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思ってたのと違いすぎた出産の話

11月に自然分娩で出産した第一子の出産レポートです。初産でしたが分娩時間が2時間半、陣痛も破水も人工的に起こすこととなり、想像していたのとは違うなあと思った話です。

妊娠後期まですこぶる順調だったのに、急遽入院

実は予定日よりも1か月以上早く「産まれるかも」という状況になりました。
30週から切迫早産で自宅安静となり、32週から36週まで入院、一時は大病院に転院してMFICU(胎児・母体集中治療室)に入ることに。

切迫早産になるまで、「順調すぎてなにも言うことがない」と先生に言われるほどなんの兆候もなかったのに…。
しかもMFICUなんて仰々しいところで24時間点滴、お風呂も一切入れないなんて。

結果的に正期産で出産できたのは幸いでしたが、わたし自身は超健康体だったので出産以前の入院は予想外でした。その後、36週で退院となり、出産までは自宅で3週間ほど過ごすことができました。

いっぱいあった「思ってたのと違う」

いざ、出産となってからも思ってたのと違うことが結構ありました。

  • 子宮口5センチも開いた状態だったのに自然に陣痛が来なかった

  • 人口破膜で破水した

  • 予定日前なのに陣痛誘発になった

  • 陣痛が来たらいきなり分娩台だった

  • 陣痛が来てから子宮口全開が速すぎた(5センチからのスタートだったし)

  • いきむ時間が想像以上に長かった

  • いきみ逃しが一番不安だったのに一回も逃す必要がなかった

  • 結果、初産なのに陣痛開始からトータル2時間半で産まれた

  • 助産師さんが神(これはいい意味で。背中押してくれたり呼吸サポートしてくれたり、神とは聞いていたけど想像以上に神だった。一生忘れません。)

あらためて、出産はほんとうに人それぞれだし、何が起きるかわからないなあと。
ある程度決まった流れがあるとはいえ、そのとおりにならないことがこんなにあるとは。

以下、出産入院に至るまで時系列のメモです。

38週妊婦健診

子宮口3センチ、「開いてきたからあと2、3日だね。陣痛来たらお産すすむの早そうだから、入院しとく?」と言われたけど産院が近かったので「家で待ちます」と帰宅。

オロナミンCや焼き肉などの「陣クス」も一応試したが産まれず38週へ。

39週妊婦健診

子宮口5センチ、「産まれなかったね。今度こそあと2、3日だと思う!来週予定日だし、もし自然に来なかったら誘発しようか」と言われて帰宅。

39週1日 高位破水

夕方~夜にかけて超微量の破水っぽいものがあり、「多分違うけどもし破水だったら真夜中に陣痛来るかも…」と思い産院に電話。

産院で検査した結果、高位破水(※)と判断され入院。
この日は感染予防の抗生剤の点滴だけして就寝。

※通常の破水とは異なり、子宮の上のほうの膜が破れてで少量の破水が起こること。少量のため気づかないこともあるが、子宮内が外界と通じてしまうことで子宮内感染のリスクが高まるため、陣痛が自然に来なければすぐにお産となることが多いみたい。

39週2日 出産当日!

6:30→朝イチでNST(胎児の心拍モニタリング)、赤ちゃんすこぶる元気。

9:00→先生の診察。「時間が経つと感染リスクが上がるので、午前中に産んじゃいましょう。今からまだ破れてない膜を破って破水をさせます。それから促進剤打って、お産にもっていきましょう。赤ちゃん、今日が誕生日になるよ。」と言われ、その場で人口破膜(破水)をされて、点滴による促進剤がはじまる。

破水ってその場で指でできるもんなんだ…?そして予定日前なのに陣痛誘発なんだ…?病院に来た時点でまもなく出産になるとは思っていたけど、こんなにあっさり始まってしまうとは。

とはいえ、破水も陣痛も一人でいるときに来たら不安だったから、病院でまとめてやってもらえたのはラッキー。

いきなりクライマックスの陣痛で産まれる

促進剤を入れてからは、37週以降「全然こないじゃん」と思っていた陣痛がビュンビュン来て、みるみるうちに進んでいきました。

9:15→陣痛室で陣痛促進剤投与、「すぐに分娩台行くと思うからもう旦那さん呼んでいいよ」と言われてすぐにLINEする。
(夫「え?もう?急いでいく!」)

9:30→生理痛っぽい痛みを感じ始める。4分間隔くらい。歩けるうちに分娩台へ。
9:50→夫到着。3分間隔。急に痛くなりすぎて顔面蒼白(夫後日談)
10:00→痛みがどんどん強くなってあっという間に2分間隔に。

10:45→全開。全開までが速すぎて「え?もう?」って感じ。でも痛みはかなり強く、「11時台には生まれるよー」と助産師さんに言われて「その言い方だとまだ1時間くらいかかるのか…」とげんなり。

11:00→たぶんこのくらいから陣痛にあわせていきんでねと言われた記憶。なんとなく数回いきめば産まれるイメージだったけど全然そんなことはなかった。
最初はどれくらい力を入れたらいいのかわからなくて、助産師さんの声に合わせていきんだつもりだったけど、ちょっと弱かったみたい。感覚がつかめてくると、あっという間にどんどん進む。

11:35→「赤ちゃんちょっと苦しそうなので、出てきやすいように少しだけ切開しますね!」といわれ、恐れていた会陰切開をすることに。切開自体は何も感じず。陣痛が痛すぎて「1回でも少ない陣痛で出すぞ!」とラストスパートに向けてやる気がわいてくる。

11:44→切開から3回目くらいのいきみでスルッと息子爆誕。「産まれました!おめでとうございます~!」って先生や助産師さんが言ってくれて、すぐに写真も撮ってくれたけど、放心状態で微笑がやっとでした。

短かったけど濃い時間

たった2時間半だったけど、そのぶん苦しさも感動もギュッと凝縮されていた時間でした。

思っていたのと違ったことも結構あったけど、それも含めて出産ってほんとうに奇跡だと思ったし、人間ってすごい。おもしろい経験ができました。

ちなみに。所要時間が短かかったからか、いわゆる「産後ハイ」にはならなくて、気持ち的にはかなり余裕がありました。当日の夜も普通にぐっすり眠れちゃったし。

ただ、体はばっちり疲れました。特に出産直後の骨盤のグラつきはひどいです。自分の体から何本か大切なネジが取れてしまったような感覚で、しばらくペンギンのひなのようなヨチヨチ歩きしかできないくらい。

次の機会があるとしたら、またスピード出産になりそうだし、痛いのは痛いから、今度は計画無数分娩がいいなあ。

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