SNS拡散

1000リツイートを超えると「彼ら」は一気にやってくる。

リツイート数が1000を超えると批判的なリプライや引用リツイートが突如として増える


この不自然な現象をTwitteユーザは感覚的に理解しているのではないだろうか。
本記事ではこれまで漠然と理解されていたこの現象を事実に基づいて正確に解き明かしていきたい。 

前置き1 「空白の66時間で私の身に起きたこと」

私が初めてこの現象に遭遇したのは、2018年7月。
西日本豪雨で「空白の66時間のタイムテーブル」をツイートした時だ。

上記ツイートをクリックしてリプライ欄を見れば分かる通り、当初は好意的な反応が多かったが、リツイート数が1000を超えた2018年7月9日正午あたりから様子が一変する。「空白の66時間はデマである」と主張するリプライや引用リツイートが突如として増え始め、手の込んだ検証サイトまで立ち上がった。

<空白の66時間はデマであるという情報発信(=筆者に対するデマ攻撃)の例>

政治知新
「政府は8日まで何もやってね~」「空白の66時間」は”デマ”を検証

NAVERまとめ
「空白の66時間」はデマ。某野党の工作アカウントによる捏造の疑い

togetter
『「政府の空白の66時間」という題名の図ですが、記されているのは首相が直接出席した会議だけであり、実際の「政府の対応」としては8日の非常災害対策本部以前にも諸々の動きが存在します』

ちなみに1つ目に挙げた政治知新は、野党の吉良よし子議員が結婚相手とキスしている写真を悪用して、あたかも不倫の証拠写真であるかのような悪質な印象操作の記事を今年4月に掲載して一躍有名になったWebサイトだ。
*この件の詳細はリテラ記事 を参照(政治知新は不倫のデマ記事は既に削除)

また、2つ目のNAVERまとめのタイトルで「某野党の工作アカウント」と名指しされているのは私のTwitterアカウント。当時、私は既に本名を明かして情報発信しており、朝日新聞の取材にも本名で対応していたにも関わらず、だ。
*詳細は朝日新聞デジタル(2018/6/18付)を参照

当時の時系列を曜日を考慮して整理すると、私が「空白の66時間のタイムテーブル」をツイートした2018年7月8日は日曜日。
デマ攻撃が始まった翌9日は月曜日。
平日は普通に会社勤めをしている自分は月曜から金曜までこれらのデマに対応する余裕が全く無かったため、デマ攻撃は激化の一途を辿った。
だが、7月12日(木曜)にあるメディアが私へのデマ攻撃に反論する記事を掲載したことでデマは収束していったと記憶している。

前置き2 「本記事の分析対象」

その後、約1年間にわたって何度もこうした現象に遭遇してきたが、タイムリーに対応する時間的な余裕がなく、長らく放置してきた。だが、まとまった時間が取れるお盆休みを前にして、この現象を視覚化するのに適した題材が見つかる。

2019年8月10日に札幌で行われた「ヤジも言えないこんな世の中じゃ...デモ」。
*デモの概要はリンク先参照

私は当日、札幌・大通り公園に居合わせたため、デモ行進の様子を当日17:34にツイートした。
*以後、本記事では下記のツイート(8月10日 17:34発信)を「元ツイート」と表記する

結果、これまでのケースと同様、リツイート数が1000を超えた翌11日早朝、突如として批判的なリプライや引用リツイートが急増する。

本記事では上記の元ツイートに対するリプライと引用リツイートを2つ(ポジティブな反応、ネガティブな反応)に区分し、それぞれの反応数の推移を1時間単位で24時間にわたって算出し、直感的に理解できるグラフで視覚化する。
このグラフによって、リツイートが1000を超えたタイミングで起きた状況がいかに不自然であったのかを浮かび上がらせる。

そして、この不自然な状況を作り出した原因と考えられる1つのTwitterアカウントを特定できたため、そのアカウントの動きを絡めて状況を考察する。

これらの分析のエビデンスとして全188件の反応(内訳:ポジティブ61件、ネガティブ127件)を一字一句違わずに掲載する。

*これまでは1件の例外を除いて記事を無料公開してきましたが、本記事は玄人向けのマニアックな分析であり、分析に丸2日を要しているため有料記事とします

*ネガティブな反応127件は、いわゆる「ネトウヨ」によるヘイト発言に溢れており、閲覧には注意が必要です。ただし、ヘイト発言を読みたくない方に配慮して、本論だけ読むことが可能な文章構成にしています。

前置き3 「購入者の本記事に対する評価」

わざわざ300円を支払って本論を読む価値がこの記事に本当にあるのか。
その判断に役立てて頂くため、購入が確認できた方からの評価を紹介する。
(情報は2019年8月14日22時 時点)

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<noteでのサポート>
記事購入後に追加サポートしたユーザ:4名
*本記事に定価以上の価値を感じた人数と解釈できる

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<Twitterでのレコメンド>
肯定的な評価:13件
否定的な評価:1件

以下、時系列で肯定的な評価13件を掲載。

以下、否定的な評価1件を掲載。


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