見出し画像

小池都知事と変態仲間に出会った日。

「林業広報」という言葉を作って第一人者になってやろう!という魂胆と意思表示を持ってXおよびnoteプロフィールに記載したはずが早8ヶ月、メインについてなんにも発信していない。これはやばい。

相変わらずヘラルボニーとびじゅチューンは大好きすぎて、自意識過剰ゆえにヘラルボニーの推しごと発信は控えてたり(でもやっぱりヘラルボニーの限定30組のJALツアーに行った話は自慢したい…)、一方そろそろ東京都西多摩郡ではたぶん視聴時間第1位なんじゃないかなと思ってるびじゅチューンについて偏愛を語ろうかなと思っていたけどそれどころではない。

なにせ私は今日から「ミズとうきょう林業」になったのである。



初代ミズとうきょう林業になった話


東京都は、農林水産業の活性化と将来の担い手の確保を図ることを目的として、東京農業・林業・水産業の各分野から、広報活動を担う若手リーダーを、「ミズとうきょう農業」「ミズとうきょう林業」「ミスターとうきょう漁業」として、本日就任式を行い任命いたしました。

「東京の農・林・水産業の若手広報リーダー任命」東京都HPより

プロフィールにおいて、「初代」と付けたのは任命期間が一年単位なのでいつクビになっても諸々修正しなくて済むようにしたのである。我ながら賢い。

引用にある通り、同日、ミズとうきょう農業とミスターとうきょう水産業も爆誕しました!
気持ち悪いことに全員東大(農学部)卒なんだそうです。それで農林水産の一次産業に入っちゃった=変態仲間とも言えよう。
休憩時間に根掘り葉掘り、メディアの人ですかってくらい2人に話聞きまくっただけの感触でいうと、あ、やっぱこの人たちちょっとおかしい仲間だわと感じました。


変態仲間(左:ヘラルボニーを着てご機嫌なわたくし、中央:梅村さん、右:西田さん)

変態仲間ではありますが、梅村さんは日野にあるネイバーズファームという農業法人の代表、西田さんは三宅島で一人親方の船乗りさんです。私なんか無駄に10年も会社に寄生しているただのサラリーマンですのに…。無駄にベラベラしゃべってすみませんでした!!!
漁師さんって、自分の船に乗って魚釣って漁協に売って生計立ててるって、そりゃ当たり前なんだけど、改めて話聞くとわーすごーって思って、きこりで木伐って売って稼いでるって聞いた人もこういう感じなんだなーと思った。他の一次産業、新鮮!!

意気込み

就任式では1人1分のスピーチをするんですが、頭でアレコレ考えるより、「そうだnote書こう」(京都的なアレね、noteさん使っていいですよ!)
と思って事前の下書きのいまココ。

林業は斜陽産業ではありますが、だからこそ林業の「関係人口」を増やすこと、つまり林業について、あるいは森や山について自分ごととして考え、それぞれの場所で少しでも関わりしろを持つような人を増やすことが大事だと思っています。

私がこの会社入ったばかりのとき、「どうしたら女性のきこりが増えると思いますか?」とかよく取材で聞かれましたが、男女関係なく、私は別になにもみんなにきこりになってほしいなんて思ってない。やる気ある人じゃないと続かない仕事だと思うし。
(もちろん産業全体のこと考えたら担い手不足なのでやりたいなと思う人が増えてくれないと困るし、職業としてのきこりの魅力は別途めちゃくちゃ語れますけど)

たとえば、今私がいる部署は自分達で切った木を加工して届けるポジションで、そういう六次産業化や川中ポジションに関わるのもあり。

「6歳になったら机を作ろう」というイベントにて

あるいはもっとシンプルに、なにか買うときそれがどこの木で作られているのか気にするとか、そんな小さなことでも森と関わることは出来ます。
お休みの日に森や山へ出かけるとか、自然の中で遊ぶ、なんなら海に行くとかでもいいと思う!(チェンソーズ社員も海きっかけの男勢2名ほどおります)

いろんな業界のいろんな人が、山のこと、森のこと、林業のことを少しでも知って、自分ごととして行動することこそが、今の時代の林業には必要だということです。

なんであえて「今の時代の林業」という言い方をしたのかというと、今って、戦後の拡大造林→あんまり伐られず放置→過去最大の蓄積量を誇り、つかいどきを迎えている、ある意味ラッキーな、すごくチャレンジングな時代でもあるので。

あ、こりゃ1分じゃ収まらないぞ。

まとめますと、小さなアクションでも良いからいろんな人に広く林業に携わってほしい。そのためにはまず「林業」というキーワードを「なんか気になるな」レベルに認知させることが必要。だから林業広報がんばります!っていう話でした!!

そんで1人や1企業ががんばるだけじゃ無理があって、一番手っ取り早いのは違う業界と絡んでって情報発信すると相乗効果がある場合が多いので、特に水を介して山〜街〜海(=林業〜農業〜漁業)はつながっていますし、若手ホープにのっからせていただけるという意味でも、今回の東京都からの任命は大変ありがたく光栄でございますm(_ _)m
梅村さん、西田さん、またお話ししましょう〜!!!

おまけ:林業の情報発信について

チェンソーズ立ち上がった18年前よりかはもちろん、私が転職しようとしていた2011年ごろと比べても、林業界の情報発信量もめちゃ増えてきてる(※)感はありますが、ゆうてもまだまだ(※)だよね。(※いずれも私調べ)
→ある意味、時代に対応しようとしてるかどうかのフィルタリングが勝手にできているので就労希望者にとってはわかりやすくて良いかもね。。。

チェンソーズにはしょっちゅういろんな問合せがきます。それは様々なメディアに出てたり情報発信したりして「林業界では」一定の認知を得ているから。

だけどそもそも「林業」、あるいは「アウトドア」「自然体験」「木製品」に興味ない人にはまだまだ届いてない。

そんなわけでストーリーを単純にシュールに楽しめる「漫画・東京チェンソーズ」をはじめたり、公式noteでちまちま記事ストックしたりしています。これこそまだまだだけども!!!地道に種を蒔いてます。よかったら暇でしょうがないときにでも見てくだされ。(この期に及んで会社の宣伝してえらいなー私)

好きなコマ(イラスト:鬼才KIKORIBEATS


すんごく業界的な情報発信ではあるが、3月9日の日本森林学会公開シンポジウムにも登壇します。また大御所に紛れちゃってる感がいやだよおお(←


おまけのおまけ:本日の感想


百合子さん、じゃないや小池都知事はイメージほどの威圧感なく、とても可愛らしく聡明な印象でした。午後の記者会見でも今回の任命式について言及したとのことでYoutubeを初めて観てみましたが、こんなに全方面把握して答えなきゃいけないなんて凄いなあ〜。。。。

「知事の部屋」というネーミングはやはり国民的な「T子の部屋」をなぞらったのかしら。。今度東京都の人に聞いてみよう。

みんなかわいい。(他の2人は後輩ということで非常に馴れ馴れしく図々しいわたくし)


「林業の斜陽産業っぷりについて」の解説などはまた次回。

業界のことをさらにディープに知りたいという奇特な方は百森の田畑さんのnoteとかXとか見てみたらよいかもです。と勝手に丸投げる笑。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

この記事が参加している募集

広報の仕事

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?