静脈産業出身者が解説する「アサヒホールディングス」
皆様こんにちは!
今、もっともDXとサーキュラーエコノミーに熱い男、健一です!
私は産業廃棄物やリサイクルを中心とした事業会社出身で、この産業にDXをもたらすべく、廃棄物業界向けの配車システム「JOMYAKU」を手がける会社にジョインしました。
今回は、業界出身者が解説する「静脈産業 企業紹介シリーズ」と題して、アサヒホールディングスについてご紹介していきます。
アサヒホールディングスはどんな会社?
アサヒホールディングスは1952年大阪市城東区に朝日化学研究所として創業、写真定着液から銀を回収するリサイクル事業を開始しました。
「この手で守る自然と資源」をパーパスとして掲げ、循環による環境保全を事業として行っている会社になります。
主な事業としては、
①貴金属リサイクル事業
②環境保全事業
の2つがあり、それぞれの特徴をご紹介します。
①貴金属事業
②環境保全事業
金、銀、パラジウムなどの希少金属をリサイクル・販売する貴金属事業をメインで行う一方で、環境保全事業では、産業廃棄物の収集運搬・中間処理を行なっております。
日本では、アサヒプリテック株式会社が事業会社として運営を行なっております。
貴金属事業では、デンタル分野、宝石分野、Eスクラップ分野(廃電子基板)などから回収した貴金属を検品・前処理などの工程を行い、製品化まで手がけています。
環境保全事業では、全国でも数少ない47都道府県全ての都道府県に産業廃棄物の収集運搬許可を持つ会社でもあります。
中間処理事業は、10道県6政令市・中核市に許可を保有し、「試薬」「工場廃液」「廃油」などの液ものを中心に処理・リサイクルを行なっております。
第9次中期経営計画においては下記のような目標を掲げられております。
セグメント別の売上を見ると分かる通り、売上や利益の多くは貴金属事業が占めていることがわかります。環境保全事業単体の売上は200億円程度になり、業界でいうとトップ10の真ん中くらいに入る位置づけです。
今後のアサヒホールディングスの展開
代表取締役社長の東浦氏のメッセージは下記のとおりです。
近年は貴金属相場も非常に高く、高い売上や収益を収められています。「世界的な成長の基礎固め」とある通り、設備投資を進めて事業を横展開していくようです。
また環境保全事業においては、自社処理だけでなく協力業者を利用した販路拡大を進めていくとともに、CO2排出量の可視化やデジタル化といった側面での事業拡大が考えられます。
今後どのように成長していくのか注目の企業だと言えます。
デジタル配車サービス「まにまに」