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X100FとACROSで静かに切り取る夕方

フォトプロジェクト5日目です。今回は写真少なめです。


⒈地面に届く西陽を静かに撮る

この日はいつもより遅い時間帯に松山城に登りに行きました。それもあり、人も少なく、西陽も沈みかけていていました。でもそれはそれでまた違ったものを撮れるチャンスでもあります。

二の丸史跡庭園近く

ここでも光と影に注目して、その面白さに注視します。そうするとハイライトとシャドウ側で全く違う情景が広がるのがファインダー越しに見えます。
ハイライト側では、横に流れる雲と大きな木のシルエットの淵の隙間から差し込む西陽、それとは反対のシャドウ側では、絶妙なカーブを描いた瓦屋根に降り注ぐ光と、その光が地面の一部だけに注いでいる様子。こういう風に光と影に集中すると、とても静かな情景に見えます。
おそらく誰も気づかない(でもみんなが普段通っている何気ない道や街)、自分だけが楽しめる光と影の表情、その瞬間の西陽が照らしたその時だけしか見られない瞬間に惹かれます。

二の丸史跡庭園近く

ここに入ってきたら面白い要素としては、人だと思って、シルエットになる瞬間を少し待ちました。

二の丸史跡庭園近く

⒉冬のもみじの枝と瓦屋根

二の丸史跡庭園近く

秋をとっくに過ぎて葉っぱは全部落ちてしまった、大きなもみじの木の枝が広がっている後ろに、小さく構えた瓦屋根。その小さな門に、落ちかけた西陽が差し込んでいる瞬間です。もみじの枝を見ると、西陽が当たっている部分とシャドウ部分が存在して、一層瓦屋根の門の存在に、見る人の視線を誘導してくれます。シンメトリーなので、見ていて落ち着くのかもしれません。

⒊みんなで過ごす時間と空間

山頂広場に入る前の広場

男友達数人でお城に来ているグループを見かけました。みんなで過ごす時間って楽しいですし、あんとき松山城に一緒に行ったよね、というのが大切な思い出になるのかもしれません。

⒋天守の色んな顔

天守閣を下から

天守閣をどこからどう見上げるかって言うのは好みが別れるところだと思います。あえて正面からの構図ではなく、こういったレイヤーが多層に重なる構図、ネガティブスペースが写真の中に入り込む構図は、個人的に好きです。

⒌桜の老木と遠景と

お城に登る途中の景色

少し霞んだ遠景とそれを眺める人のシルエット。手前の桜の老木の幹と枝、奥の松が自然なフレームになって、遠くを眺める人のシルエットと霞んだ遠景に視線を誘導するような構図です。眺める人に、少し自分を重ねている気分で撮ったかもしれません。スマホで写真を撮るでもなく、遠景に思いを馳せているような雰囲気が好きな一枚です。

西陽と石垣と松

⒍お疲れ様

二の丸史跡庭園まで降りてきたら、いつもこの時間帯にいるハチワレの猫2匹がいました。エサをくれる人を待っているようです。この日は警戒するより、よく鳴いていました。

ハチワレ🐈‍⬛たち

今回紹介した写真をインスタでリールにしました。

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