閑話休題 奨学金に釣られて教員を目指す人間の話
金で釣る方が悪いのか?
金で釣られる方が悪いのか?
30年前、昔はあった返済不要の奨学金を頂けなかった恨み辛みからしゃべる老害の戯言ですが、いつもながらにそれじゃない感が漂いすぎて香ばしいです。
一昔前だと記憶していますが、都会ではない地域で医者になることを希望する人間を優先的に医学部に進学できるようにしたり、金銭面で優遇できるようにしたりした話があったと思います。この取り組みが如何に有効に機能したかを聞いたことがないのですが、聞かずともDrコトー(すいません。見たことがないのでふんわりした雰囲気で書いてます。うちの子がTVゲームをやったことがないのにクラスの子のゲーム話に雰囲気を読んで合わせているような感覚に近いです。)より影響力が低いことが間違いないことくらいよくわかります。
スタンフォードの彼によって、今奨学金がクローズアップされていることもあるのでしょうが、大阪万博並みに、SSHなみに奨学金返済免除の意味が分からない。
奨学金があることはわかる。必要。
返済免除が存在することも理解できる。
金額的にそんなに大きくないし、既得権の誰にも迷惑がかからなくて、費用対効果の検証もうやむやにできると官僚が考えていることも理解できる。
前にも書いた通り教職大学院の存在は意味がない。
教員養成課程の効果は選別であり、養成できていない現状。
これらをつなぐことで教員不足が解消できるという制度設計上の読みの甘さ。
防衛大学の例を見ても、松下政経塾の例を見ても金で釣って効果的な人材育成に作用するとはとても思えない。
結論 金で釣るスタイルは逆にその程度しか働く意味を考えない人間をホイホイすることになるのだよ。現場にとっては邪魔以外の何者でも無い。
多分なるまでが問題なのではなく、なってからが問題なのだ。
なってからビジョンに価値が見出せないからならないし、なってもやめる。優秀な人間ほど。目端の効く人間ほど。
今ふと思い出したが、30年前免除型の奨学金を得て大学院を修了した私の知人の知人は1ヶ月ちょいで教員を離職した。倍率100倍越えの超難関の教員採用試験を一発で突破したにも関わらずだ。
この例一つとっても、大学院も奨学金の返済免除も有効に作用しないことがわかるはず。
今教育現場が優秀じゃない、情熱あふれない人間の吹き溜まりになっていることが社会につまびらかにされている。
加えて忙しくて疲弊しているし、いじめもするしされるし、カスハラされるし、仕事は難しいし、休みたくても休めないし、意味ない会議をループするし、、、が暴露されている。
ここに金で釣られて奴が集まってきても、デモシカ教員の再来なだけ。
現場は全く良くならないのだよ。
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