見出し画像

「こどもまんなか 児童福祉週間」に思うこと

5月5日はこどもの日。こどもの日といえばこいのぼり。そのこいのぼり、大きいものがひらひらと空を泳いでいるのが怖い、と、最近X(旧Twitter)で吐露している人々がいました。

「文化だから」「当たり前の風景」が生理的に受け付けなかったり、心理的に嫌だったりするときに、私たちはそれでも、「誰一人取り残さず、全てのこどもが自分の居場所を持ち、健やかな成長や身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態(ウェルビーイング)であることを目指し」と言い切れるのか。そんなことを考えさせられました。

「変わり者」「おかしいひと」と排除したくなる気持ちを抑えて、「障害等の有無に関わらず、すべてのこどもが日々の生活や遊びを通じて、自分らしく健やかに育ち、その家族も安心して過ごせる地域を目指す。また、こどもに障害等があっても、あらゆる活動に参加できる仕組み作りに努める」ことができるでしょうか。

令和6年度「こどもまんなか 児童福祉週間」の標語は、「すきなこと どんどんふやして おおきくなあれ」だそうです。すきなこと=絵を描いたり歌を歌ったりダンスができたり、という固定観念を捨てて、エレベーターに乗る、雑草を集める、ミニカーをひたすら並べる、といった、大人が勝手に「こだわり」とラベルをつけそうな行為も「すきなこと」と捉えて、将来の余暇に育てていくことができるでしょうか。

ぜひこの機会に、親だけではできないこと、親だけでは気づけないことにも目を向けて、思い切って行政や福祉、学校の先生とお子さんの「居場所」を物理的にも心理的にも作っていっていただけたらと願っています。


全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会 2023年度活動内容、および知的障害に関する情報の発信用noteです。