成功ではなく成長せよとは?ベストセラー作家喜多川泰さんから学ぶ
2023年12月17日㈰に浜泰会主催 第7回喜多川泰講演会in浜松が開催されました。1回目からスタッフとして関わっています。今年は僕は体調不良で参加できませんでしたが、そこで話された中から「成功ではなく成長せよ」というお話について、参加した方のレビューをもとに、僕なりに考察をしていきます。
そもそも成功とは?
みなさんにとって成功とは何ですか?成功という言葉の捉え方は人それぞれあると思います。コトバンクではこんな感じで載っています。
① 事業を完成すること。仕事ができあがること。目的を達成すること。
② 事業をなしとげた功績。できあがり。成果。また、功を積むこと。年功。
③ 富や社会的地位を得ること。
④ =じょうごう(成功)
どれをみても事業での結果や、目標を達成や成果をだすこと。そしてその結果得られる社会的地位や富というものと解釈できます。
言葉だけを見て目指したいと思えるでしょうか。
世の中は豊かになった
昔の日本は、物に乏しく今より豊かではありませんでした。物質的豊かさが少ないときは、誰もが豊かになることに憧れを抱きます。特に戦後はそのことが顕著だったので、世界に負けないように復興することに、日本人は一生懸命だったと思います。そのことが高度成長期に繋がっていきます。
きっと、その時代に成功という考え方を持つ人たちが増えていったのかもしれません。
しかし、物質的に豊かになった今の時代、考え方が一変しました。物質的に豊かになった今は、物にあふれていて、何かを目指すとか、目標を達成するというそもそも目指すものを見失いました。いや、目指すものがなくなりました。その結果、人は心の豊かさを求めるようになっていくのです。
求める時代でではなく与える時代
きっと人は、お金持ちになったら幸せになるとか、自分の会社を持ったら幸せになれるというように、何かを成し遂げたら幸福感が得られると思っていたに違いありません。しかし、自分が求めるものを手にできるようになっても、満たされることはないことに気づいたのです。
物質的に求めるものを手に入れても満たされないのなら、どうすることで心が豊かになるのでしょうか?
それは、今持っている自分のものを人に与えること。そして、人から喜ばれることで高揚感が増すのです。人が喜んでくれて嬉しい。自分の存在価値が認められ、心から喜びが生まれるのです。
何を与えられるか
あなたは何を与えられますか?今の自分にできることはどんな事がありますか?人はどうしても「ない」に目を向けやすいもの。でも「ない」に目を向けるのではなく、自分に今あるものに目を向けてみてください。
絵を描くのが得意。話すのが得意。お菓子を作るのが得意。自分の持っているスキルや知識、経験の中から、相手に与えることで喜んでくれるものを見つけてみよう。そして、それを人に与えようと思うとき、今の状態で相手の人は喜んでくれるのか?受け取ってくれるのか?
そう思うとき人は、そのことを磨こうと思うはずです。人のために、自分ができることで喜んでもらえるように、持っているものを磨くことこそ「成長」というのではないでしょうか。
成長し続けることが大切
目標達成や何かを手に入れるために努力するのではなく、自分の中にあるもので人に喜んでもらうために努力をする。僕らの体を作る60兆個の細胞はは、僕たちの意思とは関係なく、生きている限り分裂を繰り返し成長し続けている。体自体は衰えていくかもしれないが、常に成長し続けていることを忘れてはいけない。
だからこそ、今もっているものを磨いて、相手に喜んでもらえるように、日々成長を続けることが、自分の心を育て、幸福感をもたらしてくれるでしょう。
「成功ではなく成長せよ!!」
喜多川泰プロフィール
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