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八方塞がりからちょっとだけ「光」が見えた2023年を振り返る

2023年が終わろうとしている。

ちょうど1年前の私は、初めての出産を終え、これまた初めての育児に奔走していた。と同時に、社会との接点がなくなるのを恐れて、早く仕事を始めようと躍起になっていた。

育児の隙間時間にネットで求人情報を検索する毎日。挙げ句の果てには、里帰り先に訪問に来てくれた保健師さんに「私、仕事がしたいんです!」と泣きつくほどだった(迷惑)。


自由度が高いからこそ、自分を見失った

今考えると、何をそんなに焦っていたのだろう…と思うけれど、自分と同じような環境にあるママさんが似たような悩みをTwitterで呟いているのを時折見かける。もちろん個人の考え次第だけど、会社員で「育休期間」が決まっていれば1年間は育児に専念しようとか、気持ちが割り切れるんじゃないのかなぁ…と。

転妻になり、一旦正社員のキャリアがストップした私は、仕事復帰のタイミングや仕事量を自分で好きに決められる(極端に言えば、働くか働かないかも)。自由度が高く、選択肢が多いほど悩みも増える気がした。

そんなキャリアに迷子に陥った私が、と選んだのは、個人事業主として開業し「ライター」を生業とすることだった。

それも、これまでの副業の1つとしてではなく、「ライターです!」と堂々と言えるレベルを目指したいと思った。また、できるだけ長くこの仕事を続けたいとも考えていた。

「学ぶ→実践」を繰り返した1年

とはいえ、これまでライターとして得ていた報酬が「お小遣いレベルの私」は、何から取り組めば良いか分からなかった。そこで、とにかくライターとして収入を得るために必要なインプットを増やすことにした。

ここでは、私が1年で受講した3つの講座を紹介する。

■Marbleスクール

ライタとしてのスタートダッシュを後押ししてくれたのは紛れもなく「Marble」だった。このスクールでは、持続的なフリーランスライフを実現するために、インタビュー、編集、広報など「書く」+αのスキル を混ぜ合わせて学ぶことができる。

これまで、ライターの仕事は「SEOかインタビューの2択」と思い込んでいた私にとって、書く仕事の「拡張性や可能性」を教えてくれるこのスクールは革新的だった。

講師陣からのホスピタリティと受講生の熱量が高すぎるこの講座で、私が特に興味をもったのが「広報」の仕事だった。「ステイクホルダーとの良好な関係性維持」を目的とする広報の仕事には、プレスリリース、オウンドメディアの運営、メルマガなど多くの「書く仕事」が求めれらる。

もともと、「書くことで企業や人の魅力を伝えること」に興味があった私は、講座の中盤から企業のプレスリリースを執筆する仕事を始めた。

そして講座終了後は、さまざまなスキルを持つフリーランスが集まり、企業の広報を支援する「ふたり広報」に参加。代表のあいさんと一緒にお仕事をさせていただく中で、企業の採用広報コンテンツの作り方(運用方法、インタビュースキル、編集)を実践ベースで教えていただいた。

広報と広告の違いも分かっていなかった私が、広報に関する基礎的な知識を深めると同時に、ライターとして「0→1」を作る機会を与えてくれたふたり広報には感謝しかない。

■広報の学び場

一方で、知れば知るほど奥の深いのが広報の仕事。プレスリリースの執筆や採用コンテンツの作成は広報の幅広い業務の1つでしかない。

広報の仕事の上流である、広報戦略や戦術に落とし込む過程が理解できれば、「コンテンツ制作」にさらに還元できるのではないかと考えた。広報の戦略の立て方について理解を深めようと選んだのが「広報学び場集中講座」だった。

受講者3名のアットホームな講座は、座学ながらめちゃめちゃ頭を使う。既にフリーランス広報として複数社の支援を行っているお二方の講師から、会社のMVVや事業課題と紐づいた広報戦略・戦術の立て方を実践を交えて教えていただいた。

講座受講後は、ライターとして支援している企業様の広報戦略作りをお手伝いしたが、マーケの知識不足や効果測定方法などに課題が残った。そして、企画立案やメディアリレーション、メディアキャラバンなど非常に守備範囲が広い広報の中で、自分はどこを切り取って価値を提供するか、きちんと考える必要があると感じた。

その一方で、採用コンテンツに関しては作る側の「目的」を意識するようになったことで、記事が持つメッセージ性がクリアになり、クライアントからも褒めていただく機会が増えた。

■大阪ものかき隊

今年受講した講座の最後は、大阪ものかき隊の「基礎講座」。今更ながらライターの基礎講座?とも思ったが、実は、ライターになりたての頃からずっと気になっていた講座だった。

他の2つの講座と違う点は、「知識やスキルを習得する」講座ではないこと。例えば自身の強みを改めて考えて言語化したり、ライターとして活躍するためのブランディングや営業方法を考えたりと、とにかく自分で考えることが多い。参加者も専業ライターに留まらないから、自分には無い発想に触れることもできた。

その他にも、「部活」と呼ばれる有志の勉強会が充実していた。例えば、ベテランの編集者による「ライブ校正」や「読者に負荷をかけない文章」の書き方を語る会など、もの書きとしては欠かせない「心得」のようなものに触れた時間だった。

***

これだけ見ると、ただ単にお金をかけてスキルセットをしているだけのように見えるけれど、駆け出し期〜中堅期にはどれだけ早く勢いをつけれるかが重要だと私は考えている。

成功している人から学び、同時に実践してみる。短いサイクルでPDCAを回すからこそ自分自身の成長を感じられ、それが自信になって次の仕事に挑戦するモチベーションにもなるとも思う。

また、それ以外にも、講座がきっかけでお仕事に繋がるケースも少なくない。実際に、コミュニティでの交流をきっかけに新たにいただいた案件もあった。

「書く仕事」は意外と多い

現在、月に書く本数は平均で10本程度。決して本数は多くはないけれど、1年前に比べて仕事のバリエーションが格段に増えた。

・小売企業採用インタビュー(note執筆)
・スタートアップ採用記事(note、Wantedly執筆)
・企業オウンドメディア記事執筆
・プレスリリース
・メルマガ
・LP
・個人ブログ添削

そして、これまでより広い視野で「書く」にまつわる仕事を捉えられるようになったことで、幅広く営業のアプローチができるようになった。とはいえ、安定的に目標の収入を得ているとはまだ言えないので、スキルアップと営業はこれからも必須だと考えている。

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来年の目標は

先日、私がライターを始めたばかりの頃に一度だけお会いした、地元の企画会社のプランナーの方に1年ぶりにお会いした。私の実績記事を一通り目を通して、「すっかりライターしてるじゃないですか!」とお褒め?からかい?の言葉をいただいた。

その言葉に、嬉しさ半分、ピリッと気が引き締まる思いがした。もう「駆け出しライターではないのだから、きちんと自走できるようにならければ…」と。

ライターとしての基礎を作るために学び続けた2023年。思えば、常に追われるように、足りないものを埋めるように学び続けてきた。これが「フリーランス」というものかもしれないけれど、来年は不安や焦りではなく、正しい「危機感」を持ちながら、自走できるようにしたい。

来年の目標はいくつかあるけれど、中でも特に心に留めておきたいことを3つだけ。

1.いただいた仕事にプラスαの価値提供を目指す
2.「成長に繋がる」「興味・好きな分野」の両方を満たせる仕事を探す&行う
3.自分の主戦場を決めて、その中でとことんやり抜く

少し抽象的な部分もあるけれど、解像度をあげながら月毎にやるべきことを決めていきたいと思っている。

最後に

今年1年間、稲葉にお仕事を依頼してくださったクライアント様、一緒にお仕事をさせていただいた皆様、講座等で交流をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

来年も、今年いただいたGiveを少しでも返せるように精進して参りますので引き続きよろしくお願いいたします!


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