人生の下積み時代
こうして馬鹿みたいに将来何をやるのか、自分は何ができるのか、何をやりたいのかについて毎日考えていると、自然と鬱々とした感情になっていく。
最近読んだ 『「向いてる仕事」を見つけよう』によれば、世の中に貢献できる方法はなにかを探すことが重要らしい。
就活を初めてから「社会貢献」という言葉にあまりピンとこない。
それもそのはず、今まで家族や友人以外を幸せにしていると実感したことがないからだろう。
大学生までは、知識を貯める段階であり、社会貢献できていると感じる機会は少ない。
「社会」との繋がりもあまり持てないし、バイトでの社会の繋がりは希薄なものだ。
接客をしていて、「ありがとう」なんて言ってくれる人はほとんどいないように感じる。
一定数感謝してくれる人はいるのだが、だいたいの人は無反応なのだ。
そんな人たちも、もしかしたら社会に貢献してる実感が持てていないのかもしれない。
だからバイトに雑に当たるのだろう。
大学生の段階で「あなたの仕事から恩恵を受けている人を想像しよう」なんて言われても、レジをしていれば、客が食料を買う仲介をしたとしか思えない。
社会貢献と言えばそうなのかもしれないが、相手が無反応だと、それは「業務」でしかないのだ。
社会に出れるスキルも資格もお金もない私は、バイトをして時間を売るのだけど、そんな貴重な若い時間を「業務」をこなすだけで終わりにしたくない。
そんなことだからバイトもろくに続かないのだろう。でも、劣悪な環境や待遇だと実感しながら、時間を切り売りする必要はないと思う。
若いことは素晴らしいかもしれないけど、スキルや実績がなければ大人は見向きもしない。
知識ばかり貯めて、いざ実践するための環境に飛び込みたいのだけど、その前の面接の段階で落とされていては何も始まらない。
まずは心を開いて話すことだと分かっているが、どうしても面接官が仮面を被った人間に見えてしまう。
もしかしたらあちらからもそう見えているのかもしれない。
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