この気持ちを忘れないために
先日、小学校で息子の「10歳を祝う会」があった。4年生最後の大きなイベントだ。
会場は教室より広い多目的室で、子どもたちと保護者が向き合う形でイスが並べられていた。
はじめにリコーダーと合奏、次に一人ずつ前に出てスピーチ、最後に歌を披露してくれた。
息子のスピーチは一番最初だった。
息子が生まれて、もう10年たったのかと思う時もあるし、まだ10年しか一緒にいないのか、と思う時もある。
たくさん愛情をかけて育ててきたのに、
私の方が愛情をいっぱいもらっていた。
娘が息子にキツく当たって、娘と私が言い合いになった時も「もうやめて、もういいよ、僕は怒ってないから」と言ってお姉ちゃんを庇ったりする。
私が主人と喧嘩して泣いた時も、ティッシュを持ってきてくれて、目をつむって無言で頷いてくれる。
気まずい雰囲気の時は、私と主人の間に入って、どうでもいい話をしたり、とても気を使っているのが分かるから申し訳なくなる。
怒られて泣いているお姉ちゃんの横にきて、ずっと背中をトントンしてくれたことも知ってる。
あなたの小さな手に、たくさんたくさん助けてもらった。
家族の中で一番小さいのに、一番、意地をはらずに自然体で接することができるすごい人。
時々、すごく大人びたことを言って驚かされるけれど、まだまだ幼いところもあって
いつまでもかわいい。
どんな大人になるんだろう。
思いやりの心は、どうかずっとこのままであってほしい。
あなたを見ていると、いつまでギュッとさせてくれるかな?いつまで手を繋いでくれるかな?
と切なくなることもあるけれど、私の方こそとっても支えられているよ。
ずっとずっと大好き。私のヒーロー。
✳️✳️✳️
当日は息子がトップバッターで、動画を撮り忘れないように気が張っていたし、上手に発表できて感動したんですね。
私は人前でのスピーチが昔から苦手なので、
堂々とできる息子と娘がホントに羨ましいです。
主人が「なんかお母さんの紹介短くね笑?」
と、からかうのでその時は「は?そんなことないよ!上手だったよ!!」
と、ムカつきました。(主人は「冗談ってば」と言っていましたが)
今回改めてスピーチ原稿を見ると、あれ?やっぱりお姉ちゃんとお父さんのに比べたら、お母さんの紹介みじかっ!って思いました。
まあいいや。
これから反抗期とかあるのかな?とビビっていますが、この気持ちを忘れないために今回記事にしました。母親の狂気の愛にドン引きされた方もいるかもしれませんが…
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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