さんがつのゆきともも

美しいものと楽しいことが好き。旅と料理が好き。です。

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最近の記事

雨女と晴れ男〜1カ月で35日雨が降る屋久島にて

屋久島。「1カ月で35日雨が降る」と言われる雨の島。この島に雨女と晴れ男が旅したらどうなるかしら。と、くだらないことを考えて、飛行機に乗る。鹿児島空港は、晴れている。桜島が見える。屋久島空港に到着。雨が降っている。雨女の勝ち。 雨女は龍神様に好かれるという。龍神様は雨を降らせる。雨女は、決断力があって、リーダーシップがあるらしい。ネットでてきとーに調べたスピ系情報。 「とりあえず、ご飯でも食べよう」。車を借りて出発する。てきとーに入った店で食べたのは、飛魚?のひつまぶし。

    • 鳩間島で遊ぶ夏〜八重山諸島の島巡り

      夏、八重山諸島を巡っている。これまでの旅はこちら。 1日目は、石垣島→竹富島。2日目は、与那国島。3日目は、与那国島で過ごした。今日は、島巡り4日目。与那国島から石垣島へ戻って、そこから船で鳩間島へ向かう。 与那国島から石垣島まで、飛行機で30分。飛行機からいろいろ島が見えて楽しい。 石垣島に戻ってきた。市場をぶらぶらする。南国のフルーツがいろいろ売られている。ごろごろごろ明るい。 ハブアタックを飲んで元気を補給して、いざ鳩間島へ。 鳩間島に着いた。鳩間島は、西表島

      • 夏・八重山諸島の島巡り〜与那国島で遊ぶ

        夏、八重山諸島を巡ったお話。前回は、竹富島から与那国島まで。 与那国島巡りの1日目の続き。島をざーっと回って、午後、宿に戻る。ちょうど旅のお兄さんが宿に戻ってきた。少し話をする。「夕食までまだ時間があるから、一緒にどっか行ってきたら」宿のおねーさんが言う。お兄さんともう一人の旅のお兄さんを車に乗せて、3人でティンダバナへ出かける。 ティンダバナは、集落とナンタ浜を一望できる標高85mの崖。なかなか眺めが良い。崖をくり抜いた感じで小道がある。 一度宿に戻る。夕日の時間が近

        • 夏、島巡り〜沖縄・竹富島から与那国島へ

          沖縄。本島よりも南に、宮古島と石垣島がある。2つともキライ。「宮古ブルーが美しい」という人もいるが、キライなものはキライ。沖縄旅は海がキレイならいい、というものではない。キレイな海を見たければ伊豆にでもいっておけ。石垣島もキライ。ただ大きいだけでツマラナイ。「石垣の海でダイビングが最高」という人もいるが、ダイビングをしたければ伊豆の海にでも行っておけ。 7月の夕刻。石垣島のフェリーターミナルにいる。まだ夏休み前。人は少ない。沖縄は梅雨明けから夏休みが始まるまでの間がいい。夏

        雨女と晴れ男〜1カ月で35日雨が降る屋久島にて

          血で染まる川のほとりの宿にて〜また、島根にいます

          死体が東京大田区蒲田駅の操車場で見つかりました。後頭部を殴られてる。めちゃワクワクドキドキします。人が殺されるのは、楽しいですね😊。 あ、推理小説の話です、笑。昔、松本清張が好きでいろいろな作品を読みました。「砂の器」は、傑作の一つ。今回は、物語の舞台となった島根の山間部にある亀嵩を訪ねます。亀嵩はそろばんで有名です。いま、そろばんを使っている人は見かけないけど。私は、子どもの頃、他の習い事は全部下手くそでしたが、そろばんだけは得意でした😆。 亀嵩にはJR木次線の駅があり

          血で染まる川のほとりの宿にて〜また、島根にいます

          イカ寄せの浜でイカを食べる〜いま、島根にいます

          海辺にイカが吊るされている。島根県の美保関(みほのせき)。島根は東西にめちゃめちゃ長い県ですが、美保関はいちばん東にあります。美保関には、えびす様の総本宮である美保神社があります。写真のイカは、美保神社の前の港に吊るされていたもの。「烏賊の味忘れで帰る美保の関」と俳人・高浜虚子も詠んだほど、美保関はイカで有名らしいです。虚子はイカを食べるのを忘れて帰ったのでしょうか? 港は静かで、鳥さんがゆらりと水面に浮かんでいます。でも、ここはイカ寄せの浜ではありません。イカは食べていま

          イカ寄せの浜でイカを食べる〜いま、島根にいます

          新春のさみしい旅。修善寺旅

          「修善寺は蕎麦屋が多いよ。でも、蕎麦が名物ではないけどね。名物は原木椎茸とワサビ」と、タクシーのおじさんが言う。 修善寺駅、夜8時。駅前は寂しい。温泉街まで約2km。バスはすでにない。一台だけ停まっていたタクシーに乗り込む。 小旅行をしたくなって伊豆の修善寺に向かった。地図で見ると修善寺は伊豆半島の中心から少し上にある。あ、少しではないか。伊豆半島の付け根とまではいかない微妙な位置。 東京から東海道線で三島まで行き、伊豆箱根駿豆線に乗り換えて終点が修善寺。3時間ほどで着

          新春のさみしい旅。修善寺旅

          日本最古の温泉に入ったことがありますか?

          日本最古の温泉に入りたくて旅に出た。その温泉は、和歌山県田辺市にある。田辺市は紀伊半島の南部。名古屋から紀勢本線の特急「南紀」に乗った。 紀勢本線は、出発すると都会っぽいところからだんたん田舎へと車窓の風景が変わる。和歌山に近づくにつれて獣道みたいな感じのところを走るのが面白い。 紀勢本線は、途中海沿いを走る。JRの路線の中でも特に好き。途中の駅もなんか雰囲気があって好き。 名古屋から3時間30分。新宮駅で降りる。 田辺市には、新宮からレンタカーで向かったけど、その前

          日本最古の温泉に入ったことがありますか?

          熱海より根府川〜海に近い駅はお好きですか?

          熱海が人気になっていますね。熱海プリン美味しいですよね。ところで、熱海の3つ手前の根府川駅って行ったことがありますか?景色は、熱海よりいいかも。今回は、根府川駅を訪ねたときのお話です。 東海道線は、小田原から、早川、根府川、真鶴、湯河原、熱海と停まっていくんですが、根府川と真鶴の間は、めちゃ海に近いところを電車が走ります。 根府川の駅は鉄道模型のように可愛くて、海が近くに見えます。 改札が海の駅っぽくて好き。訪れたのは11月の曇天の日だったから、なんとなく暗いんですが、

          熱海より根府川〜海に近い駅はお好きですか?

          八丈島で食ってきた〜くさやと初日の出

          年末の午後3時。八丈島の居酒屋。むわーっとクサイにおいがする。八丈島名物・飛魚のくさやが目の前にある。 「いつもと違う場所で、2024年の初日の出が見たい」。船に乗って、八丈島にやってきた。 食欲が失せるニオイ。食べられるかな、と思いながら、ひとくち食べてみる。意外とクサクナイ。初めて食べるくさやは、ナントナクくせになる味。もう一度食べようとは思わないけど、酒には合いそうだ。 くさやは、くさや液という発酵液に漬け込んで干物にした伊豆諸島の名産品。八丈島のくさやは、液に一

          八丈島で食ってきた〜くさやと初日の出

          暴風雨が来る前に食べておきたい、「油そば」発祥の店

          ラーメン、お好きですか? 台風の中、並んででも食べたいですか? 油そばは、お好きですか? 油そばの元祖のお店に、行ったことはありますか? これは、お盆の台風の中、東京・武蔵境にある、油そばの元祖「珍々亭」に行ったときのお話。 あれは2年ほど前のこと。猛烈な風雨の台風が来そうだったのですが、猛烈にラーメンが食べたくなって、どこに行こうかネットで検索していました。すると、「1957年創業、油そば元祖の店」と紹介しているお店がありました。それが「珍々亭」。お店に行ってみると行列

          暴風雨が来る前に食べておきたい、「油そば」発祥の店

          もう疲れた何もしたくない、という時に行く宿〜東京・檜原村「浅間坂」

          生きていると 息が詰まりそうになったり アタマの中が四六時中、ウルサかったり 過去に意識が飛んで戻って来れなかったり まあ、シンドイ。 そんなときは休むに限りますが 家で寝ていると 部屋中に、なんか変な意識が貼り付いていて 余計にツカレル、ツカレル そんなときは旅に出るのがいいんだが あそこも行こう、 この店にいこう、 なんてヨクバルのは、よくない。 ただ、ごはんを食べて 畳でごろごろごろごろして 気が向いたらお風呂に入って また、ごろごろごろごろ過ごすのが良い。 そんな宿

          もう疲れた何もしたくない、という時に行く宿〜東京・檜原村「浅間坂」

          幕末浪士はホルモンがお好き!?〜寺田屋を訪ねて

          日本の夜明けぜよ かつて、高らかに声を上げた 幕末の志士たち 柱に残る刀傷に 試行錯誤した時代の面影が残る…… 京都・伏見 古き時代の面影を微かに残す町に かつて、時代の舞台となった 一軒の旅籠がある 寺田屋 あの坂本龍馬が 襲撃された宿である 日本の夜明けぜよ…… さて、まだ残暑厳しい折、 寺田屋を訪ねた。 クーラーはなく、 扇風機がささやかに風を送っている 夜が更けてきた まず、お通しの焼枝豆が供される 土佐の浪士たちが一堂に会し、 酒を酌み交わしながら この国の行き

          幕末浪士はホルモンがお好き!?〜寺田屋を訪ねて

          どこに行こうか迷ったら東京から船に乗れ〜八丈島で牛になる

          どっか行きたいなー。いつもとちょっと違う景色が見たいなー。行ったことないところがいいなー。と、いうときは、東京・竹芝桟橋から船に乗って、伊豆諸島に行ってみるのはいかがですか。今回は年末年始に八丈島に行ったときのお話です。 八丈島には八丈富士と三原山という二つの山があり、その間に町があります。ひょうたん型?みたいな形の島です。 八丈島のシンボルといえば八丈富士(854.3m)。この山に登ってみたいと思いました。が、あいにくの雨。でも登ろうと思って早朝、車で出発しました。ちな

          どこに行こうか迷ったら東京から船に乗れ〜八丈島で牛になる

          一人旅に出たら小料理屋に行こう〜富山・高岡を旅して

          一人旅に出たら、晩ごはん、どうしていますか?宿で食べる?食べログで人気のお店に行く?それともオシャレなカフェ? たまには小料理屋はいかがですか?食べログには出ていない。ネットでもあまり紹介されていない。地元の常連さんが集まるような、カウンターだけの小さなお店。飲屋街のちょっと怪しげな一角でひっそりとやっているようなお店。そこには、あなただけのちょっと素敵な出会いが待っているはず。今回の記事は、富山・高岡で訪れた小料理屋のお話です。 富山県・高岡は、商人の町。昼間、かつての

          一人旅に出たら小料理屋に行こう〜富山・高岡を旅して

          とんでも宿と、木曽・奈良井で出合う

          「今日、宿泊の予約をした者です。いま宿の近くまで来ていると思うんですが、道がわからなくて。近くに⚪︎×△があるんですが、ここからどう行ったらいいでしょうか?」 「お名前は?あれ、今日予約されてましたっけ?今日は予約入っていませんが」 え。 寒い、木曽の山中は寒い。手袋をして来なかったのでプラス寒い。このままでは凍ってしまいそう……。「とりあえず行ってもいい?」 木曽の奈良井宿。塩尻から京都へと続く中山道の中でも随一と言われた大きな宿場町。約1kmの街道沿いに330ほど

          とんでも宿と、木曽・奈良井で出合う