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令和2年度土木学会全国大会(二日目)

土木学会事務局です。

全国大会二日目となる9月8日も、5件の研究討論会が開催されます。

土木学会の関わる領域の広さが感じられるプログラムとなっていて、YOUTUBE配信にて事前申込不要で視聴できますので、お気軽にご参加下さい。

また土木学会全国大会に参加されて感じたことをハッシュタク「#土木学会全国大会」でnoteに投稿ください。こちらのマガジンに掲載させていただきます。

10時~(6) 環境システム研究と地域イノベーション(環境システム委員会

「環境」を人および人の生活する社会との関連のもとで「システム」として捉える。これが、環境システム研究で最も大切にする基本姿勢である。一方、地域イノベーションとは、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、より良い地域・産業・社会の形成につながる変革を意味する。本研究討論会では、いくつかの「地域」に着目した具体的な事例報告を行い、環境システム研究が果たす役割や今後の課題について討論を行う。地域エネルギー事業を活用したまちづくり(福島県新地町)、グリーンインフラを用いた洪水管理(タイ)、産業を支える水道インフラ(愛知県西三河地域)の話題提供、自治体や民間企業の討論参加を予定している。

10時~(7) JSCE2020-2024を強力に推進するために(企画委員会

土木学会では、土木学会設立100 周年を機に「社会と土木の100 年ビジョン」を制定し、土木学会、土木技術者が100 年先の目指すべき社会像を見据え、今から行動すべきことを示した。2014 年11 月に制定されたJSCE2015 では、このビジョンに基づき、20~30 年後に達成すべき目標として「中期重点目標」を示すとともに、5 年間の活動目標として10 の重点課題を定め、精力的な活動を展開してきた。2020年4月には、新たな5か年計画である「JSCE2020-2024~地域・世代・価値をつなぎ、未来社会を創造する~」を始動させた。今後、JSCE2020-2024を強力に推進していくために、土木学会が何をすべきか、JSCE2020プロジェクトのリーダーからの話題提供を踏まえ、学会内外からの意見、若手技術者の意見も集めながら議論を行う。

13時~(8) 日本経済と土木(土木計画学研究委員会

社会資本整備に代表される公共事業のマクロ経済への影響を改めて議論し,特に,失われた20年以降のデフレ状況下におけるフロー効果・ストック効果の役割,さらに,税制・国債発行などの財政政策の関係から,より実践的な視点と、MMT等の最新の経済学の視点から,日本経済における土木の役割を改めて討議する.

13時~(9) 岩盤力学におけるICT/AIの活用(岩盤力学委員会

岩盤プロジェクト分野でのICT及びAI適用事例はまだ少ない。より合理的な岩盤構造物の構築や維持管理の実現に向けこれらの有効活用が期待される。このため、現状における活用事例を確認したうえで、今後活用が期待される技術、活用に向けた課題についてディスカッションし、今後の有効活用に向けた礎とする。ディスカッションテーマは、「現状技術の紹介」、「実用化に向けた課題」、「今後の展望について」、の3点。

15時30分~(10)パンデミック特別検討会 ポストパンデミック時代のインフラの進化と転換―垂直的展開―(パンデミック特別検討会

世界中がパンデミックを経験したこの新たな未来を「ポストパンデミック時代」と位置づけ、COVID-19災禍を踏まえた社会とインフラに関して現状認識及び今後の方向性について幅広い視点で討論する。特に、従来型のインフラを水平的に展開することに留まらず、既存の制約を乗り越え、新技術をも駆使して、ポストパンデミック時代のインフラの進化と転換―すなわち「垂直展開」を進めることが重要であると考え、積極的なパラダイムシフトの推進と「防疫」社会の具体的実現に向けた方策を模索する。

令和2年度土木学会全国大会のプログラムはこちら。



国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/