見出し画像

服を着てる人の前で裸になれるわけないだろ


毎日毎日初対面の人と面接をしていたら、まるでインタビュアーにでもなった気分だ。 

この先こんなに色んな業界の人と会って話すことなんてないんだろうなあ。

面接が始まると、まず自己紹介をするのだけど、相手に今までの人生をさらけ出すことになる。

年齢も学歴も生年月日も住所も記載している、プライバシーの塊みたいな履歴書を、何のためらいもなく渡さないといけない。

悪用されることはないけど、じゃあ面接官もさらけ出してくれよと感じる。

こちらもあちらも取り繕った態度や口調で話すのがすごく気まずいのだ。意味をないことをしている気がしてならない。

それに、今日で最初で最後になりかねない人に対して、丁寧な言葉遣いをしたり謙虚さを取り繕ったりできない。

関わっていくうちに人の性格を理解して、尊敬できるところを見つけるタイプなので、その場限りの関係が苦手なのだ。

こんなに重要なことを話したのに興味のない反応されたら嫌だなとか、どうせこの質問もマニュアル通りだから、話の本質は聞かれていないのかなとか。

そんなことを考えずにハキハキ明るく話せたらいいのだけど、答えもないことをグルグル考えている人には難しいことだ。

面接で自分を良く見せる必要はあると思うけど、だったら面接官も同じように丁寧な態度をとるべきだと思う。

「学生さん」と言っているわりにため口だったり、こちらが話したことに興味なさそうな反応をしたり。それが許されるのならこっちも私服で臨みたいところだ。

新卒採用なんかに時間や労力をかけれないから、一人一人とのコミュニケーションがおろそかになるのだろう。

でも、会社としての機能を果たす上で、なくてはならない「人を採用する」という部分をおろそかにすることは、本質を見落としているのではないかと感じる。

パワハラがあったり職場環境(匂いとか気温)が悪かったりして会社を辞める人がたくさんいる。

会社が成り立つ上でなくてはならない、従業員が声を上げ訴えているのに、それを大きな問題ととらえていない会社を理解できない。

だから、働いていて嫌だと思ったことを我慢する必要はない。

社長だからとか、自分より歳上だからとか、役職がある人間だからとかで、自分を下げる必要もないし、同じ人間である以上皆平等だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?