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Instagramのビジネス活用における5つ誤解~SNSマーケティングの必要性を解く~

こんにちは。
テテマーチという会社で、SNSマーケティングのビジネス活用支援を行っています、じゅんこです。
月間500件以上のお客さんの話を聞き、SNSの相談を受けています。

中でも非常に多い相談が、以下です。

「みんなSNSやってますよね。だから何かしないといけないなあと思っていて・・・」
「SNSでバズったら売上が上がるんですか?」
「インスタ映えの写真が撮りたいんですが・・・」

これだけSNSの市場が成長しているにも関わらず、会社として、何のためにSNSをやるのか?明確に理解をした上で相談が来るケースが非常に少ないのです。

今回はそんなわたしから

・なぜ企業はSNSをやる必要があるのか?
・ビジネス活用における5つの誤解
・SNSマーケティングの本質とは?

について、簡単にお話できればと思っています。

なぜ企業がSNSをやる必要があるのか?

①ユーザーが毎日見ている媒体だから
電車の中でもスマホ、テレビ見ながらスマホ、寝る前にスマホ・・・。
SNSの利用時間、利用頻度を考えると必然的にSNSで情報発信することの価値が見いだせると思います。

<日本の3大SNS利用者数>

3大SNS

②手軽に情報発信ができるから
他の4マスと比べても準備にかかる時間は少ないため、比較的準備に時間がかからない、という点です。
準備に時間がかからないということは、時代のトレンドをすぐに反映したコンテンツを発信することができたり、コンテンツのPDCAを回しやすいという利点があります。

③一方的なコミュニケーションにならないから
SNSは発信して終わりではありません。
発信したコンテンツに対して、ユーザーの反応がどうだったのか?が定量的に可視化できるという点がSNSの最大のメリットだと思います。
たとえば、投稿Aは「いいね」が100ついたけど、翌日の投稿Bは「いいね」が1000もついたとすると、ユーザーのニーズをより満たしているものは投稿Bであるということがわかりますね。
また、コメントで直接的な感想ももらうことができます。
こういった発信後の反応が定量的・定性的に見ることができる点が、企業にとってもメリットだと思いませんか?

④ターゲットを絞った効率的なアプローチが可能だから
テレビでもある程度ターゲットを絞ることは可能だと思いますが、それ以上にSNSはターゲットを絞ってアプローチする事が可能です。
企業はターゲットを絞って差別化したり、ターゲットを変えてプロダクトに変化を持たせたり、プロモーションも多様化しています。
その中でSNSは、どんなユーザーに、どんなコンテンツ(投稿やインフルエンサー)を届けるかをコントロールしやすい媒体なので、かなり効率的に情報を届けることができます。

⑤既存顧客にも新規顧客にもアプローチが可能だから
新規顧客のアプローチはもちろんのこと、そのブランドに対するロイヤリティを高めることもできるのがSNSの特徴です。
意外と忘れがちなことですが、企業のアカウントのフォロワーは、「まだ購入したことないけれどブランドに対して興味がある見込み顧客」と「既に買ったことがある既存顧客」が混在しています。
いままで購入したことがない人に購買のきっかけを与えるのもSNSの役目ですが、1度購入した顧客にブランドのファンになってもらい、またリピートしてもらうようにするのもSNSの役目です。
SNSは、顧客のLTVを高めるよう働きかけることができます。

【参考】SNSのフレームワーク「DRESS」

ビジネス活用における5つの誤解とは?


①写真のクオリティではない
フォロワーをつけるために、写真のクオリティをあげればいい、インスタ映えな写真を投稿すればいいわけではありません。
「インスタ映え」という言葉が流行っていた2016年~2017年あたりはこの戦略でもある程度フォロワーが増えたかもしれません。
しかしInstagramが大衆化・多様化している現在は、「写真のクオリティ」ではなく、「ユーザーが求めているコンテンツであること」が求められています。
日頃から何百ものアカウントの情報を見ているユーザーは、写真がキレイという理由ではもはやアカウントをフォローしてくれません。
このアカウントをフォローするメリットは何なのか?それが明確でないとフォローしてくれないため、現在は「マガジン風のキュレーションメディア型」「HowToコンテンツ型」といったコンテンツが流行っています。
※もちろん最低限の写真のクオリテイは必要ですし、写真のクオリティを追求しているアカウントもあるので、一概にクオリティは必要ないと言っているわけではないので、その点注意は必要です。

▼そんなキュレーション系のアカウントで、私のイチオシInstagramをご紹介しておきます!
https://www.instagram.com/playlist_of/



②SNSをやれば売上に直結する
SNSにいくら投資すれば売上があがりますか?と聞かれることが多いですが、明確な答えはありません。
たまに「バズらせて下さい」という相談が来ることがありますが、バズったからといって売上に直結するとは限らないです。
しかし購買までのプロセスにおいて、Instagramで確認できる指標(エンゲージメント、UGC創出数、リーチ数、フォロワー数、保存数など)が売上の見込みづくりに貢献することもあります。
例えば、認知度をあげたいのであればリーチ数の指標、顧客LTVをあげたいのであれば、フォロワー数といったように、Instagramの目的に応じて様々な指標を設定できるため、成果が見えやすいプラットフォームになっています。


③勝ちパターンはない

SNSに勝ちパターン(絶対解)はありません。

・常にフォロワーが求めているものを聞きながら
・それを投稿に反映し
・反応を見てPDCAを繰り返す

これがSNSの醍醐味です。
コミュニケーションをとることができることが、SNSの最大の魅力でもあるため、どんどんコミュニケーションを取って声を集めていきましょう。
それを投稿に反映していきましょう。
SNSは<ユーザー主体>のものであることを忘れないでください!
※HPは<企業主体>と言われ、HPへの入り口をSNSが担っている、とよく話すことが多いです。

④SNSはマーケティング手法の1つにすぎない

SNSだけに注力すればいいかというと、そうではありません。
Instagramにはショッピング機能がついていて認知から購買まで完結することもできますという話もあるのですが、現状刈り取りの部分までいくのは、まだまだ難しいと思っています。
SNSで得意な領域としては、購買フェーズの最初の「認知」の部分です。
よく「ブランディングのためにInstagramを運用しています」という話を聞くのですが、【ブランドの想起率】をあげるためにSNSに注力しましょう、というお話をすることが多いです。

▼ブランドの想起率とは?
顧客が購買行動を起こすタイミングで「そういえばこの前SNSで見たあのブランドいいかもしれないな・・・」と、特定のブランドを想起してもらう確率。想起率をあげることで売上につながったり、Google/Yahooでの指名検索が増えてリスティング広告費用が安くなったり、購買へのきっかけを作ることができます。

▼私が開催させていただいたセミナーでも「ブランディング目的」でアカウントを運用している企業様が8割近くでした。※複数回答あり

5つの誤解④


⑤アカウント運用やればいいわけではない

ただアカウント運用をやればいいわけではありません。
よくあることですが、「アカウントを運用すること」が目的になってしまっているケースです。
アカウントはあくまでSNSにおける情報発信源に過ぎないわけで、何の目的のために運用をするのか?を明確化した上で、その目的に沿った指標(KPI)を置いて成果の振り返りをすることが大切です。
たとえば認知を目的としているのであれば、フォロワー数だけではなく、エンゲージメントやリーチ数が指標になってもいいわけです。
既存顧客のLTV向上やカスタマーサポートが目的なのであれば、投稿のエンゲージメントやコメント数、UGC創出数を指標に置くこともできます。
目的に対して適切な指標を置いて常に振り返りをすることがSNSの醍醐味です。
SNSはいろいろな指標があるので、ある意味成果が見せやすい媒体です。

SNSマーケティングの本質とは?

SNSマーケティングの本質とは、「ユーザーに利益のあるコンテンツをそのブランドなりに発信すること」と「そのブランドのポジティブな情報にユーザーが触れる機会を増やすこと」だと思っています。
忘れてはいけないことは、「SNSはあくまでユーザー主体のもの」であるため、ユーザーに利益のある情報しか必要とされません。
また、ユーザーに利益のある情報が何なのか?は実際に運用して反応を見てみないとわからないので、地道に運用を継続して効果検証しながらPDCAを回す必要があります。

他のプロモーション媒体と比べると、時間もコストも比較的かからずに済み(とはいえ市場が成熟してきている今、SNS予算もマスに並ぶくらいになってきているケースもあります)反応をみながら効果検証ができ、比較的柔軟性のある媒体ではあるのですが、その分地道にフォロワーを集めなければならないことは念頭に置いておいていただければと思います。


いかがでしたか?
SNSに対する認識が変わりましたか?

正直SNSは業界の相性もあると思いますので、プロモーション媒体として適切か適切ではないかは、しっかり吟味してから挑戦してみましょう!

SNSに関するご相談があればぜひご連絡お待ちしています!

▼Twitterはこちら
https://twitter.com/tetemarche48

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