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Denon PerLのパーソナライズ機能って何?

体組成も計測してくれる体重計、心拍数や睡眠をモニタリングしてくれスマートウォッチなど、ここ最近、個人データを計測してくれる製品ってたくさんありますよね?

オーディオではどうでしょう?? 実は、イヤホンにおいて実現されています。個人の耳の特性に基づいた音響調整を自動で行ってくれるそうです。

医療用機器の技術をヒントとして、進化したワイヤレスイヤホン Denon PerLの記事が、JASジャーナル2023秋号に載っていますので、ご紹介します。


Denon perLの誕生背景

Denon PerLは、Masimoとデノンが一つの会社になったところから始まりました。

Masimoは医療機器メーカーで、自宅や屋外でも医療サービスを提供することを目指しています。

デノンのヘッドホン・イヤホンは、ユーザーがいつでもどこでも使用できるデバイスであり、Masimoの将来像とオーディオブランドであるデノンの目標が共通していました。
特にイヤホンは耳につけるというデバイスの特徴から、ユーザーから情報を得ることもでき、それを応用してユーザーに寄り添ったサービス提供が可能だという考えから、このプロジェクトが誕生しました。

リスナーが機器に合わせることから、機器がリスナーに合わせる時代へ

ホームシアターの世界では、部屋に合わせた計測や音響調整を自動的にやってくれるシステムがあります。

イヤホンの世界では、アプリ経由でイコライゼーションをするものはありましたが、自動的にやってくれる仕組みはありませんでした。

Denon PerLでは、個人の耳の特性に基づいた音響調整を自動で行います。
耳へのフィットテストから外耳道の長さの測定、最終的は各ユーザーの耳の聞こえに合わせた最適な音響体験を提供します。

専用アプリを使ったパーソナライズの流れ

医療技術を応用したパーソナライズ機能

技術な部分の説明です。
耳へのフィットテストが最初のステップです。音漏れがあると最適な音質が提供できません。正しい装着を確認する仕組みが入っており、アドバイスする事ができます。

次に外耳道の形状を特定するために特徴的なテスト信号を使用し、マイクで形状を推測します。

その後、耳音響反射を活用した測定プロセスが始まります。
この技術は通常赤ちゃんの聴力検査に使われるものです。
信号を耳に入力し、戻ってくる音を通じて各人の耳の特性を確認します。
これらのプロセスは、専用のアプリを使用することでユーザーの負担なく完了することができます。

詳しい内容は、以下のJASジャーナルへ

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日本オーディオ協会

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