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260th_顧客の声をすべて無視する! / 快楽の壁を乗り越えて / カトブン伴走176km

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  このブログは、
  「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
  ジャーニランという200~500kmを走る
  というクレイジーなレースにおいて、
  その最高峰を目指すとある男の実録である。

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いっときの感情に流されるな。


■ 5月3〜4日にかけて、加藤文太郎スピードハイクの伴走をしてきました。
3日の正午スタートで兵庫県の浜坂から神戸市の和田岬まで、都合36時間かけての伴走。
終わったときには睡眠不足で、朝まで私設のテントで寝かせてもらいましたZzz 本当は4日中に完走して、終電で帰り、自宅の布団で寝るつもりでしたが、サポートさせていただいた方も含め、最後まで完走できて良かったです。

■ 今回、サポートする立場で意識して行なったのは、
[ 引っ張る ]ということです。

フルマラソンを越える距離になると、特に意識しているのですが、
「 人間、楽なことに流されがち 」です。
これはもう人の性(さが)と言ってもいいもので、楽な選択肢を選んでしまいます。いくら意思の強い人でも、自分から好き好んで不快なことを選ぼうとはしないのです。(一部の奇特な人を除いては)


フルマラソン以上の距離を走るとなると、立ち寄るエイドがオアシスのように感じます。天国です。ありつけた食事や飲み物のあたたかさも相まって、そこに定住したくなります。気づけば20〜30分そこに居続けることなどザラに起きます。

ですが、食事や飲み物で回復し、また走れるようになるか、と言えば、またそれは別の話で、休んだあとは歩いたり、走ったりの繰り返しになってきます。一度切れたエンジンを再度動かすのはそう容易いことではなく、全体的にペースが落ちる傾向になっていきます。

■ だからこそ、[ エイドでエンジンを切らないようにすること ]が大事です。
それを今回の伴走では意識して行い、エイドでのリスタートを切る場面や走れる場面で しっかり引っ張ることを意識して行なったのです。

休みたい気持ちやもっとエイドに滞在したい気持ち、「え〜、歩こうよ〜」という空気はめっちゃ伝わってきていました。途中、ブーブー文句を言われたり、空気読めよー的な視線を感じることはありましたが、

が、すべて無視しました!笑


短期的に見れば、快に身を任せ、その場に居続けたり、歩いたりするほうが楽です。
でも、長期的に見れば、その快に溺れたところで、現実は変わらない ので、いつまでもしんどい局面が続きます。
「 エイドという快楽を享受する」と「 しんどい局面 」との間に、壁ができてしまう。それを打ち破るために、サポートする僕は引っ張るのです。

もちろん、「 その人に必要 」と判断すれば、意図的にエイドで長めにいたり、歩いたりすることもあります。眠たい時間帯や急な坂が続いていたりする局面では、さすがに走り続けるのは困難なので、適宜対応します。
それらは相手の走力も含めての判断です。
お金をもらっている以上、それくらいは当然します。
「 相手に無理を強いる 」のと「 相手を引っ張る 」のとではぜんぜん違うのです。

■ 今回のカトブンのような大会では、制限時間がゆるいため、ほぼ歩いてでも完走できます。(エイドで寝たりしなければ、の話ですが)

ですが、歩いていてはしんどい局面が続くばかりです。
たしかにエイドで休みたい気持ち や 歩きたい気持ちはあると思いますが、
「 どうせ快楽に溺れるのであれば、走り切ったあとにしませんか?そのほうが完全にリラックスできて、達成感や充実感もいっしょに味わえますよ?」という話です。


■ 今回伴走させていただいた方も、無事にゴールまで辿り着けました。
道中いろんなことがあっても、ゴールしてしまえば、それまでの苦労は全て過去のことになり、あとは風呂でも入って美味しいご飯を食べれば、達成感や充実感だけが残り、苦労も忘れるのです。それでいいんです。

反対に、ゴールしなければ、また来年に再戦するまで、悔しさや後悔だけが残ります。
そうならないためにも、[ 快楽の壁を突破すること ]

これからウルトラマラソン以上の距離にチャレンジする方は意識して取り組んでもらえると嬉しいです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!


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