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中小企業診断士試験 2度目の二次試験 ー したこと・変えたこと その2

筆者の紹介
50代半ばのサラリーマン(メーカー勤務)。令和4年1月に思い立って中小企業診断士試験の勉強を開始。同年一次試験通過も、二次筆記試験で不合格。令和5年度 2度目の二次筆記試験通過。
(1/31追記 口述試験を無事通過し、晴れて二次試験合格となりました)

この記事は2度目の二次試験受験について書いたものです。
今回も1度目(令和4年度)の二次試験失敗を受けて、令和5年度に新たにしたこと・変えたことについて書いてみたいと思います。(その1 の続きです)


したこと・変えたこと(4) 勉強会の徹底利用

 1年目でも利用した勉強会「タキプロ」に再度参加しました。Zoom勉強会・リアル勉強家やFacebook勉強会に全会参加するなど、徹底的に活用しています。

タキプロ | 中小企業診断士試験 | 勉強会 | セミナー - タキプロは中小企業診断士試験受験生の合格確率を1%でも高めるために活動する有志の団体です (takipro.com)

 勉強会は ①Zoom勉強会とリアル勉強会と②Facebook勉強会 があり、当方は1度目の二次試験準備では、1次試験終了後に数回のZoom勉強会に参加しましたが、2度目の二次試験準備では4月から試験直前(10月15日の週)までZoom、リアル、Facebookの各勉強会に全回参加しました。

①Zoom勉強会・リアル勉強会

 
過去問の1年度1事例のうち、ポイントとなる2問が選ばれ、その解答を事前にFormを使って投稿します。開催日は1班3-4人の受験生+前年の合格者1-2名とで班を作り、受験生の解答を受験生同士で講評、最後に前年合格者による講評を経る事を繰り返します。

 リアル勉強会は月2回開催され、Zoom勉強会とほぼ同じ内容を対面で行う形になります。(コロナ禍で令和4年は中止されていましたが令和5年で再開されています)
 独学だと自分の答案を見てもらう機会が少なく、独りよがりの答案になりがちです。勉強再開当初は、解答にキーワードは盛り込んでいるものの、文意が前後でつながらず、改めて説明しないと理解してもらえない文章を書いていたように記憶しています。
 他人の目で指摘してもらうことで、自分の文章の癖を改めて知る事が出来たと思います。

 前年合格者の講評も、受験生とは別の視点で鋭い指摘が含まれていました。例えば、私はこの勉強会に参加するまで各設問を独立した問題ととらえ、設問相互の関係まで目を配っていなかったと思います。
 前年合格者の方から指摘を受けたのか、「せっかく第一問のSWOT分析で強み・弱みを洗い出しているのに、2問目、3問目で問われた「問題点と対策」の解答に、1問目の弱みを反映していないのはもったいない」というものでした。これは、一人で答案演習・答え合わせをしていたのでは得られなかった気づきだと思います。

 加えて評価の高い他の受験生の答案例を見る事が出来たのも収穫でした。 
 キーワードは自分の答案より1-2個少なかったとしても、接続詞・句読点や主語述語などが適切に使われて、すっと頭に入ってきやすい文章の例を多数見れました。逆になぜ自分の答案は読みづらい(意味をつかみにくい)のだろうと考える機会になったと思います。

 リアル勉強会では主催者の方が配慮いただき、私を含む3名固定で班を構成いただきました。2・3回目ぐらいからお互いの人となりを知る事ができ、孤独になりがちな独学環境で同じ目標を目指す仲間ができた事は大変心強かったです。(ちなみに二次試験大阪会場で偶然にも3人同じ部屋で試験を受けることができ、休憩時間にかなりリフレッシュできました)

②Facebook勉強会

 Facebook勉強会は、Zoom/リアル勉強会の拡張版のようなものです。前週のZoom/リアル勉強会で取り上げた年度・事例の過去問を、80分で全設問を解答し、Facebookの指定のページに投稿。その際になぜその解答をしたのかということも末尾に記載します。
 参加した人は必ず他の受験生の答案に対して講評を入れるルールになっています。自分の答案作成・提出だけでなく他の受験生の答案を読み込み、細かく指摘を入れる事になるので、いやがおうにも他人の答案を読み込む事になります。結果、他の受験生の実力や、自分の見落としていた観点、文章の癖などを参考にする事ができました。

 これらの勉強会のおかげで、普段から読みやすい文章を意識することができるようになったと思います。
 また4月から二次試験直前(10月後半)までで5年分の事例1-3をすべて終える形になり、自分にとって良いペースメーカーになりました。
 ちなみにタキプロには、2次筆記試験だけでなく、合格後の口述試験対策セミナーも開催いただき、面談の練習だけでなく、予備校の有料版に負けないボリュームの想定問答集までもらうことができました。
 ここまで献身的な対応をいただき、参加費はほぼ無料でした(リアル勉強会のみ1回1000円)。最終合格後(この記事を書いている日の4日後が発表日)は自分も参加したいと考えています。

タキプロ 令和5年度の勉強会スケジュール

したこと・変えたこと(5) 春秋要約

 日経新聞の1面下部に毎日掲載されるコラム「春秋」を句読点含め40文字以内で要約する取り組みです。X(Twitter)で#春秋要約 #sjyouyaku といったハッシュタグが付いている投稿がそれになります。

「春秋要約」で要約力を鍛えよう!|中小企業診断士ぶらんちブログ (branchpine.com)

 この40文字というのが微妙な長さで、短すぎもせず、でも余計な表現を入れているとすぐオーバーする文字数です。
 これもはじめの方はコラムに出てくる「かっこいい」表現や文体を引用しようとし、要約文だけを読んだ人から見て、わかりづらい文章になっていたと思います。
 しばらくしてからは、コラムの中より筆者の言いたいことだけを抜き出し、わかりやすい表現で書くことを心掛けてきたつもりです。
 X(Twitter)での参加者も多いので人の要約と比較するとより効果的だと思います。試験合格後も継続していきたいと思います。 

したこと・変えたこと(6) 抽象化ブロックシートの暗記

 二次筆記試験でも「一次試験知識」が必要と言われるものの、なかなか適切な参考書が見つからなかったとき、この「抽象化ブロックシート」について聞く機会がありました。
 本屋で該当の書籍を立ち読みすると、後半にある「抽象化ブロックシート」が事例1-4で使う各知識をまとめており、これらを頭に叩き込んだら知識面では強くなるだろうなと思い、購入しました。

中小企業診断士 2023年版 速修2次テキスト | 山口 正浩, 遠山直幹, TBC受験研究会主任講師陣 |本 | 通販 | Amazon

 ただし同書籍のメインとなっている事例問題の解き方演習や、著者のYoutube講義はあまり活用しませんでした。(10分以上の動画を見ると寝入ってしまうのです・・)(※)
 少しもったいないのですが、書籍の背扉を切断し、後半にある「抽象化ブロックシート」を切り離し、バインダーに挟んで持ちあるくことにしました。こうして通勤や移動時、そして過去問演習に疲れた時などを利用してひたすら上記シートの暗記に努めていきました。
 すべて覚えられた、、、とは言い難いのですが3回ぐらい廻すと、過去問を解いていても関連する知識となんとか紐づけられるようになってきます。

(※)ただ合格者の方の中ではむしろこの解き方演習やYoutube講義をやりこんで合格できたという方も複数お見かけしたので、もし早期からこれに集中していれば、より効率よく合格レベルに達していたのかもしれません。この辺は個人差はあると思います。

最後に

ざっと自分が令和5年度の二次筆記試験受験の為に取り組んできたことを列挙してきました。ちなみに「何をするか」を決める為には「何をしないか」を決める事だ、、と教えてくれたのは職場の優秀な後輩君でしたが、そのうちに試験勉強期間中、「何をしなかったか」も書いてみたいと思います。



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