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辞典.22「アトランティス大陸 ムー大陸(共に約1万2千年前に滅亡とされる)」

「辞典」 現在の常識と見識の違う事柄を記した心境に左右されない現在の見解を解り易く記し、状況から空想を肯定し得る暫定的な事柄



アトランティス大陸 ムー大陸(共に約1万2千年前に滅亡とされる)=共に信頼性に欠け、根拠が乏しい まず、アトランティス大陸だがソクラテスの弟子である哲学者プラトン(紀元前427~347)がエジプトの神官からの口頭伝承や書物を基にまとめた二冊の本が始まりである そこから様々な人間によって徐々にエスカレートし、空中飛行する乗り物や超能力が使える等と飛躍して行く しかし、なんと言っても大西洋上に大陸が沈んだ痕跡がなくそれが全体的な信憑性を欠いている 百歩譲って大陸ではなく大西洋上の島々の事であってもそれを示す痕跡は確認されていない 栄華を極めた大きな文明の痕跡の欠片さえ確認できていないのは苦しく、創作の可能性は高い ムー大陸は更に苦しい 発端はフランスの神父シャルル・ブラッスールがマヤ語で書かれたトロアノ絵文字をムー(MU)と誤って翻訳した尚且つ、トロアノ絵文字自体が実は天文学書だった事が後に判明している その後、イギリスの自称陸軍大佐チャーチワード(陸軍名簿に登録なし)がインド駐留中にヒンズー教の高僧からナーカル碑文なる粘土板をみせてもらった そして、高僧と二人で解読し太平洋にムー大陸が存在し世界を支配していたという[失われたムー大陸]を発表した 疑問だらけである まず、チャーチワードの経歴詐称 インドの何処の寺院なのか 高僧の名前はそもそもナーカル碑文が未確認 そして、当時のチャーチワードは16歳そこそこだった そんな若者に秘密の碑文を易々と見せるのか そもそも太平洋上に大陸が沈んだ痕跡がない 確実に創作である 更に、大陸自体が一夜にして海に沈んで消える事など有り得ない(幾ら大きな津波でも時間が経てば穏やかになり地表が姿を現す) 因みに地球の水の量(氷、海水、真水、大気中の全て含む)は質量保存の法則で常に一定で循環していると言われているが水素と酸素の化合物である 水は人間が造り出せる訳だから一定ではないが急激に増減するものでも当然ない

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