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雨漏り~出口の見えない戦い~

こんにちは。
関西で大家業と子育てに精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。
先日ついに長男が、男の子遊びの殿堂、
「闘いごっこ」
に目覚め、日々私を投げ飛ばそうとしたり、
体当たりするのに精を出しています。^^

さて、戦い、と言えば、某大家さんが著書の中で
大家業は税金との闘い
と言っていました。正に!

ですが、私はもう一つ、特に築古大家さんの戦い相手を紹介したい
と思います。

大家さんの話を聞いたり、不動産投資の本を読むと、
物件確認時の注意点として
「クラックがないか」
という話がよく出てきます。

クラック、、、ひび割れの事ですね。
私は18歳の時に進学を期に家を出てから一戸建てに住んだことがなく、
大体鉄骨かRCのマンションに住んで、
すでに人生の半分以上をマンションに住んでいます。
そんなマンション居住ベテランの私でも、
自分が住んでいるマンションにクラックがあるかないか、
なんて、大家さんになるまで気にもしませんでした。

ですが、ひとたび大家さんになると、
世の中の建物はクラックだらけであることに気づきます。
クラックの原因はいろいろあるみたいですが、老朽化だけでなく、
乾燥や揺れその一因となるため、猛暑台風地震などを建物が経験してしまうと、頑丈に作っても早ければ新築から数年で入るケースもあります。

でもこれの何がいけないのか?
お皿みたいにひび割れから建物が崩れていく、、、
んな訳ないですよね。笑

ひび割れがあるくらいで建物がそこから崩れるなら、
多分世界中の建物が崩れまくっているでしょう。
じゃあ何を気にするためにクラックを見るのか?
実は私はここが分かって無いまま大家さんになってしまいました。

そしてある事象に心も身体も金銭も削り取られるのです。
それこそが大家さんの戦い相手となる、

雨漏りです。

ヒビが入るとそこに小さな小さな隙間ができ、
雨水が入り込み、まずカビなどを原因に朽ちていく、
これで次回の雨の時にはさらに浸食され、
ひどい時にはシロアリ被害に繋がり、天井や壁に水が直接しみるようになり、結果雨漏りや壁紙が浮いてくる、、、なんてことになります。
これは一因に過ぎず、もっとシンプルにクラックでできた隙間が直接どこかの天井に繋がる道筋になっていて、大雨が降るだけで雨水としてはその隙間を伝っていくだけで雨漏りできる!(変な表現ですが)
みたいな事もあるでしょう。

この場合修繕としては、「コーキング」と言ってゴムとも糊ともつかない、
ねばねばした練り物みたいな接着物をクラックに塗り付けます。
固まるとラバーみたいな弾力を持ち、いかにも水を寄せ付けない感じになります。

ただ、一か所これは、と思ったクラックを埋めても、実は別のクラックが原因だった、もしくは両方から浸水していた、という事もあります。
完全に解決しようと思うと、あやしいクラックを全て埋めて次の雨を待つ、
もしくは放水テストをするなどして様子を見る(結構高い)
事が必要になります。本当に雨漏りは侮れない問題です。

中には雨漏りの原因がついに特定できず、
手に負えないと判断して、格安で物件を手放す。
という大家さんもいます。
当然買い手がつくまで時間もかかります。

私が保有するマンションでも一件、長い雨漏りとの闘いがありました。
忘れもしない108号室。笑
元々入居者さんから連絡があり、外壁のから水がしみ出し、壁紙が浮いてくると。あやしそうなクラックをその場で業者が特定し、コーキングで埋める。これで一旦解決。と安心。
その後108の入居者さんが退去し、新たな入居者さんが入ります。
ほどなく、雨の季節がやってくると、またも雨漏りの連絡が、、、
さすがにやばいなと思い、業者さんと一緒に「業者さんの弟子」
みたいな感じで直接見に行きました。

壁紙をはがしたときのカビと、
内部の木材の腐食がかなりひどかったのを覚えています。
それでも腐食具合から何とか、「これではないか?」というクラックを新たに見つけ、さらにそれを埋め、日を置いて乾燥させ、放水し、
問題ない事を確認して壁内部を修繕する。。。
結局数十万合計でかかりました。

本当に雨漏りは大変です。今後も戦うことがあるんでしょうね。
でも一度ややこしい雨漏りを体験すると、
物件確認のポイントがわかるようになり、
クラックの度合いを見る→修繕のことを考える→理論的に値引き交渉できる
という事につながり、いわゆる「大家力」を上げれるきっかけになるのだと思います。

どうでもいいんですが、実際に部屋を見に行った際に、
全然関係ない別の壁面にめちゃデカい入居者様のものと思しき、
鼻くそがへばりついてたのを見てちょっとイラっとしました。笑
部屋はきれいに使ってほしい!(←強制不可)

お読みいただき誠にありがとうございます!

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