F.マイケル

宗教とはほぼ無縁の生活をしていながら、宗教多元主義に惹かれている者です。

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固定された記事

宗教や信仰についての雑記 #0

◯はじめに この投稿は宗教や信仰に関して、私が個人的に感じたり疑問に思ったりしたことを記すものです。 これはこのような話題について話し合う人がいないので、この場…

F.マイケル
4か月前
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宗教や信仰についての雑記 #133

◯原罪 キリスト教には原罪という概念があるそうです。 この言葉はクリスチャンでなくても、多くの方が一度は耳にしたことがあると思います。 これはエデンの園にいたア…

F.マイケル
13時間前
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宗教や信仰についての雑記 #132

◯サクラメント 家の近所の葬儀会社の店頭に、桜の模様とともに「サクラメント〇〇」と書かれた看板がありました。(◯◯の部分は忘れてしまいました、すみません。) サ…

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宗教や信仰についての雑記 #131

◯「あるべきようは」 明恵上人の有名な言葉に「あるべきようは」という言葉があるそうです。そしてその言葉には、主に以下の3つの意味が込められていると考えられている…

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宗教や信仰についての雑記 #130

◯器 先日、鎌倉時代の僧、明恵上人はしばしば人を器に喩えていたという話を聞きました。 その器とは、仏の教えを受け入れる心を表していると同時に、仏道を実践する主体…

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宗教や信仰についての雑記 #129

◯アレルギー疾患 私事ですが、私はいくつかのアレルギー疾患を持っていて、定期的に通院して薬を処方してもらっています。 アレルギー反応にはT2ヘルパー細胞が深く関与…

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宗教や信仰についての雑記 #128

◯オアシス 前日、オアシスという言葉に触れることがありました。 ご存知でしょうが、オアシスとは砂漠に地下水や雪解け水などにより、樹木などが生えている緑地のことで…

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宗教や信仰についての雑記 #127

◯“silver lining” 先日、不安感を和らげてくれそうな言葉を探しているときに、“silver lining”という言葉に出逢いました。 これは「雲の銀色の縁取り」という意味だ…

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宗教や信仰についての雑記 #126

◯なんとかなる 先日、不安に襲われる出来事があり、その時、だいぶ昔にあるテレビ番組で、浄土真宗の信徒の方(道場主だったかもしれません)が、「なんとかなる」という…

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宗教や信仰についての雑記 #125

◯「バイアスとは何か」を読んで③ 今回もまた、前回の続きです。 前回バイアスに関して、そもそも人間が行っていることは、周囲を客観的に正しく認識することではなく、…

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宗教や信仰についての雑記 #124

◯「バイアスとは何か」を読んで② 今回も前回の続きです。 この本では認知バイアスは進化の過程で生存に有利であったために現在まで受け継がれてきたと述べられています…

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宗教や信仰についての雑記 #123

◯「バイアスとは何か」を読んで① 「バイアスとは何か」(藤田政博著、ちくま新書)という本を読みました。 この本では様々な認知バイアスが取り上げられ、その仕組みが…

F.マイケル
10日前
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宗教や信仰についての雑記 #122

◯人の心とは 先日ある本で「信仰とは、望んでいる事柄を確認し、まだ見ていない事実を確認することである。」という聖書の言葉に出逢いました。 この言葉に何かとても意…

F.マイケル
11日前
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宗教や信仰についての雑記 #121

◯“Watch your step” 前回の文章を書いているときに、もう一つ思い出した言葉があります。 あるテーマパークにあるアトラクションの、エスカレーターの降り口で、“Wat…

F.マイケル
12日前
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宗教や信仰についての雑記 #120

◯“Hold on” ある英語の注意書きや、映画の台詞に“Hold on”というものがありました。 これは「つかまれ」という意味のようです。 でも英和辞典で調べてみるとこの言…

F.マイケル
13日前
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宗教や信仰についての雑記 #119

◯自分の役割 自分の人生はもう終わりではないのか、この世界での自分の役割はもうほとんど終わっているのではないかと、最近そう思うことが多くなりました。 自分の存在…

F.マイケル
2週間前
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宗教や信仰についての雑記 #0

宗教や信仰についての雑記 #0

◯はじめに

この投稿は宗教や信仰に関して、私が個人的に感じたり疑問に思ったりしたことを記すものです。

これはこのような話題について話し合う人がいないので、この場を借りて記しておきたいという個人的な理由で投稿するものです。

他の方々は宗教や信仰についてどのように考え、感じているかを知りたいと思いますので、そのような問いかけに対してコメントをいただければ嬉しいです。

私と同じように、このような

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宗教や信仰についての雑記 #133

宗教や信仰についての雑記 #133

◯原罪

キリスト教には原罪という概念があるそうです。
この言葉はクリスチャンでなくても、多くの方が一度は耳にしたことがあると思います。

これはエデンの園にいたアダムとイブが、神の命に背いて善悪を知る知識の木の実を食べたという罪が、その後の全人類に及んでいるということだそうです。

また、仏教には「無明」という言葉があります。
これは仏教の説く法に暗いことを指しているそうてす。
この仏教の説く法

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宗教や信仰についての雑記 #132

宗教や信仰についての雑記 #132

◯サクラメント

家の近所の葬儀会社の店頭に、桜の模様とともに「サクラメント〇〇」と書かれた看板がありました。(◯◯の部分は忘れてしまいました、すみません。)

サクラメントとは、キリスト教において、神の見えない恩寵を、目に見えるかたち、体をもって知り得るかたちで表し受け取る行為(儀式)とのことです。
カトリック教会では「秘跡」と呼ばれ、洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、婚姻の七つがあり

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宗教や信仰についての雑記 #131

宗教や信仰についての雑記 #131

◯「あるべきようは」

明恵上人の有名な言葉に「あるべきようは」という言葉があるそうです。そしてその言葉には、主に以下の3つの意味が込められていると考えられているとのことです。

① 自身の役割を自覚し、主体的に生きること。
人は皆それぞれ異なる役割を持って生まれてくる、その役割を果たすことが真の幸せにつながる。つまり、自分自身の役割を自覚し、その役割にふさわしい生き方をすること。

② 状況に応

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宗教や信仰についての雑記 #130

宗教や信仰についての雑記 #130

◯器

先日、鎌倉時代の僧、明恵上人はしばしば人を器に喩えていたという話を聞きました。
その器とは、仏の教えを受け入れる心を表していると同時に、仏道を実践する主体のことでもあるそうです。

この話を聞いて、器の喩えは見事だと思いました。器にはものを容れるための空間があります。そこにものを容れたなら主役はその容れられたものの方であり、器は脇役となります。
そのことは我執のないことを表しているように思

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宗教や信仰についての雑記 #129

宗教や信仰についての雑記 #129

◯アレルギー疾患

私事ですが、私はいくつかのアレルギー疾患を持っていて、定期的に通院して薬を処方してもらっています。
アレルギー反応にはT2ヘルパー細胞が深く関与しているということを聞いたことがあります。

このT2ヘルパー細胞は免疫システムにおける重要な役割を担う白血球の一種で、本来寄生虫などの病原体と戦うために働くものだそうです。
しかし衛生状態が改善され、寄生虫の感染がほとんどなくなってき

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宗教や信仰についての雑記 #128

宗教や信仰についての雑記 #128

◯オアシス

前日、オアシスという言葉に触れることがありました。
ご存知でしょうが、オアシスとは砂漠に地下水や雪解け水などにより、樹木などが生えている緑地のことです。
砂漠を往く隊商(キャラバン)は、通商路の経由地としてのオアシスがあったため、乾燥した過酷な環境でも行き来できたのだそうです。

人生はよく旅路に喩えられますが、その旅路の中にもオアシスのようなものがあったのではないでしょうか。
辛く

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宗教や信仰についての雑記 #127

宗教や信仰についての雑記 #127

◯“silver lining”

先日、不安感を和らげてくれそうな言葉を探しているときに、“silver lining”という言葉に出逢いました。
これは「雲の銀色の縁取り」という意味だそうです。直訳すれば「銀色の内張り」ですが、厚い雲の向こう側が日に照らされ、その光が雲の縁を輝かせている様を表したものなのでしょう。

そしてこの言葉は「困難な状況や厳しい状況の中にも見つけられる希望的な側面や前

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宗教や信仰についての雑記 #126

宗教や信仰についての雑記 #126

◯なんとかなる

先日、不安に襲われる出来事があり、その時、だいぶ昔にあるテレビ番組で、浄土真宗の信徒の方(道場主だったかもしれません)が、「なんとかなる」という言葉の大切さについて説いていたのを思い出しました。

この「なんとかなる」という言葉はたいていは何か問題に直面したときに発せられるものですが、ときに「いい加減」とか「無責任」とみなされることがあります。
このテレビ番組の内容はあまり覚えて

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宗教や信仰についての雑記 #125

宗教や信仰についての雑記 #125

◯「バイアスとは何か」を読んで③

今回もまた、前回の続きです。

前回バイアスに関して、そもそも人間が行っていることは、周囲を客観的に正しく認識することではなく、自分にとって意味のある世界認識を構築することであるという考え方を紹介しました。
それ読んで、トランスパーソナル心理学の考え方を思い出しました。

トランスパーソナル心理学では、変性意識状態などで得られたビジョンやイメージが客観的な事実で

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宗教や信仰についての雑記 #124

宗教や信仰についての雑記 #124

◯「バイアスとは何か」を読んで②

今回も前回の続きです。

この本では認知バイアスは進化の過程で生存に有利であったために現在まで受け継がれてきたと述べられています。
例として、バイアスによって精神的にポジティブになって周囲の他者と積極的に関われるようになったり、素早く情報を処理して危険を回避できたりといっことなどを挙げています。

そしてまた、そもそも人間が行っていることは、周囲を客観的に正しく

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宗教や信仰についての雑記 #123

宗教や信仰についての雑記 #123

◯「バイアスとは何か」を読んで①

「バイアスとは何か」(藤田政博著、ちくま新書)という本を読みました。
この本では様々な認知バイアスが取り上げられ、その仕組みが解説されていました。
認知バイアスとは、人間が様々な対象を認知する際に生じるゆがみのことだそうです。

この著者は社会心理学を司法の分野に応用する研究を行っているとのことで、バイアスの存在について、自分の認知や生活が多少うまくゆかないとい

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宗教や信仰についての雑記 #122

宗教や信仰についての雑記 #122

◯人の心とは

先日ある本で「信仰とは、望んでいる事柄を確認し、まだ見ていない事実を確認することである。」という聖書の言葉に出逢いました。
この言葉に何かとても意味深長なものを感じました。

まずこのフレーズの後半の、「まだ見ていない事実を確認することである。」というところですが、この「まだ見ぬもの」とは神やイエス・キリストのことを指しているのだと思います。
目に見えないもの、科学的にその存在が証

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宗教や信仰についての雑記 #121

宗教や信仰についての雑記 #121

◯“Watch your step”

前回の文章を書いているときに、もう一つ思い出した言葉があります。

あるテーマパークにあるアトラクションの、エスカレーターの降り口で、“Watch your step”というアナウンスが流れていました。
これは「段差注意」とか「足元にご注意ください」とかいった意味だそうです。

エスカレーターに乗っていれば自分は立っているだけで身体を運んでいってもらえます。

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宗教や信仰についての雑記 #120

宗教や信仰についての雑記 #120

◯“Hold on”

ある英語の注意書きや、映画の台詞に“Hold on”というものがありました。
これは「つかまれ」という意味のようです。

でも英和辞典で調べてみるとこの言葉には「つかまれ」の他に、「続けていく、持続する、(困難にめげずに)踏みとどまる、持ちこたえる、がんばる、(電話を)切らずに待つ、(ちょっと)待つ、やめる」等の意味もあるそうです。

こうして見ると、この言葉は多様な意味を

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宗教や信仰についての雑記 #119

宗教や信仰についての雑記 #119

◯自分の役割

自分の人生はもう終わりではないのか、この世界での自分の役割はもうほとんど終わっているのではないかと、最近そう思うことが多くなりました。

自分の存在や人生に意味があるのか、という問いは昔からあるものだそうですが、よくよく考えてみれば、それは答えの出る問いではないように思えます。

例えば鉛筆があったとして、その鉛筆の意味は鉛筆そのものにはありせん。鉛筆の意味はそれを作ったり使ったり

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