プレゼントについて、ネットサーフィンをしながら考えていた。その時に気づいたのは、これを渡したいし、喜んでもらえるから買おうという思いが先に生まれていた。

他人の気持ちを中心に考えるようになっていた。
ギバーの思考になっていた。

さらなる散財へ

2023年はたくさんお金を使ったから、2024年は落ち着こう。
そうは思わない。さらに散財をしようと思う。

2024年は、海外に行く予定がある。
フィリピン留学、デンマーク留学、世界一周に行きたい。

これも自分が行ってみたいから行く。
自分の気持ち赴くままに、お金を使う。

人には、頑張り過ぎが丁度いい人と、頑張らないぐらいが丁度いい人がいるように、今の私にはお金を使いすぎるぐらいが丁度いいのだと思う。

早期リタイアも考えたこともあった。
けれど、今できる経験をして、そこで得たことを誰かのために使うこと。
それこそが、私が高校の頃には理解できなかった経済・社会の本質でもある。




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