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役所巡りはつづく


役所って一日で手続きが終わらない。(アンタだけだろ)

私の確認不足でしかないが、「申し訳ございません。こちらの書類だけでは手続きが出来ないんですぅ。」

そのような事を言われた瞬間にイライラが止まらない。自分自身にイラつくと共に、せっかくここまで交通費をかけてきたのにまた来ないといけないのか!とイライラするのだ。

もう次来る時はチャリで来よう。そう決めて、電車で帰るのだが、恐らく次に区役所に来る頃には梅雨に入っているだろう。

クソ!なんでこんなに手続きがめんどくさいんだ!そんなことを言ったってしょうがない。

区役所で働いている人達ってすごい。

あんなに大量の国民の年金やら健康保険やらの手続きを、一日中やるのだ。

私だったらできないな。と思った瞬間に、中学2年生の時、「市役所職員になる」と言っていたことを思い出した。

私は鹿児島出身なのだが、鹿児島に高校卒業まで住んでいた。

18年間そこで過ごしてみて、鹿児島にいる人たちは安定志向が強いと感じることが多かった。

「将来なんになるのー?公務員!わたしも!」というカオスなローカルCMがあるので、その影響からか、公務員志望の人が多かった。

私もそのうちの1人だったが、今は役所で働くような人間とはかけ離れたところにいる。

今になって見てみると、このCMが怖く感じる。

公務員になることが義務というか、公務員になることが素晴らしいと強要されているような。

そういう所に押し付けがましさを感じ、鬱陶しくなり、福岡に出てくることにしたのだ。

鹿児島のことは好きだけど、「自分がやりたいことを自由にできる」かと言ったら、そうじゃないなと思っていた。

だから、鹿児島以外の場所で修行を積んでから、鹿児島にそのスキルを持って帰ろう。


そう思っていた。

そんなわけで、今日も区役所に来ている。やっぱり区役所で働けなかったよ、14歳の時の私。

中学生では自己形成が終わらないから、ほとんどの人は夢や目標が変わっていくだろう。

私は今や普通に就職することを選ばずに、書くことをやるんだという強い思いで、生きている。

今まで普通に勉強して普通に進学をしてきたが、人生最後のステップとも言えるくらいの就職をしなかった。

今まで積上げてきたものや、固定概念を手放すのは、なかなかしんどいものがあった。でも、手放した瞬間に手に入れたものもあった。

二兎追うものは一兎も得ず。

「書くこと」を追い続けるのに徹した人生にしていこう。

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