ゲームのプレスリリース送ってみよ!〜国内から海外まで〜
皆さん「プレスリリース」という単語を聞いてピンと来ますでしょうか。
メーカーが公に発表するニュースのことなんですが、大きなところで挙げるとPR TIMES、ゲーム業界で挙げると4Gamerやファミ通.comや電撃オンラインなどに掲載されているアレです。
よく見ると文中に「以下メーカーのリリース文を掲載」みたいな注釈があると思いますが、あれはメーカー(の広報の人)が各社宛に送ったニュースが載せられているのです。
このプレスリリース、インディーゲーム開発者も送ることができます。
せっかくだしみんなニュース書いて送ってみようぜ!
というのが今回の記事でございます。
何で送るの?どんな効果があるの?
ここにめちゃめちゃ最高のゲームがあります。
でもそのゲームの存在を知っているのは制作者である自分だけ…どうやって遊んでもらおう…?
どんな最高のゲームも「遊んでもらう」前に、「知ってもらう」ことが必要です。そのための手段の一つが、プレスリリースです。
他の「知ってもらう」手段だとSNSもそうで、もちろんこれもやっておいたほうがいいのですが、SNSは個人の発信力・影響力に恐ろしく左右されます。
(特に今はXの仕様がぐちゃぐちゃなのでしんどい!!!!)
プレスリリースは、企業が持つメディアに発信を託します。
上述の4Gamerなどの大手さんからインディー専門サイトさんまで色々ありますが、それらのメディアを見るのはゲーム好きの方・ゲーム業界の方です。
法人では有料のプレス配信サービスを使うこともある中、
ゲーム業界は個人法人問わず大体無料で、プレス送付用のアドレスが広く公開されています。
自分が作った最高のゲームが刺さりそうな方に「知ってもらう」手段として、SNSよりは準備が必要ですが、わりと気軽に試せちゃうのです。
他にもプレスリリースはいいところがあります。
ゲームメディアはGoogleやYahoo、SNSでも検索で優先的に表示されるところが多いです。
そういうメディアに自分のゲームが掲載されると、検索に引っかかりやすくなります。
具体的には、誰かがゲームタイトルや関連キーワードで検索したときに、そのゲームのプレスリリースが表示されやすくなります。やったぜ。
プレスリリースは効果測定できないから意味ない〜DL数には繋がらない〜みたいに言う人をたまに見かけますが、大企業ならともかく、中小や個人開発者は地道に情報を発信することこそ大事だと私は思います。
今すぐ結果に繋がらなくてもいいのです。
ネットの海に放流しておけばいつか大きくなって帰ってくるかも🐟という気持ちでいきましょう!
もちろん、メディアに載せてもらえるかは内容やタイミング次第です。
最高のゲームでも載らないことはあります。(TGSと時期が被るとか…)
でも送らないかぎり載ることはないので、まずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
日本のメディアに送ってみよ!
さて、プレスリリースの作り方、送り方は…
先人のnoteをめちゃくちゃ頼りましょう!!
すっごく丁寧に教えてくださってるのでこの項目は以上。
ほかに何かあるとしたら、チャットボットもフル活用してみるといいと思います。こういったプレスリリースやビジネスメールなど「正解っぽいものがある文章」はAIの得意分野です。
「プレスリリースってやつ書きたいんだけど…こういう内容入れたくて…」と要点を相談すれば綺麗な文章を組み上げてくれます。
最近だとClaudeが日本語堪能なので超おすすめ。
https://claude.ai/
海外のメディアに送ってみよ!
ここからは私の失敗談です。
ローカライズ編のnoteなども書きましたが、いま制作中のゲームは、Steamという市場に合わせて多言語対応にしています。
ならば海外にも知ってもらう必要がある…ということで、チャットボットの力を借りつつ英語と中国語のプレスリリースを作成しました。
プレスリリースを送るときのメール文もそれぞれの言語で作成しました。
準備万端!じゃあ送るか!!
……どこに??
私は海外インディーも好きですが、普段は日本語でしかゲームメディアを見ていません。
みんなどこで情報追ってるん…IGNくらいしか知らん…
という事態に陥ってしまいました。プレスの送り先、わからん。
英語圏
わからないなら調べるしかありません。
ここもチャットボットに頼りつつ、英語圏は何とか送付用アドレスが公開されているメディアを見つけることができました。
一例をご紹介します。
Games Press https://www.gamespress.com/ja-JP
Blue's News https://www.bluesnews.com
WorthPlaying https://www.worthplaying.com/
Game Developer(旧Gamasutra) https://www.gamedeveloper.com/
Kotaku https://kotaku.com
Eurogamer https://www.eurogamer.net
広く受け付けているメディアなら、大体ContactかAboutにアドレスが載っています。
ファイル形式など、注意書きが添えられていることもあるので、ご迷惑にならないようよく読んでから送りましょう。
ちなみに、日本のメディアはpress@〜やinfo@〜というアドレスが多い印象ですが、海外だとtip@〜やnews@〜が多いんですね。文化の違い。
中国語圏
さて、お次は中国語圏。メディアの一例はこちら。
3DM https://www.3dmgame.com
游民星空 https://www.gamersky.com
游戏狗 https://www.gamedog.cn
游戏时光 https://www.vgtime.com
GameLook http://www.gamelook.com.cn
サイトに飛んでみると、Contact・Aboutページの構成がまず独特の見慣れない感じです。文化の違い。
最終的に送付用っぽいアドレスを見つけられたのは2件だけでした。
しかし、ここで更なる問題が。
〜〜Mailer-Daemon〜〜
添付ファイルのせいで弾かれてるのかも…?と思い、テキストのみで送ったところ、1件(游戏狗さん)は送付に成功しました。
その後も試行錯誤してみたのですが、うまくいかず。
中国語圏へのプレス送付は1件で諦めることになりました。
(そしてその1件も載らなかった…)
海外進出、難しい
海外ではそもそもこのマンパワープレス作戦が有効じゃないのかもしれません。
中国に限った話ではなく、アメリカメディアも掲載に至ったのは2件だけでした。
でも頑張って言語対応してるんだからゲームは売り込みたい。。。
手段として考えられるのは、冒頭で触れた有料のプレス配信サービス。
法人で使ったことがありますが、今回難航した中国語圏にもきっちり対応しており、実際に掲載もしてもらえました。
プレスの内容さえあれば、送付用のメール文を作る必要もありません。
本気で海外展開を狙うなら検討してみてもいいのかもしれませんね…。
というところで今回は以上!
海外向けの良い作戦、ご存知の方は教えていただけると嬉しいです!
ついでに、お仕事の話
筆者、晩川は本来こういう広報・マーケのお仕事を専門にしています。
(noteは完全に趣味でやっています)
プレスや広報業務に関して相談・代行なども承りますので、興味のある方はお気軽にご連絡くださいませ〜。
▼メールアドレス
februaryfairmaiden@gmail.com
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