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寺田有希さんの「対峙力」を読んだ話

寺田有希さん著 「対峙力」を読んだ。

僕は普段あんまり本を読む習慣がないのだが、興味惹かれて読んでみた。
寺田有希さんといえばYouTube「ホリエモンチャンネル」のMCとして、あの堀江貴文さんを始め各界の有名人の方と対等に話し、その場を回す。
天才的なコミュニケーション力を持ち合わせた人なのだと思っていた。
しかし実際に「対峙力」を読んでみると、寺田有希さんの「人見知り」という意外な性質が書かれていた。
そこでまず親近感を覚えたし、じゃあ何故あのような場を回し、円滑な会話術が身についているんだと興味をより一層惹かれた。

「自分の」対峙力

まず、この本を読んで最初に衝撃を受けたのは「はじめに」の一文

「人と対峙するために、ほかの場所から借りてきた鎧や剣で、武装する必要なんてありません。そうじゃなくて、まずは自分自身と向き合い、「これなら戦える」という自分の武器(長所)を知ること。そして、相手と場の状況を読んで、その武器を最大限に生かすこと。それが大事なんです。」

僕はこの「対峙力」という本は「寺田有希流のコミュニケーション術」が学べる本。ではもちろんある。
しかし対峙力そのものは新しく身につける技術ではなく、自分の中に元々備わってるものを生かすことで生まれるものだと書いてあった。
それを読んで「自分の武器ってなんだろう…」そう考えるところからこの本は始まった。

対峙するためにまずすべきこと

第一章では、目から鱗のコミュニケーションスキルが惜しげもなく書いてあった。

「打ち合わせですべきこと」「仕事の準備はどこまでするのが正解か」「知らない話題が出てきた時はどう対応するか」


この第一章は僕自身よくメモを取った。

というのも、今、僕は趣味で「Spot Light」というインタビューYouTubeチャンネルをやっている。
元々色んな人の話を聞くのは好きであるが、その中で「どうしたらもっと話しやすい空気を作れるだろう」と壁にぶち当たることがしばしばある。


人間は非常に繊細で怠惰である「自分の話したいタイミングで、自分が気持ちがノった時に話したい」それが人間の本能だと思っている。
つまり「話したくなるような環境と流れを作り、且つ話したくなるような聞き手」にならなければならない。
いくら話を振っても「全然その話をしたい気分じゃない…」「この人にこの話してもしょうがない…」そう思われたら聞き手の負けだ。
その勝負に立ち向かうヒントが、この対峙力第一章には散りばめられていた。

対峙する目的

二章三章では、自分自身との向き合い方が書いてあった。

「評価されたいと思った時点で、仕事に本気になれていない」


仕事に本気になることと、評価をされたいと思う気持ちは全く別の場所にあることがまず書いてあった。
確かにこれは意外と混同している人が多いなと僕自身感じていたところだったのでスッと入ってきた。

周りの目・他人からの評価を追い求めるあまりに「その場で期待されている自分の役割」を見失い、パフォーマンスが下がるのは本末転倒だ。
不思議なもので、他人からの評価を度外視して自分の役割を全うすると、結果的に他人から評価されることっていうのはよくある話。

寺田有希さんが対峙力を伝える意味

第四章では寺田さんの体験談を多く交え、自分の「夢」やりたいことに対峙する術が書かれていた。

寺田さんは子供の頃からの夢である「女優・歌手」を追い求めて、
成功体験を重ねてきたが故に生まれてしまった「凝り固まった信念」
そして幾多の挫折を経て手に入れた「柔軟な考え方」
天国と地獄を見て、自分と向き合い続けた寺田有希さんだから伝えられる。夢との対峙力。グッとくる素敵な章でした。


この「対峙力」を読み終えて気付く
この本は対人能力の磨き方を、教えてくれる教科書であると同時に

誰かと向き合う時に見えてくる

自分自身と「対峙」するための本であると

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