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冬の海 【詩】【ポエム】

冬の海は つわものどもの 抜け殻さ
どこへ 行ったの  あの人達は

耳の奥には 歓声の残骸

足元には 漂着した地球の溜息


さざ波は 拍手

拍手に包まれて歩く砂浜で  宝探し
思いがけず 綺麗な貝殻 見つけた時みたいに

誰かの優しさに触れられますように

あなたの   隣に居る人達は 
頑張っているから そこにいるんだって事、
忘れないで。

そばにいる人に 拍手をしてあげて。


水平線の向こうに    行ってみたいと思う、
こんな日に。


【後記】

「今日はどこにも行きたくないなぁ」、そう思う日もありますよね。
でも行かなきゃいけない。

外で自転車を漕いでいたら「フラフラすんな!!」
多分、向こうが急いでいて、追い越そうとしたんだと思います。

皆、頑張っているから外にいるんだよ。
何故、そんな事ぐらいで そんなに腹が立つ?
と、悲しくなりました。


逆に、こんな事もあります。

強面こわもての人を見て、「この人、怖そう」と思っていたら、思いがけず優しくされた。

こんな経験、ありませんか?

この詩の『思いがけず 綺麗な貝殻見つけた時』というのは、その時の感想を綴っています。


私は、コンサートによく行きます。
以前から、その時の拍手が「海のさざ波と、音が似ているなぁ」と思っていました。

『だから、海の波の音って、心地いいのかな』と、思ったり。
たくさんの人が打った手の音が、うねりとなって、波が押し寄せる。


…今度 来る波は、良い波かもしれませんよ。
乗ってみましょ。🌊 🏄






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