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ケガレ、言霊とはそういう事だったのか!?【逆説の日本史】古代黎明編

逮捕されると映画が非公開になったり
不倫すると徹底的に叩かれる理由が判明!

個人的に今年ベスト3の本になった『逆説の日本史』シリーズ

戦国三英傑編

江戸大改革編

幕末維新編

と続いて読み始めたのがこちら古代黎明編

こんにちは、4s Production 中沢です。
今回も冒頭からしっかりつかまれました!


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みんな無意識にケガレを意識している!

ケガレとは?
何となくわかっているつもりですが、説明してと言われると
ちょっと戸惑う方も多いと思います。
かんたんにいうとこちら
ケガレ
ヨゴレ

この2つで比較すると
ヨゴレは泥やホコリなど目に目えるモノと放射能など目に見えないけど
物理的に存在するモノがヨゴレになります。

対してケガレは、目に見えない概念的に嫌なモノがケガレです。

例えば、付き合っている人が
『元彼(もしくは元カノ)のマグカップなんだけど、キチンと洗って消毒もしてあるから使って!』といわれても使いたくないですよね?
この時に感じる嫌悪感がケガレです。

日本人は各家庭にその人専用のお茶碗やマグカップなどがあります。
これはそのケガレを意識して無意識に分けて使っている
日本独自の習慣です。海外ではその慣習はないらしい。

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ケガレは水でキレイにできる!

古事記に書かれている日本神話の中ではケガレた身体を清めるためにするのがミソギです。
清流に身体をひたせばケガレは全て落ちる。
これが全ての日本人に植え付けられています。
ピンとくる方も多いでしょう。
それが
『過ちは水に流す』 
『〜は水に流す』です。
皆さんも
無意識に使っているでしょう。
まさにそれがミソギです。

ちなみに
古事記ではイザナギが左手を洗うと天照大神(アマテラスオオミカミ)
生まれ
右目を洗うと月読尊(ツクヨミノミコト)
鼻を洗うと素戔鳴尊(スサノオノミコト)
三柱の神が誕生したとなっています。
これ「三貴神の誕生」と呼ばれています。

これが記載されているのが古事記です。
日本最古の歴史書とされていてと考えた方が良い書物になります。

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抹殺へ追い込むのはケガレたから

芸能人が逮捕されると、その人のシーンがカットになったり
映画が非公開になったりします。
個人的にはそこまですることはないのにと感じていました。
もちろん犯罪は良くないです。
しかし、作品には罪はないと考えていました。
日本では不倫を報道された人も徹底的に叩かれます。
抹殺されるまであります。
不倫否定派ですが、その人の人生を潰してしまうのはどうなのか?と感じていました。
この理由も「ケガレ」を感じているからです。

犯罪や不倫について、イヤな感じがする人が一定数います。
映画やテレビなどのスポンサーは、そのお客離れを恐れるので
その部分は撮り直し、カット、非公開となってしまうというわけです。
これで今まで『なぜ?』と感じていたことが
スッキリしました。

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言霊も無意識に入り込んでいる

言霊って聞いたことある人も多いでしょう。
古代日本では言葉には霊的な力が宿ると考えられていました。

戦時中の日本では言霊を意識して『負ける』という単語を使いませんでした。
みんなわかっていました。
アメリカと戦うのはリスキーすぎる。無謀すぎると。
しかし『負ける』と言いません。
言霊で本当になってしまうのを恐れるからです。

そしてアメリカとの戦争に向かって結果はご存知の通りです。

8月15日は終戦記念日です。
世界的に、この日を考えると敗戦を認めた日、敗戦記念日ですが
敗戦…負けと言いたくない、使いたくないから
『終戦記念日』なのです。

キリスト教ではぜんぜん違う

結婚式で聞いたことがある人も多いでしょう。

『良きにつけ悪しきにつけ、健やかなる時も病める時も、富める時も貧しい時も、ともち助け合い、変わらぬ愛を誓い…』

キリスト教では、言霊の意識がないので
悪しき時も、病める時、貧しい時とイメージがあまり良くない単語も使います。

その分、危機管理もできるという事です。
『負ける』という単語を使いたくないがために
アメリカとの戦争に進んでしまった日本。

これは良く考える必要があると思います。
ここまでが本書60ページ弱です。
おもしろいとおもった方、気になった方には
是非、チェックしてみてください。新たな発見がありますよ!

それでは、4s Production 中沢でした☺️
keep smiling!!

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