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フランス仕込み、身勝手女ふたりの価値観

半世紀近く生きてきて、通ってきた時代ごとに友達がいます。
学校の友達、職場の友達、フランス関係の友達、ママ友、自然派の友達、音読関係の友達、みどりの学び舎関係などなど。

昨日はよしえちゃんと会いました。
よしえちゃんはフランス関係の友達です。

大学4年生の終わり、卒業旅行でパリに行きました。バイトしてお金を貯めて、安い時期を選び、6万5千円のANA直行のエアチケットを買い、1泊2千円の宿(といっても人の家の1部屋を借りるスタイル)に2週間滞在、必要経費は10万円程度。高校時代の友人とパリ生活を満喫、楽しすぎて1年くらい住みたいと思いながら帰国、数年後にその願いを実現しました。

よしえちゃんとは就職してから通い始めたフランス語学校で知り合いました。わたしより4歳若く、当時現役大学生、フランス留学を考えていました。大学生と社会人だと収入が異なるのでお金の使い方が違うものですが、よしえちゃんは本物志向で、いつも良いものを身に付け、映画が好きでたくさん映画を見ていました。学校の後、ランチに行ったりいろいろ語らいました。

わたしがフランスへ行って間もなくして、よしえちゃんも渡仏、物価の高いパリを避けたわたしに対し、さすが本物志向、パリ5区の素敵な部屋を借りました。
パリに行くときは泊めてもらい、美味しいお店に行ったり、オペラ座に行ったり夜の美しいパリの景色を満喫しました。お互いクラビングも好きでクラブに行ったりもしました。
わたしはパリからTGVで2時間のレンヌというブルターニュ地方の町に住み、モンサンミッシェルが近かったので、よしえちゃんも遊びに来て、観光したり、地方のクラビングも楽しみました。

いつもふたりでげらげら笑いながら物事を楽しみました。お互いハマる癖があり、フランスで癖になった食べ物をシェアしあうと、お互いそれにしばらくはまるということもありました。わたしはDesperadosというテキーラビールにはまり、よしえちゃんはTARAMAというたらこマヨネーズにはまっていました。

帰国後にお互い結婚、出産、育児で会う機会が減り、風邪騒動もあったので、少なくともここ6,7年は会っていませんでした。
昔は映画や音楽、クラブのことなどばかり話していましたが、今回は子どもの教育などを話しました。

本物志向のよしえちゃんはお子さんを私立の小学校に入れ、神奈川県に住んでいるけど、お台場のスケボー教室、飯田橋の英語教室にお子さんを送迎し通わせています。受験勉強に縛られず子どもをのびのび過ごさせたい、その学校が終わる高校生のころには、自分で自分の人生選べるようになっているでしょうという柔軟な考え、いかにいい大学に入れるかを念頭に受験させるママたちとは一線を画しています。
ブイネットに来るお母さん方みたいだなと思っていたら、よしえちゃんにはアメリカ育ちの日本人の仲良しママ友がいて、そのママ友曰く「日本語も英語も音読が一番大事」だと教えてくれました。
おお!やっぱり!我が意を得たり!とわたしが今している音読のことを話し、よしえちゃんもうんうん頷いて聞いてくれました。

子どもも大事だけれど、身勝手に生きてきたわたしたち、自分のことも大事です。わたしがここ数年取り組んできた英語のこと、今の音読のことを話し、まだお子さんが小さく働けないけれど、主婦で終わる気はないよしえちゃんにあーだこーだこうすればいいんじゃない?としゃべりました。

スタバ→レストラン→スタバと場所を替えて話し続け、下のお子さんの習い事の送迎をしなきゃとお開きになりました。

あなたの宝物は何ですか、
と聞かれたら「フランスで過ごした1年間」といつも答えます。
(聞かれたこと一度か二度だけどw)

その宝物の中にいる人との会話は特別で、これまた宝物なのでした。



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