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国語教師・司書教諭のオススメ図書     小泉武夫著『魚は粗がいちばん旨い』

どちら様もお久しぶりでございます。
ながらく記事を投稿していませんでした。
数少ない読者の皆様、ごめんね。

特段、病を得ていたわけではありません。
長旅に出ていたわけでもありません。
ましてやnoteを引退したわけでもありません。

たださぼっていました。

ちょとだけ、お仕事が忙しかったということもございます。
夏休みなもんで、8月前半は午前も午後も集中的に授業を入れておりました。
朝9時からの授業と、11時からの授業と、午後は4時からの授業。
てな具合です。

で、うちの塾は一クラスに一人ずつという完全個別指導。
(全クラス、違う校種に違う学年。はからずもこんなことになってしまいました。せめて一クラスに3人ぐらい来てくれれば…)

一日分、つまり3コマ(一コマ90分)の予習だけでも一日仕事です。

一日中予習しているか、一日中授業しているかのどちらか。

とてもnoteの記事を書く余裕などありませんでした。

さて、お盆の週からはお休みです。
さあ何をして遊ぼうかな?

とは、なりませんでした。
なにせ暑い!
とにかく熱い!

私の住む地は39℃で、その日の全国1位に輝いたことがありました。
続いて、40℃で、またまた全国1位に輝きました。

なんであれ1位というのはすごいもんだ!
パチパチパチ。

などと考える人はおりません。
そんなもんで1位になんかならんでよろしい。

だいたい、39℃とか40℃とか、日本の気温じゃありません。
「ここはインドか?タイか?」

昔々、こんな話を聞きました。
「気温が40℃を超えると、ヒトの体温のほうが低い。
だから、インドでは酷暑の時は電車やバスの窓は締めきっている。
窓を開けると40℃以上の熱風が入ってくるからだ。
人間がその体温で空気を37℃まで冷やしているんだから、
締めきった車内のほうが涼しいんだ。」

たしか小学生か中学生だった私は、
「なるほどなあ」
と感心していたことを思い出します。

しかし、現実に40℃以上の気温を体験すると、
このお話が大ウソだったということがわかります。
冷房無しの電車やバスで、窓を閉めたら…
よくて熱中症、悪くすると死につながりかねません。

お盆はおとなしく家の中でだらだらしていました。

さて、だらだらするときは本も読む。
ということで、今回のご紹介は
小泉武夫著『魚は粗がいちばん旨いー粗屋繁盛記ー』。

小泉先生は東京農大名誉教授。発酵学の大家です。
怪しい食の紹介者でもあらせられる。
『不味い!』とか
『くさいはうまい』とか
尋常ではない食のエッセイを書いておられる。

エッセイストとしてもその文章力はかなり高いと思います。

さて、そんな小泉先生の著書『魚は粗がいちばん旨いー粗屋繁盛記ー』は
小説です。
ほほう、先生、小説も書くのか!

内容については言及しません。(いつも通り)
うん、小説としては、まあアレだな。
さすがに小泉先生でもやっぱりアレだな…

なのですが、しかし読んでいくとおもしろい。
小説の形を借りたエッセイ、という趣です。

読後は魚が食べたくなる。
やっぱり粗が食べたくなる。

さすが、小泉先生!

おススメです。

さて、業務連絡。
中3、高1の生徒さんも来てくれるようになりました。
小松市役所裏の「国語専科 ひふみ塾」
まだまだ生徒さん募集中。

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