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!を使わない言葉のユーモア


SNSでのコミュニケーションが苦手だ。

相手の言葉の中に「!」がないと、怒っているのかな何か変なことを言ってしまったかな、と不安になる面倒くさい癖が発症してしまうからだ。

高校生になってスマホを持たせられてからというもの、同級生とは短い文でしかコミュニケーションを取っていなかった。

「土曜日遊ぼ!」
「おけ」

「明日英語のワーク必要だったよね?」
「だよー」

こんな感じで長文での書き言葉でコミュニケーションを取る機会が少なかったのだ。私にはそれが物足りなくてしょうがなかった。


そんな私にとって、交換日記は自分に合ったコミュニケーションの取り方だった。8歳からの仲の友達と小学生の頃に交換日記をしていた。

その日あったこと、嫌だなと思ったこと、ドキドキしたこと、おすすめのお菓子など。ジャンル問わず色んな感情や出来事を共有していた。

会話の中でも、「めっちゃ楽しかった!」ではなか、何がどう楽しかったのかを一生懸命話していた。

だからこそ、たいして仲良くない子とLINEをするのが苦手だった。その子が何を大切にしているか、どういう性格をしているか熟知していない状態で、コミュニケーションを取るなんて難しい。

何気なく指で画面をタップした言葉が、その子の癇に障ってしまったらどうしよう。そもそもなんで仲良くもない人と情報が少ないLINEという手段でコミュニケーションを取らないといけないのだろう。


それは学生時代にとどまることではなかった。

バイト先の一緒に働いている人とのコミュニケーションなんて、一瞬だ。その一瞬に自分が思ってることや業務内容のこと、よくわからないことを聞いたり話したりする。

時間が短い中でコミュニケーションを取ることがすごく苦手だ。

家に帰るとお母さんに今日一日あったことを全て話していたけど、年を取るにつれて、幼少期の頃と比べると全てを話さなくなる。

家族だけでなく、友人関係もそうだ。小学生の頃は誰彼構わず話しかけて、何か嫌なことがあったときは遠慮なく喧嘩をしていた。

それが高学年、中学生、高校生になるにつれて話す相手の範囲も狭くなっていく。

誰にでも本音を言えるわけじゃないと分かった時から、建前というものができたのだろう。

本音じゃないけど、ここで本音をそのまま言ってしまうと派閥が起きるから、オブラートに包んで言う。

そうしていくうちに、話し言葉よりも書き言葉、書き言葉よりも一言言葉となっていくのかもしれない。

もっとコミュニケーションの手段が増えれば話しやすくなるのに。電話の方がいい人もいれば、メールの方が気を遣わずに済むという人もいるだろう。

大事なことは電話で伝えるのが礼儀だというけど、それがプレッシャーになって肝心な内容を話す時に声が小さくて聞き取れなくては本末転倒だ。

ビジネスマナーとか礼儀とか大事なのかもしれないけど、一人一人に個性があるのならコミュニケーションにも個性がある。

もっと自分が好む関わり方で話し方で、自分を広げていければいいのに!(主張したくて!に頼ってしまいました)

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