見出し画像

B'z Home 歌詞解読

 今日はこの歌詞 「HOME」を取り上げます。とはいっても、この歌詞は非常に素直な意味に思います。歌詞そのものをそのまま受け取って解釈しても問題ないと思うんですよね。

 ですが、B'zがどういう意味でこの「Home」と言う言葉を使っているのか。それがこの歌詞を理解する唯一のポイントになるんじゃないかなと思います。

 愛されるばかりが能じゃないだろう
 さあ見つけるんだ 僕たちのHOME

 君を傷つけて いっぱい泣かせて 僕はもう眠れなくて
 後悔してるのに また繰り返す・・・どうしようもなくダメなんだ
 
 ありがとうって 思うことの方が 断然多いのに
 どうしてもっと うまい具合に 話せないんだろう

 言葉一つ足りないくらいで、全部壊れてしまうような
 かよわい絆ばかりじゃないだろう
 さあ見つけるんだ 僕たちのHOME

  以前の記事「今夜月の見える丘に」で書いたのですが、B'zが歌詞の中で込めた思い。それは、「私たちはコミュニケーションが取れていません。」ということでした。この「HOME」もそれがよくわかる歌詞になっていますね。

 錆の部分 言葉一つ足りないくらいで 全部壊れてしまうような

 この歌詞によくそのことが現れています。

 さて、英語に堪能なB’zさんですから当然わかっていらっしゃるのでしょう。
 Homeというのは、「家」という意味じゃないんですよね。勿論そう訳しても間違いじゃないんですが、どちらかというと「house」なんですよね。
 家

 Homeというのは、どちらかというと、自分の拠り所 住処 心の拠り所
みたいな意味を持つんです。at homeに(アットホーム)で、くつろぐという意味になります。

 また、at home on ~ で ~に精通している。

 と言った意味になるんですよ。

 ということは、HOMEっていうのは、ちょっとやそっとじゃ崩れない僕と君の人間関係を指しているんだ、と言うことがわかります。

 だから、ある物事に精通していると、多少イレギュラーなことが起きても大丈夫。対処できる。それくらい精通している、ということになるんです。だから、homeと言う単語が使われているんですね。


 私個人の考えですが、女性は「家」と言うものを大切にしていると思います。男性よりも。だから、部屋が汚いと言われると、男性以上に不愉快な思いをしますね。逆に部屋が綺麗だ。あなたの部屋はきれいだ、なんていわれると、男性以上に喜ぶと思いますね。

 女性は自分の居る場所を快適な空間にする。居心地のいい場所にする。綺麗で清潔な感じにする。そういった精神的傾向を持っているように思います。

 動物でも、メスへの求愛行動として、綺麗な巣を作って出迎えるということがあるように、人間にもそれと似たようなものがあるように感じています。

 女性の方がコミュニケーション能力が高いのも、これと関連しているような気がしますね。

 B'zはコミュニケーション、意思疎通を重要視していると感じています。例えお互いが言いたくないことも、全て伝え合う。「今夜月の見える丘に」では、例え傷ついたとしても、その通りのことがわかる方がよいという価値観を持っています。

 B'zは優しい嘘よりも、堅実なる事実を見つめることを重要視し、それがコミュニケーションの役割だと考えている、そう思います。私もその通りだと思います。(ただ、女性はくらい事実よりも都合のいい嘘が好きということもありますから難しい。でも、男だってそうですよね。人間は大体そっちだと思います。)

 で、うまくいかなくなる家族って、結構「嘘」ばっかりの家族なんですよね。「嘘」は、コミュニケーションがすれ違う最たる原因です。周りからは良さそうに見えても、中身はあまりよくないっていうことが多いんですよね・・・。

 離婚原因も、性格の不一致が一番見たいです。(もしかすると当たり障りのない理由だからかもしれませんが。)結婚する前からもっとお互いを知り尽くしておけば、こんなことにはならなかったと思うんですが。
 「消えない虹」の男の子には、なかなかなれませんわね。


 で、この歌詞の一番言いたいことは、お互いに本当に理解し合える関係になろう。そして、意思疎通をしっかりとし合えるようになろう。そしたら、自分と君の間には、確かなHOMEができるよ!と言った感じです。

 たまたま大リーグ中継を見ていて聞いた話があります。ダルビッシュ選手のエピソードです。ダルビッシュ選手は、奥さんとの間で自分の気持ちに嘘をつくのをやめたそうです。何か食べたい?と聞かれて、食べたかったら遠慮せずに食べたいという。それで精神的な負担か何かがなくなったのだそうです。

 これを見て、あ!HOME築いているんだな!って思っちゃいましたね。

  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?