SPAC-静岡県舞台芸術センター ふじのくに⇆世界演劇祭2024について
初日は、石神夏希氏演出「カチカチ山の台所」から始まった。私は、2回観劇した。回遊型の演劇は、それほど、珍しい手法ではないが、戯曲には独創性があり、俳優の身体性の高さを含めた演技力には並外れたものを感じた。
瀬戸山美咲氏演出「楢山節考」は、まさに鈴木忠志氏SCOTの作風そのもので、私は、さほど独創性を感じなかった。俳優の発声や身体表現は、卓越したものがある。しかし、かつて名優・緒形拳が演じた同作品が、多くの人々の涙を誘う不朽の名作だったので、どうしても比較してしまう。
中島