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大好きなガラスから台湾のリサイクルガラスの取り組み、リサイクルについて考える

こんにちは。
台湾で駐在妻をしているぽんです。
今日は、台湾のリサイクルガラスについてのお話を書きます。


1.風とガラスの街「新竹」へ

先日、台湾の連休を利用して約1年ぶりに台湾のシリコンバレーと呼ばれている「新竹」へ行ってきました。
夫の会社もこのサイエンスパーク内に出入りする仕事をしている関係で、私たちが1年半前に来台した際の隔離ホテルは、新竹にあるホテルでした。
久しぶりに行った新竹は風が強くて、私が住んでいる南部よりも大分涼しいことに驚きました。

新竹は、台北から電車で約1時間の場所にあります。
新竹科学園区(サイエンスパーク)があり、東京ドーム140個分の広大な敷地に、グローバルに活躍する台湾企業が本社や研究施設、工場を構えているほか、世界各国の先進科学企業の工場や支社も置かれています。
外国人駐在員が多く、日本人も多く居住しています。

新竹は風が強い土地で、ビーフンがよく乾くらしく名産になっています。
そしてガラス工場が多くあることでも有名です。

2.新竹へ来た目的

新竹に来た目的はの一つは友達に会う事、二つ目は「春池ガラス」という会社が営業している「春室Glass Studio + The POOL」(カフェ兼ショップ兼ガラス工房)へ行くことでした。

春室Glass Studio + The POOL」は新竹公園の中にあります。
1階は工房で、実際にガラス製品を作るところを見られたり、吹きガラスの体験もできます。
2階はガラス製品が売られていて、3階はカフェになっています。
工房は大きな宣伝はなく、外から自由に出入りできるようになっていて、フラッと見てさっと帰る人が多かったです。
中に入ると、真っ赤に燃えた炉の熱さで熱気がある中、プロの方がガラス製品を作っています。とても興味深く見学させてもらいました。

3.台湾のリサイクルガラス

台湾はゴミ分別が細かく、あまり知られていないかもしれませんが、ゴミのリサイクル率がかなり高いです。
ガラスの回収率は、なんと世界2位の92%(1位はスウェーデンの99%)。
新竹にある「春池ガラス」は、台湾のリサイクルガラスのおよそ50~70%を回収するという、業界最大手。回収されたものはほぼ再利用されているとのこと。
リサイクルガラスの価値を高める目的で、カフェを営業していたり、無印良品をはじめブランドや企業とコラボもしています。

4.春池ガラスで買ったもの

私は幼い頃からガラス製品が大好きで、ビー玉から始まり、大人になってからは好きな作家さんのガラスの置物を少しずつ集めていました。
春池ガラスのリサイクルにかける想いを応援したくて、こちらでガラス製品を買いたかったのです。

2階では沢山のガラス製品が展示販売されています。
ここで、カフェでも使われているガラスのマグカップと、ランタン型のコップ、ガラスの鳥のオブジェを買いました。
全部リサイクルガラスで作られています。
どれも造形美がとても美しいです。

レジへ持って行くと、鳥のオブジェは手作りだから一つ一つ形や色の入り方が違うので、幾つか出すから好きなものを選んで!と流暢な英語で説明してくれました。
10個くらい見せていただき、太っている鳥やスリムな鳥がいてどれも個性があって可愛く、色の濃さや入り方も違います。
その中でも一番のお気に入りを一つ選べせてもらいました。
こういうの、嬉しいですね!

マグカップとランタングラスは、万が一割れてしまった場合、それを近くの春池ガラスがやっているお店に持ち込むと、ディスカウントされた金額で買い直すことができると言われました。
こういうのも好きです。

3階にあるカフェでは、2階で売られているリサイクルガラス製品がケーキ皿やコーヒーカップに使われていて、これまた素敵です。
ゆっくり美味しいコーヒーとケーキ、空間を堪能しました。

5.不良品の捉え方とリサイクル

ランタン型のコップは、限定の矢印のマークが付いているものを買いました。
これは、「D-PROJECT」というプロジェクトが現在行われていて、不良場所に矢印を付けられています。(グラスには、小さな気泡が入っているところに矢印が付いています)

不具合自体は機能の使用には影響しないが、販売されると不良品として疑問視され、市場から排除されてしまうため、不良品が大量に廃棄され、資源を浪費し、環境に負荷をかけ続ける。
不良品の価値を再検討する欠陥の概念を探求することで、「D→プロジェクト欠陥プロジェクト」を立ち上げました。
「不完全さ」は、製品の欠陥を隠すのではなく、欠陥を使用して不完全さを完成させるという新しい可能性につながる可能性があります。

春室Glass Studio + The POOLのFacebookより

使用に問題が無いわずかな不良でも、市場から排除され、大量に廃棄され、資源を浪費して環境負荷をもたらしている。。。
環境を犠牲にしてまで、そんなに完全を求める必要があるのだろうか?と考えさせられます。

ゴミのリサイクル率は、2019年で時点で台湾は64%に対し、日本は19%だそうです。
日本でもゴミの分別回収をしているはずなのに、リサイクル率がとても低いということに驚きました。
日本はもっと本腰を入れて考えないといけない問題なのでは?と思います。

私に何ができるのか?
何を選択したら良いのだろうか。。。?

リサイクルについてはとても興味があるので、これから本を読んだりして、少しずつ情報を入手したいと思っています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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