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noteはじめました


JPYC岡部典孝:noteはじめました

こんにちは、岡部典孝と申します。

日本円の前払い式ステーブルコインを発行するJPYCという会社の代表をしています。

2023年も4月を迎え、新年度が始まりました。
新年度のお知らせと共に、一昨年より準備していた第三者型前払式支払手段の申請がようやく通りました!(こちらについての詳細は別稿で紹介させていただきたいと思います)

これを機会にいよいよnoteを始めました。最近、周りでも、noteを使ってる人が増えており、同時に、JPYCを多くの人々に知っていただきたいという思いが重なり、noteを書いていこうと思います。

今日は、JPYCについて簡単に紹介します。

1 日本円ステーブルコイン

JPYCは、日本円のステーブルコインであるJPYC(ジェイ・ピー・ワイ・シー)を発行する会社です。

ステーブルコインとは、価格の安定性を図るように設計された暗号資産です。ステーブルコインの多くは、米ドルや日本円といった法定通貨を担保としており、価格が安定していることが大きな特徴です。

ここ数年の間に、日本でもビットコインなどの暗号資産が普及してきました。

他方、暗号資産は価格変動が激しく、実用性に課題があるといわれています。暗号資産であるにもかかわらず、価格が安定しているステーブルコインは暗号資産と法定通貨をつなぐ役割を果たしつつあります。

米国では、サークル社が発行するステーブルコイン「USDC」は既に6兆円以上発行されています。また、欧州では同じくユーロ建のステーブルコイン「ユーロコイン(EUROC)」が発行されています。

日本では、当社JPYCのみならず、日本円のステーブルコインを発行してる会社が数社出てきており、日本におけるステーブルコインの必要性が認められつつあると言ってよいでしょう。

2 ステーブルコインとWEB3

ステーブルコインが繋ぐ暗号資産ベースの新しい金融サービスについて、簡単にお話しします。

昨年、日本政府は、世界に先駆けてWeb3を成長戦略に位置付けました。日本政府が暗号資産、NFT、メタバースといった技術を活用し、日本を豊かにすることを目指すと発表したこと、すなわち政府が「WEB3推し」になったことは画期的なことと思います。

日本は少子高齢化が進み、低成長にあえいでいます。また、エネルギー自給率と食料自給率が低いという課題を抱えています。

日本が社会課題を解決しつつ、持続的な成長を成し遂げ、皆が元気な社会を築いていくためには、イノベーションとビジネスの創出がなくてはなりません。

Web3は個人の行動をより自由にし、イノベーションを促進します。Web3は事業の資本効率と資金効率を高めます。Web3は世界中のユーザーや投資家と繋がりながら、資金調達をより容易にします。

Web3の鍵となる技術のひとつであるブロックチェーンは、オープンで透明性ある分散型のネットワークを実現しています。NFT、ブロックチェーン型ゲーム、メタバースなど、Web3の世界を実現していく上で、ブロックチェーンを使ったステーブルコインの有用性が注目されています。

日本円ステーブルコインをこれらの新たな分野のプラットフォームとして発展させていくことがWeb3全体に貢献すると考えています。

3 JPYCとしての今年の目標

今年は改正資金決済法の施行や、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の実証実験がスタートするなど注目の年です。

もちろん、わが社JPYCにとっても、今年は正念場です。

現在のWeb3標準であるドル建てステーブルコインUSDCの流通量が6兆円規模、JPYCとしては数年以内に流通量が数千億円規模になるように目指しています。

そのためにはやらなければいけないことがたくさんあります。

今年は、まず資金移動業のライセンスの取得や、資金調達が必要です。また、営業体制およびコーポレート部門なども充実させ、組織としての攻めも守りもしっかりと固めていきます。

すでにJPYC社では、一昨年より監査等委員会設置会社となり、昨年はスタートアップとしては初の人的資本情報開示を行っており、コンプライアンス体制を強化してきています。

今後も財務、海外も含めたIRの専門家、エンジニアリング、営業などのチームをさらに強化していく必要があると考えています。若者だけではなく、スタートアップマインドを持ちつつグローバルな知見を持つシニア・経験者を募集しています。

事業としても、ステーブルコインJPYCは、現時点では、VISAカードのプリペイドであるVプリカ等でご利用いただいていますが、今年は一部ふるさと納税などで使えるよう整備を進めていきます。

ステーブルコインJPYCは現在累計で10,000人程度のユーザー数です。数年以内には数千万人規模のユーザーの方々に使っていただけるように、様々な取り組みを行っていきますので、ご期待ください。

4 起業家として

最後に、起業家としての想いを簡単にお話ししたいと思います。

私はブロックチェーン推進協会で理事をし、学生や企業向けにWeb3の可能性をお伝えしてきています。Web3のインパクトのひとつは、資本効率が良くなることです。


取り組みのひとつにNFTを作って売る、というものがあります。これは立ち上げや入金までが早いのが特徴です。NFTの作成は、クリエイターの方なら1日ないしは数日でできてしまいます。

そして作ったNFTをスピーディに、いきなり世界に売れる可能性があるわけです。著作権者に対する売り上げの配分も即時に自動で行われ、ステーブルコインの送付手数料もチェーンによっては0.1円以下となります。

話題となっているDAOとステーブルコインとの関わり合いについても、このnoteで語りたいと思っています。

Web3は、個人ひとりひとりも、日本全体でも豊かになる可能性をもっていると信じています。これからもWeb3を通じて次世代イノベーターを応援していきたいと思っており、将来はビジョンファンドを設立し、スタートアップ企業を応援したいと思っています。

いまはQRコード決済が花盛りですが、たった5年前を振り返ってみれば日本では誰も使用していなかった『全く新しい支払手段』だったことを思い出して驚くばかりです。しかし現在では、最大手のPayPayで約5,500万ユーザーを獲得しているのだそうです。
今ではまだ耳馴染みのない日本円ステーブルコインのJPYCも、数年のうちには数千万人が日々使用する世界が来ると確信しています。

このnoteを通じて、皆さんに岡部ビジョンをお伝えしていければと思います。
ご期待ください!

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