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ラノベ感想「異世界、襲来 01」

「カンピオーネ!」の丈月城先生と、「りゅうおうのおしごと!」のしらび先生の強力タッグでおくるバトルファンタジー。

舞台は異世界と繋がり幻想の住人が当たり前に存在する現代。
世界を侵略しようとする異世界軍に、現実世界は同じく異世界から訪れたエルフ達に力を借り対抗していきます。

※※ 以下ネタバレ ※※

実在する地名が登場し、それが荒廃している世界観リアル感がとても良かった。
軍隊の規律が乱れている嫌な感じと、その後イヤな上官に最後救われた(なんだお前かとイヤな感じのまま逝くのも)というなんとも言えない感じも良かったです。

母が死んだばかりのアリヤが健気に振る舞おうとするのに対しユウが「ふざけるな。親を失った子供は悲しむ以外なにもしなくていい。」と憤るところに、実際そうだけど状況がそうさせないと感じて泣けた。
その後の初変身が熱かった。
その後圧倒的な力で敵を退ける姿はまさにヒーローだったけど、たくさんの犠牲の中を歩く姿が悲哀を背負っていくヒーローでもあるんだろうなと感じた。

第三章で4人が束の間の平穏を享受するシーンが良かった。

スカールシャンスとクアルダルドの敵幹部同士が意味ありげな会話をするシーンがいかにもな感じでワクワクする。

サンスクリットなアスラスーツの世界観も珍しくて面白かった。
ナノマシンなどSFな感じなのに敵の攻撃で魔法があったりという感じも面白い。

助けたくない人も居るし、たぶん「みんなのヒーロー」向きじゃないというユウの苦悩が今後どうなっていくのか気になる。
次巻も楽しみにしています。

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