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安井伸治 僕の大切な写真 ②


3回に分けて安井伸治氏の写真を紹介したい
1枚の写真を通して、そこから物語が生まれていくような余白、余情が溢れる写真ばかりだった。

まさに俳句と同じで、人、ものに語らせていくことで受けてが味わうための空白が生まれていく。

写真展に行くことは、今回が生まれて初めてであり、やや戸惑いはあったが、展示の仕方も含めて本当に素晴らしい展示会であった。



をさなごの見つめる先にはあるものは時代が変わっても変わらないだろう



時代が変わっても親子で歩く風景の中に溢れるものは変わらない。



犬を前にして微笑む少女の大人びたまなざしに思わずドキリとした



安井氏の奥さんとのことで、水着が干されている夏の日常の光景に懐かしい普遍的なものを感じる



出兵する夫を子をおんぶして見送る妻たちの心情を思うと思わず胸が熱くなった



友人が戦死したと聞いた直後の何とも無力感に包まれたものが無機的な建物を通して伝わってくる



俯きがちに歩く男性の背中が語るものは何だろうか



傾いて見える灯台に二人の人影で何だか不安な雰囲気が漂う。地面の帽子と対比させた
象徴性の高いシュールな作品





冬の海行くや重たき扉押し


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