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静脈産業出身者が解説する「ダイセキ」

皆様こんにちは!
今、もっともDXとサーキュラーエコノミーに熱い男、健一です!
私は産業廃棄物やリサイクルを中心とした事業会社出身で、この産業にDXをもたらすべく、廃棄物業界向けの配車システム「JOMYAKU」を手がける会社にジョインしました。
今回は、業界出身者が解説する「静脈産業 企業紹介シリーズ」と題して、ダイセキについてご紹介していきます。

ダイセキってどんな会社?

ダイセキは「限られた資源を活かして使う」を理念とする、産業廃棄物の処理・リサイクルを行う会社です。
主に、含油廃水、廃酸、廃アルカリなどの液状廃棄物に特化しており、水処理関係では日本最大手の企業です。

リクナビより引用

創業当時は油脂製造業からスタートしました。自動車産業の活性化に伴い、石油・ガソリンの需要が増加。油の性質や販売ノウハウを活かして、石油販売に転換。
その中で、廃油や潤滑油や工作油として再生するリサイクル製油事業を始めていきました。
1970年代には公害問題が深刻化する中、排水処理事業を開始し、名古屋だけではなく、北陸、九州、関東への事業展開をしていきます。
1990年に産業廃棄物業界としては初めて上場し、2020年に東証・名証第一部に上場しました。
現在売上高500億円と静脈産業では大手の位置付けにあります。

ダイセキの今後の展開

ダイセキのVISON2030を見ると「アジアNo1のリサイクル企業を目指して」とあり、「33プロジェクト」を始動すると記載があります。

主には既存事業の効率化と現在展開しているエリアの深掘り、気薄なエリアに対して新規事業拠点を開設し、広域な展開を見せていく計画概要になっています。
また、3つの新規事業を作り上げて企業の成長を図る予定となっています。

数字目標は、2030年に現在の3倍1,500億円を目指すとしており、かなり強気な数字を出しています。
アジア市場に対して市場調査を開始したという記述もあり、日本で蓄えた廃液関連の処理・リサイクル技術を発展途上国で展開することが予想されます。
アジアの急速な経済発展は日本で起こった公害問題と同様のことが起こることが想定され、非常に貢献性がある展開に期待が持てます。
新規事業に対しての公表事項としては下記の記載があります。

・コア事業である「環境」「リサイクル」をキーワードとしたM&A
・異業種も含めた、アライアンスの推進
・IoTを活⽤した、物流効率化
・海外進出によるアジア地域での成⻑
・エネルギー関連事業への進出

ダイセキ VISON2030より参照

静脈産業の再編にダイセキがどのように影響を与えるか気になるところです。
廃液処理は製造業に密接な関係があるため、海外展開を含めて注目していきたいと思います。

参照

ダイセキ HP
ダイセキ中期経営計画
リクナビ

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