机　【詩】【ポエム】

机の上には
花瓶がひとつ
丸い口  開けて　花を待つ

枯れるのが怖くて　花が買えない　
臆病な心
得てしまったが為の　憂うれい
感じたくないから

傷付きたくないなら　言い訳 束ねて
枯れない花を生ければいい

心の中に 引き出し　いっぱい　持っていたい
引き出しに乗って　色んな世界へ 行けるから

辛くて逃げるのも一案
そんな自分も　認めてあげて

異なる世界を行き来したら
答えは一つじゃない、ってわかるから

真っ白な紙に　自由に絵が描けますか

誰かに与えられた課題ではない
自分の想いを　自分の言葉で綴つづりませんか

競争でも　比較でもなく

あなたの　思いを乗せて。

引き出しから降り立ったら

新しい花を生ける勇気が　
生まれているかも、ね。

【後記】

「ブリザーブドフラワー」という、加工された お花があります。
生き生きと咲いているうちに色素を抜き、染料をしみ込ませて長期間保存でき、色味いろみは、現実には無い色も表現できるらしいです。

私は、永遠に保存できるのかなと思っていたのですが、そうではなく加工しても数年のようです。

「永遠」という言葉はあれど、実際に「永遠」という「現実」は、存在しないのかもしれませんね。