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【PTA】30年ぶりに給食を食べたPTA行事

どうも、イリエモンです。

いままでPTA活動をしたことがないのに、今年度から都内の公立中学校でPTA
会長をしています。

PTAのアレコレをこのnoteで報告します。


この記事で書きたいことは「給食の訴求力の高さと、タッチポイントを増やすことの大切さ」です。

給食試食会に100人が参加!?

昨年の11月くらいに別の中学校のPTA会長から「給食試食会に100名ほどの参加者が集まった」との驚くべき話を聞いたことをきっかけとして、イリエモンのPTAでも給食試食会を検討し、先日開催することができました。

給食試食会は、コロナ以前は恒例のPTA行事として毎年9月ごろに行われていたようですが、コロナ禍で中止になり昨年度までしばらく行われてませんでした。
当時の資料で給食試食会は、厚生委員会が動員される行事に割り当てられていました。
年度当初のイリエモンは、平日に給食の説明を聞いて試食する会を開催しても魅力はないだろうと思っていました。
そのため、今年度の行事として復活させる考えはなかったのですが、前出の他校会長からの話を聞いて興味を持ち、副会長に相談したところ快諾してくれ、学校側にも開催を承諾してもらいましたので今回実現の運びとなりました。

給食試食会の開催に向けて

当日に向けて、学校の栄養士さんと相談しながら進めます。

イリエモンの中学校の場合、食器の数などの観点から給食試食会はどこかのクラスが給食を食べない日に開催することになっています。
今回は、2年生が宿泊行事の関係で学校にいない日をターゲットに開催しました。

PTA側は委員のメンバーの中からボランティアを募り、イリエモンを含む役員数人と計7人のメンバーが通称「大人の給食当番」としてこの準備を進めました。

会員向けの案内は、献立が決まっる開催日の3週間くらい前にメールと紙でで周知を行い、希望者はオンラインフォームに記入をしてもらいました。
アレルギーをお持ちの方は牛乳なしを選べるようにしています。

会場は栄養士さんの提案で、宿泊行事に行っている2年生の教室にて行うことにしました。

開催当日の流れ

当日は、まず大人の給食当番が11:20に会場の教室に集合しました。
机をロの字型に並べ、参加者の集金用の受付を用意し、エプロンと三角巾を着用します。

副会長が下のような会の流れを黒板に書いてくれました。
なんか、懐かしくていい感じです。

給食試食会の当日のプログラム

参加者は給食代(1食当たり約350円)を受付で払って、席についてもらいました。

会はイリエモンと副校長の挨拶のあと、栄養士さんから給食の目的・献立・調理などについて10分ほどスライドや動画を使って説明をしていただきました。

そのあと、給食のワゴンを取りに行き、大人の給食当番が配膳。
検食を担当する副校長先生と一緒に、生徒たちより少し早く試食を行いました。

試食後は、生徒たちが給食を食べる様子を見学しました。
イリエモンの中学校では、まだ班ごとに給食を食べるスタイルではなく、授業中と同じように前を向いて個々に食事をとっています。
コロナ中は席にアクリル板を設置して食べていたそうです。

最後に机を拭いて元の配置に戻し、集金した食事代を学校の事務室に納めて13:30までには終了となりました。

栄養士さんの説明にくぎ付け

栄養士さんの説明を聞いてイリエモンも始めて知ることばかりだったのですが、給食調理室内で加工前の生の材料と調理後の料理が触れないよう、事前に動線を含めた計画表を作成し、現場では工程ごとに違う色のエプロンを着た方が作業されていたり、加熱調理では中心温度が85℃以上になっているか温度計を差して確認されるなど衛生管理をされていました。

また、世界の料理を献立に入れたり、旬の素材や地元の食材を使ったり、飲み物を選べる日があるなど、内容にも創意工夫がされていました。

出汁も顆粒などを使わず、かつお・昆布・野菜くずなどを使って給食室で取っているそうです。

その他に食育の取り組みとして、生徒に配られているタブレット端末に給食室のページを立てて、生徒向けに調理の様子や食材の情報などを提供されているとのことでした。

まだまだ感染症が猛威を振るっていますので、急な学級閉鎖があると食材を止めてもらうなどの苦労があるそうです。

参加した保護者からも栄養士さんと調理師さんの想いと工夫の数々に感嘆の声を上げていました。

当日の献立

今回試食した給食

献立はこちらです。

  • ごはん

  • 魚のさいころ揚げ

  • 五目きんぴら

  • 呉汁

  • 夕焼けゼリー

  • 牛乳

給食試食会を振り返って

今回の給食試食会の応募者は23名でした。
平日にもかかわらず、イリエモンのPTAの任意参加の行事の中では最多の参加者数で、初めてPTA行事に参加いただいた方も多く、夫婦での参加もありました。

準備では、大人の給食当番が慣れない配膳にあたふたし、検食用に盛られた給食を見ながらやってみるも盛る量が分からず、一部のおかずは後半には足りなくなって戻してもらったりしました。
みんな給食当番をやったことはあるはずですが、ノウハウは全く残ってませんでした…。

時間について、子どもたちの実際の給食の時間は30分間なのですが、この時間内に準備して給食を食べ終えることは保護者達には難しく、30分経過後も半分くらいの参加者がまだ食事中でした。
こういう感覚も実際に準備して食べてみないと分からないものです。

給食は大変美味しくボリュームがありました。
正直なところ、それほど味には期待していなかったのですが、食べてみるとびっくり。美味しくてご飯がすすみます。
魚は臭みも全くなく、きんぴらや呉汁の味付けもちょうど良かったです。
手作りのゼリーも優しい味でした。
中学生の給食は中々のボリュームで、参加されたお母さんからは「食べきれないかと思った」との声も聞かれました。

一番下のお子さんが今年度で卒業になる3年生の保護者からは「給食が食べられる最後の機会に貴重な体験ができた」と喜んでいただきました。

参加者にアンケートをとったところ、満足度で全員が5段階で4(満足)以上の評価をつけ、回答者の90%以上が5段階の5(大変満足)をつけていただきました。
今後も開催してほしいとのコメントも多く、複数回開催してほしいとの要望もいただきました。
参加者の多くのコメントからは、栄養士さんの熱意と想いが十分に伝わっていると感じました。

今回の給食試食会は非常に手ごたえのある行事になりました。
イリエモンとして一番嬉しかったのは、今年度初めてPTA行事に参加いただいた保護者が多かったことです。

改めて、色んな切り口で会員に訴求することの大切さを感じました。

説明資料や動画を準備いただいた栄養士さん、給食試食会の魅力を教えてくれた会長仲間、準備を進めてくれた副会長と大人の給食当番の皆さんに感謝しています。

イリエモンは中学校卒業以来、およそ30年ぶりに給食を食べることができました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。では、またっ!

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