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「価値を大切にする金融実践者の会」第15回ハイブリッド対話会を開催しました。

10/26にリアルとオンラインのハイブリッド対話会を開催しました。
今回は商工中金本店の会議室をお借りして、「カーボンニュートラル分科会モデル事業報告会」+「気候政策シミュレーター En-ROADS体験ワークショップ」の2部構成の拡大版でした。

第1部 カーボンニュートラル分科会モデル事業報告会

JPBVでは、2021年より地域金融機関での気候変動対策への取り組み後押しするため、 5つの金融機関の参加のもとカーボンニュートラル分科会を組成しました。
今年の2月-8月には、より実践的な活動として参加金融機関で実際に温室効果ガスの算定を行い、その成果として、地域金融機関向けの手順書を作成いたしました。この手順書は比較的リソースの少ない地域金融機関においても温室効果ガス算定に取り組めるものになっています。
今回の定例会では、この活動をサポートいただいたリクロマ株式会社代表取締役の加藤貴大氏と分科会に参加した5金融機関に参加いただき、活動報告と手順書の説明を行いました。
■スピーカー
加藤 貴大さん リクロマ株式会社 代表取締役
京都信用金庫
商工組合中央金庫
第一勧業信用組合
肥後銀行
宮崎太陽銀行
金融庁総合政策局総合政策課 サステナブルファイナンス推進室
課長補佐 深栖 大毅 様
環境省 大臣官房 環境経済課 環境金融推進室
環境専門調査員 北川 裕士 様
■モデレータ 江上 広行 JPBV代表理事 事務局長

第2部 気候政策シミュレーションツール En-ROADS体験ワークショップ

「En-ROADS」とは、NPOのClimate Interactiveとマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で開発したエネルギー・気候政策シミュレーターです。このシミュレーターでは、エネルギー及び気候変動政策の実施・強度を調整することで、温室効果ガスの排出量や大気濃度、気温上昇、海面上昇、経済などにどのような影響が出るかをシミュレーションでき、これを用いたワークショップが世界中で行われています。金融機関では、気候変動への理解が深いHSBCアメリカが金融機関の政策決定やリスク管理にも活用し、1600人以上がこのワークショップに参加しています。
JPBVでも日本の金融業界に「En-ROADS」を普及させるため、JPBVリーダーシッププログロム(通称SHIFT)の参加者が主体となり8/30に「ERF(En-ROADS  for Finance)」の活動を開始しました。
今回は、そのEn-ROADSを用いた対話型ワークショップを実際にみなさんに体験いただきました。
温室効果ガス削減の方策をいろんな立場からワイワイガヤガヤ話し合う楽しい会になりました。

丁度、会場をご準備いただいた商工中金さんが10/26に「中小企業の脱炭素経営と商工中金の取組み」という論文を発表していました。この論文のなかでも中小企業経営者が脱炭素対応の意味・意義を理解しながら推し進めていくことの重要性が述べられています。こちらも是非ご参考にしてください。
(ご参考)「中小企業の脱炭素経営と商工中金の取組み」
https://www.shokochukin.co.jp/report/investment/pdf/kikou221026.pdf

JPBVでも「ERF(En-ROADS for Finance)」の活動により、日本にEn-ROADSを広げる活動を行ってまいります。ともに活動する仲間を募集しています。
・自組織でEn-ROADSワークショップをやってみたい。
・顧客向けにEn-ROADSワークショップを提供したい。
・En-ROADSのファシリテータになってみたい。
というかた是非事務局に声かけください!


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