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皮膚の機能・はたらき(日本化粧品検定2級)

皮膚はさまざまな役割を担っています。

たとえば、冷たいものに触れたとき「冷たいっ!」と感じるのも、皮膚に知覚作用があるからです。

また、暑さや寒さに対応して体温を調節するのも皮膚の働きのひとつです。

今回は皮膚の大切な6つの作用についてのお話をします😊

知覚作用【感じる】

肌に物が触れたときに身体に警戒を伝える作用です。

知覚の種類は、温覚・冷覚・触覚(圧覚)・痛覚がおもなもので、1平方センチメートルにつき、温点0~3、冷点6~23、融点25、痛点100~200が皮膚に散在しています。

つまり、痛覚がもっとも敏感で、温覚がもっとも鈍いのです。



吸収作用【吸収する】

皮膚から吸収される経路は、皮膚各層間を通るものと、毛包の皮脂腺から吸収されるものがあります。


分泌排泄作用【分泌して排泄される】

皮膚の中から皮脂と汗を分泌する作用です。

皮脂は汗とともに皮脂腺を形成して、肌の乾燥を防いで角層を柔軟に保つ働きをしています。


表現(表情)作用【表現する】

精神状態が肌に表れることを表現作用といいます。

驚いて顔面が蒼白になったり、頬が紅潮したりするのは、毛細血管の一時的な収縮や弛緩の結果によるもので、精神的反応が末梢血管に現れたことによるものです。


保護作用【保護する】

皮膚自体には、外界の刺激から身体内を保護する作用があります。

病原菌や化学物質などが体内へ侵入するのを防ぎます🦠👊

外部の圧力に対しては、真皮のコラーゲン繊維、皮下脂肪がスポンジの役割をして身体への刺激をやわらげます。


体温調節作用【体温を調節する】

身体を覆っている皮膚は熱を通しにくく、体温が外に逃だすのを防ぐ役割を果たしています。

しかし、体温が上昇してくるとその熱を身体の外に放出するために、皮膚に200万近く分布している汗腺(エクリン腺)が発汗し、体温を下げる働きをしています。


皮膚は呼吸しているの?(呼吸作用)

生化学的に皮膚組織内で酸素を取り入れ、組織内でできた炭酸ガスを排出します。

わずかな皮膚も呼吸しているのです!😮

皮膚呼吸は、酸素の呼吸量において、肺呼吸のおよそ180分の1、炭酸ガス排出量では、220分の1程度です。


参考資料


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