見出し画像

【VALORANT】 アセント メタ構成に飽きているあなたへ

海外のValorant解説系YoutuberのPlatoon氏がLOUDの新アセント構成をわかりやすく解説していたので、日本コミュニティ向けに書いていこうと思います。(動画:https://www.youtube.com/watch?v=EoHpG79mIxM


2024 LOUD アセント構成

2024 VCT AMERICAS LOUD アセント構成

この試合をリアタイしていた方は構成にとても驚いたのではないでしょうか。ヴァイパーがアセントで採用されることは度々あっても、フェニックス・ブリーチはなかなか見かけませんからね。

以下では、LOUD vs SEN の試合におけるこの構成の特徴や強みなどを紹介していきます。

攻撃

基本的なセットアップ


ヴァイパーのセットアップ

LOUDの攻めでは基本、ミッドとツリーへの射線を切るカーテンとBメインプッシュを抑えるポイズンクラウドを炊いています。初動でオーメンのスモークをキャットに炊くことで、かなり容易にミッドのエリアを制圧することができるのが、この構成の特徴であり強みです。

ミッドのエリアが取れないSEN視点では、A攻めもB攻めも両方あり得るので、どちらかに守りを固めることができません。

また、開幕にAサイトへの入り口をフェニックスのホットハンズで足止めすることができ、強く当たれます。


A セット

ピストルラウンドで見せたAサイトへのセットプレイです。箱裏にホットハンズ、アフターショックでヘブン下をケアしつつ、KAYOナイフで黒コンを抑制。ヘブンの右角の箱裏以外はケアできるようなセットで、設置後にもアビリティが沢山残るようになっています。

実際、ピストルラウンドでは設置後にフラッシュを使って時間を稼ぎ、最後にはヴァイパーの空爆で解除阻止をし、ラウンドを取得しました。

ミッドへの対応 (Round 6)

SENはミッドのエリアを取らないと、サイトを確定させることができないので、6ラウンド目では開幕からミッドに強く当たりに行きます。

MID 攻防

しかしLOUDはカーテンの制御とブリーチのスタンで、むしろ有利な撃ち合いに持っていくことができます。実際このラウンドではスタンにかかったSENのジェットソーヴァが死んでしまいLOUDのラウンドになりました。

まとめ

前半のスコアは5-7でSENが勝ち越していますが、LOUDのミクロ面の事故であったり、フィジカル面でどうにかラウンドを取得したにすぎません。

SEN プレイヤー位置 ヒートマップ

これは前半のSENのプレイヤー位置のヒートマップです。ミッドのコントロールはほぼできておらず、LOUDが試合展開を握っていたことがわかります。

防衛

LOUD構成は防衛で本領を発揮します。

防衛 ヴァイパーセット

キルジョイが必要ない理由

構成の特徴としてセンチネルエージェントがいないことが挙げられます。センチネルの役割の一つとして、敵のラッシュに対してスキルを返し、味方の寄る時間を稼ぐことが挙げられます。

しかしオーメンとヴァイパーのリチャージされるスモーク、そしてKAYOのグレネード、ヴァイパーの毒、ブリーチのアフターショック、フェニックスのホットハンズ、オーメンのパラノイアと、全てのエージェントが遅延スキルを持っており、キルジョイがいなくてもローテーションの時間を十分に稼げます。

ミッドコントロール

LOUDの構成は防衛時、かなりミッドコントロールがしやすいスキルを持ち合わせています。2コン・カーテンと相性が良いのがフラッシュですが、フェニ・ブリーチ・KAYO合わせるとLOUDは6つも持っているのです。

敵の構成がメタ構成であると予測できるとき、KAYOのフラッシュしかないため、ミッドのコントロールがとてもしやすくなります。

カーテンの上げ下げをLOUDがコントロールできる以上、SENがミッドを詰めていてもLOUDの好きなタイミングで勝負ができます。Round 19とかが良い例です。

サイト守り

ミッドでは圧倒的にLOUDが有利なため、攻撃側はサイトを攻撃するしかありません。これを見越しているLOUDはミッドの人数を減らし、サイトに人数を固めます。


Round 20ではBを引きめに守り、ミッド抜けを一人がCTで見つつAに人数を固め、ブリーチウルトでBリテイクという配置をとっています。

ミッドを避けてBに設置したSENに対してLOUDは簡単にリテイクに成功しました。

素人ながらに、マップコントロールの重要性が顕著に出ていた試合だったと感じています。

まとめ

LOUD構成の強みは2コンと大量のフラッシュによるミッドコントロールと、大量の遅延スキルによるラッシュ・エントリーの阻止であり、キルジョイがいなくても成立します。

ミッドコントロールの印象を与えた上でサイト守りの人数を増やし、リテイクもしやすくする、といったところです。

最後に

いかがだったでしょうか。Platoon氏によると、VCT2023においてアセントでメタ構成が使われた割合は全体の70%だったそうです。このLOUDの新構成はアセントのメタをまた変化させるのでしょうか、楽しみですね


この記事が参加している募集

VALORANTを熱く語る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?