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漫画「異国日記」を読んで

以前無料で読んだ際にすごく印象に残っていた。それ以来すっかり忘れていたが、今度映画になるとの宣伝が流れてきて、思い出した。

槙生の、たまに連絡を遮断したくなるところが自分にすごく似ていると思った。

自分の長所は人をよく観察できるところだと思う。その人の持ち物や服装、髪型から状況や感情、性格まで。妄想かどうかはともかく色んなことを見ている。色んなことをみて、どうしてその点が好きなのか、嫌いなのか、気になるのか、ということを言語化する。

槙生も人のことをよく観察している。よく観察して、色んな人の色んな感情によく気がつく。色んな感情が存在していることに混乱して、一人きりになろうとする。ただ、読み進めていくうちに少し自分とは違う世界に住んでいるような気がした。

その違和感がどこから来るのか。漫画を読んでいるうちはわからなかったけれど、風呂掃除をしていたらわかった。

僕は観察をして、原因を考える。どうしてそんな格好をしているのか。どうしてそんな発言をするのか。

槙生は観察をして、感情を考える。どんな感情でその格好をしているのか。どんな感情でそんな発言をしているのか。

僕は今まで感情をより適切に表そうとしたことはなかった。だからこそ、違和感を感じ、その一方ですごくかっこいいと思った。

自分の中でモヤモヤしているけれど、それが一体なんなのか。それを初めて上手く言葉にしてもらえる。そんな物語だと思った。日記を書いてみたくなった。風呂掃除ってすごい。

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