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オンラインでセラピストが活躍できる実感

バックテック東京本社で12月3日に開催した”Meet Up 2023”にて、
ポケットセラピストでご活躍中の金子高澄さんから、予防・産業分野に挑戦すること、ポケットセラピストで得たものをプレゼンいただきました。その内容がとても興味深い内容でしたので、一つの記事にしようと思います。

予防・産業分野に関心がある人、ポケットセラピストに関心がある人、挑戦することが好きな人にとって、とても面白い内容になっています!

病院で働きながら産業分野で活動する!

新潟からポケットセラピストに参加させてもらっています金子高澄と申します。
年齢は33歳で、職種は理学療法士です。趣味はゴルフとスキーです。
普段は病院で勤務しており、主に回復期リハビリと緩和ケアのリハビリに従事してきました。緩和ケアでは、主にがんの終末期の患者さんに対してリハビリを行いますが、約6割は亡くなられるような領域です。ここでの経験は、自分の中でコミュニケーションやリハビリテーションの考え方が大きく変えることになりました

その後にポケセラと出会いにより、予防産業分野での活動を始め、地元でも予防産業分野の活動も増やしながら現在に至ります。

家族構成は、妻と娘と息子で、仲良く新潟で過ごしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

金子さんの資料

地方に住みながらオンラインでも活躍されているセラピスト金子さん
ポケセラの出会いから、得たもの、そしてこれからの予防産業分野での活動はとても興味深い内容ばかりでした。


ポケットセラピストと出会った時の話

私がポケセラを知るきっかけになったのが、2022年にリハテックリンクスさんとジョブメドレーさんによる「理学療法アップデートセミナー」に参加した時に、代表の福谷さんのセミナーを聴いたことです。そのセミナーの後、すぐにセラピスト専門家登録をしたのを覚えています。

自分は田舎の病院でまったり過ごしていた部分があったのですが、今思うと、ちょっと刺激を求めていたときにポケセラと出会えてラッキーだったと思っています。

ポケットセラピストの登録試験でのエピソード

一次試験(書類選考)は想定していた通りだったので、そんなに負担ではなかったです。
ただ、二次試験はちょっと想定外で、内容を詳しく理解せずに、近い休日に試験の予約をしてしまったんです。確か3,4日後くらいだったと思うんですけど、その後に試験内容を確認して、実際に活躍されているセラピストさんをユーザー役にして模擬面接(ロールプレイ)をするということを知り、そして膨大なマニュアルと、使ったことのないSlack, Notionというアプリが送られてきて、凍りついたのを覚えています。

そこから短期間でマニュアルを叩き込んで、Zoomの使い方の練習をして、面談の流れも、絶対テンパると思ったので原稿を緻密に作って臨んだのを覚えています。
結果としては、なんとか無事合格をいただきまして、ポケセラデビューできました。

ポケットセラピストが私に与えた影響

ポケセラが、一セラピストである私に与えた影響はとても大きいです。特に私が伝えたいことになるので、私自身も俯瞰しながらまとめてみました。
細かいところをはたくさんあるんですけど、大きく分けると3つです。
1つ目は、個人で担当するという自覚、2つ目はオンラインでも活躍できる実感、3つ目はSience+Artの幅が広がる、です。

金子さんの資料

①個人で担当するという自覚

ポケセラは、個人で担当するという自覚を強く持てて、責任感がすごく高まると思います。

リハビリというのは、理学療法士が勝手にできない制度になっていて、医師から処方が飛んできて、その処方に従って、うちの病院では空きのある理学療法士に振られていくんですけど、患者様や医師は基本的には理学療法士を選べないという状況です。

ポケセラがリハビリと大きく異なる点は、「ユーザー様は自分たちを個人として選定してきてくれる」ということです。そのことによって、リハビリでは一理学療法士として業務にあたっているのですけど、ポケセラではセラピストの金子として選ばれていると感じます。ポケセラで活動する上で、これが健康をなんとかサポートしようとする自覚に繋がっている要因だと思います。そして、サポート後のユーザー様のアンケート内容が良かった時は、これはたまらんですよね!コメントとか読んですごく嬉しくなる時があります。

金子さんの資料

②オンラインでも活躍できる実感

普段の病院勤務では、目で見て、触って、どこの関節が硬いか、どこの筋肉が働きづらいかなど、そういったところを評価して治療にあたっています。ですが、ポケセラは手を使わない状態でサービスを提供します。果たして手を使わずに価値を提供できるかという不安はありましたが、口と耳をものすごく使うことで価値を提供できると実感しています。そしてすごく自信にもなりますし、やりがいも感じます。これも皆さま(バックテック)の細かな制度設計によって、自分たちがこういう動きができるのだと実感しています。

金子さんの資料

③Sience+Artの幅が広がる

3つ目はSience+Artの幅が広がる、です。Sienceはエビデンスベースドな知識、Artはその人に合わせてオーダーメイドしていく技術だと考えています。この両方を高めることで、より良いサポートができると思います。

Sienceの部分は、インプットとアウトプットを繰り返すことで向上していくと思っています。元々論文や書籍からインプットする機会はありましたが、ポケセラで面談を始めてから圧倒的にユーザーさんに対してアウトプットする場面がすごく増えました。自分の学習効率が高まってきたなと感じます。

特に”ポケセラニュース”は、エビデンスベースドな知識をユーザー向けの伝え方に工夫されているので、すごく勉強になります。また、ポケセラニュースには、Pubmedリンクも貼られているので、ソース元が明確なので、わかりやすく説明できるだけでなく、すごく信頼感もあります。自分のセラピストとしての学習にも役立っています。

そしてArtの部分ですが、ユーザー様から情報をたくさん引き出すことでオーダーメイドなサポートができてくると考えていて、そこで必要になるのがコミュニケーションスキルだと痛感しています。ポケセラ面談をしていると、アンケートなどで見えている情報はほんの一部分で、その下にはまだまだたくさんの重要な情報が潜んでいると思います。どのように引き出していくかはユーザー様によっても異なりますし、決まりはないと思いますが、その引き出す力は面談を重ねることで向上していくと思います。自己評価ではありますが、ポケセラを始めてからこのSienceとArtの幅が広がったと感じます

金子さんの資料


これからの予防・産業領域への関わり

ポケセラのおかげで予防産業分野での経験ができて、理学療法士が活躍できる実感も得ています。そしてポケセラはどこからでも参加できるので、私みたいに地方にいながらでも参加して能力を高めている人がたくさんいると思います。

昨年から、自分の住んでいる地域で取り組みを始めているものがあります。介護予防教室や労働者就労支援事業、地元のラジオ出演などです。一つ一つの詳細については今回は割愛しますが、これらは全て予防産業分野の取り組みになります。

普段は病院勤務をベースにしているので、予防産業分野にかけられる時間は多くはありません。しかし、この分野で活動する時間を増やしていきたいと思っています。なんなら最近は全部こっちの分野で活動したいなと思いはじめてきました。そのためにまず、一理学療法士としてではなくて、”金子”としての活動を増やして、価値を高めなければならないと思っています。

ポケセラを通じて、予防産業領域での活動や研鑽を続けながら、自分の住んでいる地域で活動することで、より近くの方々の健康サポートすることができると考えています。

それぞれの地域で活躍するセラピストが増えていけば、リハビリにおける理学療法士だけでなく、公衆衛生の中での理学療法士の価値も高まっていくと感じていて、とてもワクワクします。そのような仲間がたくさん欲しいと思っていますし、ここにはそのようなセラピストさんがたくさんいるので、とても嬉しく思っています。

金子さんの資料

最後になりますが、まずは人々の健康をより高いクオリティでサポートできるように、自分の能力、価値を高め続けていく、そしてこれからも様々な形でたくさんの人々の伴走者になりたいと思っています。みんな長くても人生大体100年くらいですけど、その100年という時間を1日でも長く健康でいられるように、サポートしていきたいと思っています。

このような素晴らしいプロジェクトに関われてとても光栄ですし、ポケセラは様々なスペシャリストの皆さんによって作り上げられてきた実感しています。これからもよろしくお願いします。

本記事は、ポケセラMeet Upで金子さんにプレゼンしていただいた内容です‼️


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