トラブルや予想外への対応力が上がっていく【子育てエッセイ】
スマホが突然壊れた。
液晶ディスプレイが紫色のまだら模様になっている。そのうえ、タッチパネルがうんともすんとも言わない。電源も切れない。再起動もできない。
20代そこそこの私なら、軽くパニックになったであろう「スマホ突然壊れた事件」だけど、32歳の私は現実逃避はしたものの、わりと冷静。
スマホが壊れたから、これを機会にデジタルデトックスすればいいや~と思うくらい。
それは、子育てをする中で日々トラブルや予想外のことに出くわしているから、臨機応変な対応力が上がっているのではと思った。
子育ては予想外のことばかり。子どもたちがまさに予想できないことをやってのける。私は産前はばりばりの保育士で、担任してきた子どもたちの数は100人以上いる。それだけのデータベースがあっても、子どもは予想できないことをするもの。
最近の予想できなかったことは、第一子の「じぶんであるくの!」にひたすら付き合っていたのに、帰宅後の玄関から洗面所の数歩の移動は「ママ!だっこ!」と言ったこと。大人に余裕があればそのまま受け止めることができるけど、ない場合は、"今それ言う!?"とイライラしてしまうだろうな。
あとは、いつも排便回数が朝の1回なのに、お出かけの日に限って朝の排便がなくて、移動中や屋外のおむつ交換が難しいタイミングで排便があったりだとか。
毎日が予想できないことばかり。そして、予想できないことに対して、いちいちイライラもできないし、子どもに対して顔に出しているのもなんか違うから、親は涼しい顔をして毎日対応しているんだよね。
そんな日々が、トラブルや臨機応変な対応力を少しずつ引き上げてくれているんだと感じた。
スマホが壊れたことで、仕事のやり取りがしにくくなってしまったし、人と連絡が付かない状態になってしまった。起きてしまったことは仕方ないことだから、今できることを楽しもう。無理なくそう思えた。
それは、きっと日々の積み重ねの賜物で。
スマホを持ち歩かない分、軽くなったショルダーバッグでお散歩の足取りはかろやかだったし、久しぶりにデジタルデトックスをすることができた。スマホの通知を気にしないで子どもたちに向き合う時間は今の私に必要な時間だとも思えた。
『今、起きていることは最善である。』
と、どこかで聞いたことがあるけど、まさにその通りだと思っている。今回のスマホの突然の故障が、私にデジタルデトックスをする時間と、子どもたちと向き合って思い切り遊ぶことを教えてくれたんだ。
そんなふうに考えたら、日々のトラブルも予想外の出来事も、次に活かすためのなにか意味のあるものに思えて大切に受け取れる。
明日もいい1日になりますように。
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