合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン第2版

こんにちは。じゅんぽろです。

2021年1月17日(日)の朝日新聞に、こんな記事が載りました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14766511.html

全日本合唱連盟と東京都合唱連盟の共同実験結果なので、さっそく詳細を確認したら、「合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン」の第2版も出ていたことを発見。合わせて内容を確認しました。

https://www.jcanet.or.jp/JCAchorusguideline-ver2.pdf

全日本合唱連盟ホームページによる第2版の改定ポイントに沿って概説するとこんな感じでしょうか。

①政府の新たな指針・見解を追記

コロナ禍以降に国が発信してきた一般的な感染対策のガイドラインに記されていることが確認されています。3密避けましょうとか、感染リスクが高まる5つの場面に注意しましょうとかですね。また、「催し物の開催制限」に関する感染対策についても確認がされています。こちらも、手洗い、手指消毒、ソーシャルディスタンス、マスク等々、一般的な感染対策について確認がされています。

②合唱公演時の感染拡大防止策を新たに記載

第2版で全く新しく追加された内容です。連盟のガイドラインだけではなく、利用する施設のガイドラインや、施設がある自治体のガイドラインも必ず参照するようにも呼びかけられています。

③全日本合唱連盟及び東京都合唱連盟による実証実験の結果を基にした数字の見直し

合唱活動そのものでの感染対策内容については、初版と第2版でさほど大きな違いは無いようです。ですが、国内外の音楽団体が実施した飛沫実証実験の結果、富岳によるシミュレーション結果などをもとに、具体的な数値を示された部分が増えたように思います。

ゴスペルクワイアを主宰したり、指導している立場の方は、ガイドライン本文を一読すると役に立つのではと思います。人に説明するときには、ガイドライン(練習用、公演用)を簡潔にまとめた汎用版やjpeg画像も全日本合唱連盟のホームページにあるので、使えそうです(こういうやつは初版にもあった)。

このガイドライン第2版監修者および作成委員が、ガイドラインについて説明したオンラインセミナーの動画も見ることができます。長いですが1.5倍速くらいなら聞き取れるので、ガイドライン片手にご覧になるのも良いと思います。特に監修の加藤英明医師の話は参考になりました。

この動画の中でも言われていましたが、そもそも声を出す行為で飛沫が飛ぶし、合唱活動(にまつわる行為、なんだけどね本当は)で集団感染は起こっているし、どんなに対策をしてもゼロリスクになることはありません。またこのガイドラインが合唱の安全を担保するものでもありません。また、このガイドラインによって分断を生むようなことが決してあってはならないと思います(ガイドラインに沿って感染対策してる人が、そうでない人たちをマウントするようなやつ)。ですが、このようなガイドラインを、グループ内でも感染対策に温度差がある人たちと議論をするきっかけにしたり、メンバーや家族に対面の活動について理解を得るための材料にはできそうです。

具体的な感染リスクへの対策を考える目的に使うのはもちろん、社会的リスクへ対策にも、このガイドラインを利用することは方略のひとつかなと思います。

ガイドラインを参考に、地域の感染状況や利用施設の状況も踏まえ、安全を最優先にしながら、それぞれのグループで取るべき行動と感染対策を考える、というのが良いと考えます。

私は昨年9月に、ガイドラインの初版をもとにクワイアリハーサルでの感染対策案をつくって、会場となる教会と協議をして、対面でのリハーサルを再開しました。なので今、2度目の緊急事態宣言で再び対面リハが制限されたタイミングで第2版を確認できたのは、タイムリーでした。来月末には配信ライブもあるしね。

最初に書いた飛沫実験のことをそもそも書きたかったんだけど、ガイドラインの話で長くなったので次にしまーす。