ノルウェーでの集会映像がコロンビア大での抗議行動と間違って紹介されています。

ノルウェーでのいくつかのデモを映した映像が、コロンビア大学での親パレスチナ派の抗議デモを映したものであるかのような誤った字幕が付けられています。

映像に重ねられた文章には、「パレスチナ支持のコロンビア大学の学生(⇦Colombiaと誤記しているお粗末さに注意)15人を停学処分にするとこうなる」、と書かれています

画像提供:ロイター通信

この映像は7つのクリップをまとめたもので、コロンビア大学がニューヨーク・キャンパス内の抗議キャンプの撤去を拒否した学生デモ参加者を停学処分にした4月29日の数日前にSNS上でシェアされたものです。

しかしながら、このクリップは2023年11月から2024年3月にかけてノルウェーで行われた親パレスチナ派の抗議デモを示しています。

同じ映像は2024年3月20日に写真家Eyad Al Zaro氏によって公開され、ノルウェーでの親パレスチナ派の集会を映していると説明されています。

撮影場所はいずれも首都オスロです。ノルウェーの国会議事堂の外で撮影された最初のクリップと、路面電車のKontraskjaeret停留所付近の線路に沿って行進する人々を映したクリップを除けば、残りの5つのクリップはオスロのYoungstorget広場で撮影されたものです。

クリップは1つを除いて全て、2023年11月から2024年3月の間に公開されたAl Zaro氏のInstagramアカウントで閲覧可能です。コロンビア大学が映っていると間違ってキャプションされた映像に登場する順に、クリップはこちら(水平に反転)、こちら(水平に反転)、こちらこちらこちらこちらで確認することが出来ます。

Al Zaro氏は、2024年3月に撮影された、Youngstorget広場のArbeiderpartiet(労働党)の建物に背を向けるデモ参加者のパンニングショット(タイムスタンプ00:11から00:18)を示す残りのクリップのコピーを提供してくれました。

10月7日にハマス過激派がイスラエルを攻撃した後にイスラエルがガザを攻撃して以来、地元通信社や新聞は、Youngstorgetや ノルウェー国会議事堂の外での親パレスチナ派抗議デモについて報じてきました。

【評定:誤った映像が貼られています】

  • この映像は、ニューヨークのコロンビア大学ではなく、ノルウェーのオスロにおける様々な親パレスチナ派の集会を映しています。

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