「参考にならない」統計検定2級合格体験記

まあ変な題ですが置いといて...

「参考にならない」の意味

統計検定2級の合格体験記は調べたら山ほど出てくると思います。
その中には
「全く数学ができない状態から〇週間で合格しました!!」
みたいなものもあると思う。

私はそのようなことは一切ない。

ゴリゴリに数学を大学でやっているし、統計も授業である程度扱った。
習っていないのは回帰分析の検定、一次元配置分析、適合度、独立性の検定くらいだった。

当たり前だが体験記を読む人は自分と似た状況から合格した人の意見を参考にするはずだ。

そしておそらく私のような状況の人は珍しいと思う。
その意味で「参考にならない」とつけてみた。

合格までにしたこと

前提として、本格的に勉強したのは2週間くらいでした。

合格までにしたことは簡単で、
過去問を解いて分からないところ公式テキストやネットで調べて勉強するだけ。

ネットでは2011〜2015が良いとか書かれているが私は2015〜2019しかやってないのでそれが良いのかは全く分からない。
でもやってなくても合格出来たから絶対に必要か?と言われるとそうではないと思う。

過去問で私が意識していたのは
「それはなんの分布に従うの?」
ということ。

X〜N(μ,σ^2)とする。
このXの平均はどんな分布に従いますか?
2Xにしたら?
正規分布の再生性とは?
母分散を標本分散に変えたら?
などなど

最初過去問を全く解けなくて10問ミスくらいだったが、これを意識してからはそこらへんでミスすることは無くなった。

あとの箱ひげ図などの最初の方は高校でやって共通テストでもやってきたからなにも対策していない。
当然確率もベイズの定理も全く対策していない。
ただ確率やベイズの定理は面積1の正方形を使うことは意識していた。

最後の分析、適合度、独立性は覚えることだけだからとりあえず問題を解きまくって覚えた。

ほんとにこれだけしかしてないが普段から数学をしていたというのもあり合格できた。

ちなみに
「公式テキストがわかりにくい!」
と言っている人もたくさん見かける。
確かになんの知識もない人が見たらそうなると思う。(私も統計の授業の前に予習しようと見たけど分からなさすぎて閉じた)
でも、勉強した人が見ればとても良くまとまっているしこれ以上ないくらい良いものだと思う。
だから私は買うべきだと思う。
というかそもそもそれが対応テキストなんだから分かる分からない関係なく買っといて損はないと思う。(少なくとも私は買ってほんとに良かったと思っている)
そしてテキストとネットなどを併用するのが一番なのかなと思う。

あとがき的な

我ながら1mmも参考にならないなと思う、笑
でも別に特別なことはする必要ないと思う。
数IIまでが分かってたらほとんどの問題を理解できるはずだし。
逆に数IIまでの理解が曖昧だったらそこからはじめればどんどん解けるようになると思う。

私がいつも書いてるように
「定義」は覚えるしかない。
これは当たり前。
χ^2分布、t分布、期待値、分散etc...
でもそれ以外は(理論上)覚えなくても良い。
だって導けるはずだから。
でも解いていくうちに覚えるからそこまで心配は無いと思う。

私は平均や分散を忘れた時は母関数を用いて導出していたが、もし忘れても導出すれば良い。

もちろん現実的に導出が不可能というか試験時間内には無理なものもある。
それは頑張って覚えるしかない。
まあそれも定義とみなしてあげれば良いと思う。

まあ全然数学してなかったけど受かりました!
とか書いたら大嘘になるし、箱ひげ図も丁寧にやりました!なんて綺麗事も書く必要ないと思ったからこんな感じで。

調べたら色々な人の体験記が出てくると思うからこんな体験記じゃなくて「参考になる」ものを見つけて欲しい。
こんなこと書いてる私も色々な体験記を探したし...

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