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【クリスマスシーズンのヨーロッパ】ポルトガルのクリスマス村とアズレージョ

今回もヨーロッパの小さな町で行われる、ローカル・クリスマスイベントについて紹介したいと思います。

場所はポルトガル・オビドス。

「中世の箱庭」と呼ばれる城壁で囲まれたかわいらしい町で、首都リスボンからバスで1時間程度です。

そんなオビドスの城壁内に、毎年年末になると、「ヴィラ・ナタル」と呼ばれるクリスマス村がオープンします。

このイベント、町のかわいらしさや風情も手伝って、まるでおとぎの国のようにワクワクします。



中世の箱庭「オビドス」

オビドスは「中世の箱庭」、「王妃の村」とも呼ばれています。

13世紀にオビドスを訪れた王妃イサベラがこの村をいたく気に入り、夫のディニス1世が、王妃に村をプレゼントしたのでした。

オビドスの石畳の路地
城壁から眺めた町の景観
同上
白い壁にカラフルな縁取りをしている家が、南国っぽくておしゃれ
観光客向けのショップ
露店で購入したホットチョコレート
中世の塔を模した容器に入っていた
店先に猫
温暖な気候ゆえか、オビドスは猫遭遇率がけっこう高い
石畳を歩く猫

実際に行ってみると、切り取って持って帰りたくなるようなかわいい町で、この地を欲した王妃イサベラの気持ちがよくわかります(笑)。

ヴィラ・ナタル

そんなオビドス旧市街の北端の城壁の奥に、クリスマス期間中「ヴィラ・ナタル」がオープンします。

この先がヴィラ・ナタルだがおとぎの国に出てくる森みたい
ヴィラ・ナタル入り口
「ヴィラ・ナタル」とはポルトガル語でクリスマス村の意味

入場料は、大人一人10ユーロです。
(子供料金や団体割などありますが、詳しくは上記リンクのウェブサイトまで)

今年度の開催期間は、2023/11/30~12/31となります。

城壁にこのようにポップな装飾をされると、リアル・ファンタジーワールドのようです(笑)。

城門をくぐると、そこではファンタスティックなアトラクションが開催されていました。

ヴィラ・ナタルの城壁の向こう
ピエロのジャグリング
正面の城は、古城ホテルの「ポサーダ カステロ デ オビドス」
かわいい店が出店していて、ポップコーンや綿飴が売られている
食べ物を売る店が並んでいるが、なんともメルヘンチック
ポルトガルでなぜかハイジ(笑)
お菓子屋さんで売られていたかわいいクッキーやドーナッツ
暗くなるとクリスマス村もライトアップされ、よりロマンチックに


他にもサーカスのテントや、サンタさんの家などのアトラクションが出ています。


サーカス小屋にて
シャボン玉を飛ばすパフォーマンス
サーカスは時間をおいて来ると、また別の人によるパフォーマンスが見られた
サンタの家にて
サンタさんと一緒に写真を撮ることもできる


ヴィラ・ナタル、小さな町の小さなテーマパークという感じのイベントですが、城壁の中で行われているせいか情緒とファンタスティックなムードがあり、ほのぼのと温かなイベントでした。

まるで、絵本の世界に迷い込んだみたいです。

子供たちを連れてくれば、きっと大喜びされるでしょう。

家族連れに、特におすすめしたいクリスマスイベントです。

アズレージョ

ポルトガルといえば、アズレージョ(青いタイル装飾)。

ポルトガルの街の至る所で、鮮やかなアズレージョを見ることができます。

アズレージョ
アズレージョ


ポルトガルへ行ったら、ぜひ教会へ入ってみてください。

教会の中も、美しいアズレージョの装飾が施されています。

オビドスの教会だが、壁や天井は一面のアズレージョで彩られている


そしてクリスマス時期の教会には、クリブ(キリスト生誕のシーンを再現した模型)が飾られています。

ポルトガルのクリブは、とても精巧できれいです。
ぜひこの機会に、鑑賞してみてください。


教会のクリブ


これはエヴォラという町の教会で、やはりアズレージョに彩られているが……
祭壇の前に飾られたクリブは精巧でスケールが大きく、ベツレヘム全土が再現されている
別の角度から撮るとこんな感じ


なお、気候の温暖なポルトガルですが、冬は雨期にあたります。
私も、旅行中たびたび雨に降られました。

クリスマス時期のポルトガルを旅する場合は、雨具を忘れずにお持ちください。


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